体として記載した。3.2 エビデンス総体の総括(STEP 2)エビデンス総体をアウトカム横断的に統合した全体をエビデンス総体の総括に関する評価を行い,エビデンスの確実性を一つに決定した。改めてバイアスリスク,非直接性を評価し,これに加え,非一貫性,不精確,出版バイアスなどを評価した。エビデンス総体のエビデンスの確実性(強さ)は表1の通りに分類した。3.3 定量的システマティックレビュー(メタアナリシス)研究デザインが同じで,PICO(P:patients, problem, population, I:interventions, C:comparisons, controls, comparators, O:outcomes)の各項目の類似性が高い場合には,効果指標を量的に統合するメタアナリシスを行い,エビデンス総体の強さを検討する一項目として考慮した。3.4 定性的システマティックレビュー定量的システマティックレビュー(メタアナリシス)を行うことができない場合は,定性的システマティックレビューを行った。3.5 システマティックレビューレポートの作成以上の定量的または定性的システマティックレビューの結果をエビデンス総体の強さとしてシステマティックレビューレポートにまとめ,エビデンス総体の総括とともに推奨作成の資料とした。い効果(害と負担など)のバランスを考慮し,推奨を作成した。望ましい効果と望ましくない効果の重要度(重みづけ)については,CQリストの重要度,およびエビデンス総体の総括の重要度をもとに再評価し決定した。以上のエビデンスの確実性,望ましい効果と望ましくない効果のバランス,患者の価値観・好み,にコスト等も加味して総合的に推奨の向きと強さを勘案し,各CQ担当者内での協議を経て推奨決定会議に提出した。4.2 推奨決定会議作成委員会推奨決定会議(パネル会議)において,各CQのシステマティックレビュー担当者表1 エビデンス総体のエビデンスの確実性(強さ)A(強)B(中)C(弱)D(とても弱い)効果の推定値が推奨を支持する適切さに強く確信がある効果の推定値が推奨を支持する適切さに中等度の確信がある 効果の推定値が推奨を支持する適切さに対する確信は限定的である 効果の推定値が推奨を支持する適切さにほとんど確信できない 2 皮膚悪性腫瘍診療ガイドライン第3版について4.推奨決定の方法4.1 各CQ担当者内での検討アウトカム全般に関する全体的なエビデンスの確実性とともに,望ましい効果(益)と望ましくな
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