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aaaabbbbcccc図7 RI法によるセンチネルリンパ節生検(a)リンパシンチグラフィーでのhot nodeの確認。(b)ガンマプローブによるSLN位置の術前確認。(c)SLNの摘出を行い,放射性活性を計測する。図8 ICG蛍光法によるセンチネルリンパ節生検 (a)皮下浅層のリンパ流ならびにSLN(↑)の確認。(b)shine through現象を生じる陰部病変でのICG蛍光法の実用例(c)摘出したSLN頭頸部のリンパ流は多様で,耳下腺リンパ節,頬部リンパ節,オトガイ下リンパ節,顎下リンパ節,耳介後部リンパ節,浅頸リンパ節,深頸リンパ節,後頭リンパ節,鎖骨上窩リンパ節などさまざまなリンパ節へのリンパ流が存在する119)(図9a, b)。原発巣とSLNの位置が近く,原発巣部位によってSLNが検出されるであろう領域が異なるため,原発巣部位により,SLNが検出される部位を予測した同定が必要となる(図9c)。一般的には,中顔面から頭部原発の症例では耳下腺リンパ節に119) 120),口唇周囲ではオトガイ下や顎下リンパ節にSLNを認めることが多い121)。耳介から後方の後頭部では,後頭リンパ節や深頸リンパ節の副神経領域などにSLNを認めることが多い119) 120)(図9c)。顔面原発の症例では,表在性の浅頸リンパ節がSLNとなり,かつサイズが3〜4 mm 程度と小さい場合もあるため,前述のようにICG蛍光法の併用といった工夫も同定の際に必要となる119) 121)。2)躯幹躯幹における領域リンパ節を考える場合,頭頸部や四肢,左右,正背面の境界線が問題となる(図10a)。つまり,頸部や上肢とは,鎖骨─肩峰─上肩─肩甲端が境界となり,下肢とは鼠径─5.手術療法:センチネルリンパ節生検(SLNB)・リンパ節郭清術 39(4)SLNの部位1)頭頸部

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