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7対象8エビデンスの収集利用することも想定している。本診療ガイドラインが対象とする患者は,主に日本めまい平衡医学会の診断基準がある後半規管型BPPV(半規管結石症)確実例,外側半規管型BPPV(半規管結石症)確実例,外側半規管型BPPV(クプラ結石症)確実例である。また,前半規管型BPPVや後半規管型BPPV(クプラ結石症)などの特殊な病態のBPPVも対象としている。ガイドライン作成委員会が本診療ガイドラインのSCOPE(ガイドライン作成の計画書)を作成し,PICO(P:patients,problem,population;I:intervention;C:comparisons,controls,comparator;O:outcomes)を用いてCQを設定した。CQ1後半規管型BPPVに耳石置換法は有効か?CQ2後半規管型BPPVに対する耳石置換法中に乳突部バイブレーションを併用すると効果が高いか?CQ3後半規管型BPPVに対する耳石置換法後に頭部の運動制限を行うと効果が高いか?CQ4外側半規管型BPPV(半規管結石症)に耳石置換法は有効か?CQ5外側半規管型BPPV(クプラ結石症)に耳石置換法は有効か?CQ6BPPVは自然治癒するので経過観察のみでもよいか?CQ7BPPV発症のリスクファクターは?CQ8BPPVの再発率と再発防止法は?CQ9BPPVに半規管遮断術は有効か?CQ10BPPVに薬物治療は有効か?ガイドライン作成委員会が,BPPVの治療に関する文献検索を行った。文献検索には,PubMed,CochraneLibrary,医学中央雑誌を用いて実施した。PubMedと医学中央雑誌では,疾患のキーワードとCQのキーワードを掛け合わせて検索した。研究デザインや論文形式による絞り込みは行っていない。CochraneLibraryでは,疾患のキーワードからシステマティックレビューとランダム化比較試験を検索した。BPPVの治療については,適切なシステマティックレビューやメタアナリシスが得られた118.エビデンスの収集

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