しょうか、税務上の損でしょうか。 たしかに、そういうこともあるかもしれません。しかし、私は損などしていないと思っています。なぜなら、そこに学びがあるからです。収入が少ないから会社をつくらないほうがいいというのは、税理士の発想で、お金の面だけしか見ていない考え方です。経験を積み、あるいはGO OUTしようとしている人たちにとっては、小規模でも会社を興したほうがさまざまな生きた経験ができると思います。 私は同時期に、老眼と近視の領域でもビジネス化したいと考え、それぞれ別の会社を立ち上げて経営していました。それから3年、2015年にある友人が私の経営スタイルを見て指摘してくれました。「ひとつひとつの会社に経理を入れたり総務を入れたりしたら、経費ばかりかかってもったいない。統合したほうがいいですよ」 たしかに、3社に分かれていれば経費が3倍かかります。友人のアドバイスを受け入れ、3社を合併させました。これが、2015年に設立した坪田ラボになります。212会社がうまくいかない五つの理由 事業計画書の書き方については、さまざまな視点から書かれた書籍が数多くあるので、ここでは詳しく述べません。ただ、会社を立ち上げて具体的に何をやるかについて熟考するのは、非常に重要な作業です。そこが明確になっていないと、会社を立ち上げてもうまくいかないからです。 そもそも、会社がうまくいかない理由は五つあると言われています。 ひとつは、ビジネスモデルが悪いことです。 いくら売り上げが上がっても儲からないシステムになっているため、どんなに頑張ってもうまくいかないパターンです。さらに、ただお金を稼ぎたいというだけで仲間は集まりません。何らかの社会貢献ができなければ、事業として長続きしない。だからこそ、事業計画が重要なのです。
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