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本診療ガイドラインの目的は,メニエール病と遅発性内リンパ水腫の病態,診断,検査,治療,疫学を記載し,エビデンスに基づきメニエール病と遅発性内リンパ水腫診療ガイドライン作成委員会のコンセンサスの得られた治療法を推奨することである。また,本診療ガイドラインは,メニエール病と遅発性内リンパ水腫の診療の際に医師の臨床判断を支援するために活用され,また患者の診断と治療に有益となることを目標とする。本診療ガイドラインは,メニエール病と遅発性内リンパ水腫の診療に関わる主に耳鼻咽喉科医を利用者として想定している。また本診療ガイドラインは,耳鼻咽喉科以外の医師,医師以外の医療従事者(看護師,臨床検査技師,言語聴覚士など)および患者にとって,メニエール病と遅発性内リンパ水腫に関する知識を深めるために利用することも想定している。本診療ガイドラインが対象とする患者は,メニエール病確実例,メニエール病非定型例,遅発性内リンパ水腫症例である。内リンパ水腫以外が病態であるめまい疾患は対象としていない。内リンパ水腫が病態と推定されている急性低音障害型感音難聴も対象としていない。2015〜2017年度AMED研究班がメニエール病診療ガイドラインのSCOPE(ガイドライン作成の計画書)を作成し,PICO(P:patients,problem,population;I:intervention;C:comparisons,controls,comparator;O:outcomes)を用いてCQを設定した。CQ:メニエール病に抗めまい薬は有効か?CQ:メニエール病に利尿薬は有効か?CQ:メニエール病に抗ウイルス薬は有効か?CQ:メニエール病に中耳加圧治療は有効か?CQ:メニエール病に内リンパ嚢開放術は有効か?CQ:メニエール病に選択的前庭破壊術は有効か?98.エビデンスの収集5.作成目的ならびに目標6.利用者7.対象8.エビデンスの収集

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