40061T
6/24

から事前に提出された資料(評価シート・エビデンス総体,システマティックレビューレポート)を参考に各レビュー担当委員が検討結果を報告した。その後,作成委員を交えて推奨について,本邦独自の医療行政や医療経済を含めた社会的背景などを加味しつつ綿密に議論した。なお多様な意見を取り入れるため作成委員にシステマティックレビュー担当者もパネリストとして加えた。十分な議論の後に推奨決定のための投票を行った。投票に際して以下の推奨決定方法を事前に決定しておいた。ⅰ.できる限り多数のガイドライン作成委員が投票に参加する。ⅱ. 投票を行うCQに関連して,規定を超える経済的利益相反(COI)または学術的COI,その他のCOIを有する委員は,議論に参加可能だが投票を棄権する。また,全く専門外と委員各自が判断したCQについては棄権を選択することも可能とする。ⅲ.以下のいずれかの選択肢の一つに投票を行う(挙手による投票)。 ・行うことを推奨する(強い推奨):1 ・行うことを提案する(弱い推奨):2 ・行わないことを提案する(弱い推奨):3 ・行わないことを推奨する(強い推奨):4 ・推奨なしⅳ.推奨の向きと強さの決定には以下の方法を採用する(「第6部 皮膚リンパ腫」以外)。 ・ 50%以上が片方の向き(行う/行わない)に投票し,かつ反対の向きが20%未満であった場合は,50%以上が投票した向きを推奨または提案とする。 ・ さらには70%以上が「強い」を支持した場合には,強い推奨とする。それ以外は弱い推奨とする。 ・ 上記の得票分布が得られなかった場合は,再度討議を行い,再投票を実施する。投票は2回まで行って合意に達しない場合は,推奨なしとする。各CQの投票直前に各種COIの有無について再度確認し,規定を超えるCOIを有する委員は投票を棄権することとした。投票結果については,各CQの解説文中に示した。委員は該当するCOIの開示を行った。皮膚悪性腫瘍診療ガイドライン第3版について 35.作成過程におけるCQ番号の変更について作成過程におけるCQ番号の変更は特になかった。6.資金このガイドライン作成に要した資金はすべて日本皮膚科学会が負担した。日本皮膚科学会の定める基準により作成委員会出席に関わる旅費や日当,宿泊の支援をうけた。原稿料などの支払いは一切なく,これらの支援が指針作成へ影響を及ぼすものではなかった。

元のページ  ../index.html#6

このブックを見る