40061T
11/24

aaccbb浅耳下腺リンパ節顎下リンパ節オトガイ下リンパ節前頸静脈リンパ節耳介下リンパ節外頸静脈リンパ節副神経リンパ節顎下リンパ節オトガイ下リンパ節耳下腺内リンパ節耳介下リンパ節上内頸静脈リンパ節中内頸静脈リンパ節副神経リンパ節下内頸静脈リンパ節鎖骨上(窩)リンパ節深頸リンパ節(外側群)図9 頭頸部リンパ節の部位とリンパ流(a)浅頸部リンパ節(日本癌治療学会編:日本癌治療学会リンパ節規約,金原出版,2002)(b)深頸部リンパ節(日本癌治療学会編:日本癌治療学会リンパ節規約,金原出版,2002)(c) 頸部リンパ領域に対する原発巣と予想されるリンパ流(中村泰大 悪性黒色腫の治療 外科的治療 手術適応と方法論(原発巣,所属リンパ節転移)日本臨床71 増4: 299-302, 2013 より転載)40 第2章 悪性黒色腫(メラノーマ)総論予想されるリンパ流Ⅰ-Ⅲ or Ⅳ,P原発巣前頭部側頭頭頂部Ⅰ-Ⅴ,PⅠ-Ⅴ,③後頭部Ⅰ-Ⅲ or Ⅳ,P耳前部耳Ⅱ-Ⅴ,③顔面上部Ⅰ-Ⅲ or Ⅳ,P鼻部Ⅰ-Ⅲ or Ⅳ,P顔面下部Ⅰ-Ⅲ or Ⅳ,P上前頸部Ⅰ-Ⅲ or Ⅳ,P下前頸部Ⅱ-Ⅴ上側頸部Ⅰ-Ⅴ,P下側頸部Ⅲ-Ⅴ上後頸部Ⅱ-Ⅴ,P下後頸部Ⅲ-ⅤP:耳下腺リンパ節①:頬リンパ節②:耳後部リンパ節③:後頭リンパ節④:浅頸リンパ節転子─殿裂が境界になる。また,躯幹の頭・尾側で領域リンパ節は,腋窩リンパ節と鼠径リンパ節と異なり,正面での境界は臍と肋骨弓の中間,背面での境界は胸椎の下縁とされる(図10a)。境界領域に原発巣が存在する場合には,境界線を中心に幅2 cmずつ,計4 cmのバンドを設定して領域リンパ節を検討する必要があり,2〜4領域に領域リンパ節がまたがる場合もある。そのため,SLNもその領域を念頭に置いた検討が必要となり,臍周囲の原発巣などでは,両側の腋窩と鼠径リンパ節の4領域にSLNを認める可能性があり,注意が必要である。3)上肢上肢の領域リンパ節は腋窩リンパ節から鎖骨上窩リンパ節までとなり,SLNのほとんどは後述

元のページ  ../index.html#11

このブックを見る