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加熱照射ガス薬液(ハロゲン系消毒薬) 学 的 方 法物化 理 的 方 法消 毒 法火炎滅菌乾熱滅菌煮沸高圧蒸気滅菌紫外線超音波濾過エチレンオキサイドホルムアルデヒドさらし粉次亜塩素酸ヨードチンキアルコールクレゾール液石炭酸(フェノール)1%(手指,皮膚)逆性石鹸(陽イオン型活性剤)クロールヘキシジンヒビテン液などホルマリン水生石灰対 象 物再利用しないもの金属,ガラス,陶磁器布,食器,ガラス類高温で変質しない器材室内(無菌室)衣類手指,器具空気(浮遊微生物)室内,器具,布室内,器具水道,井戸,プール,汚水,し尿,その他の排泄物皮膚,器具,食品,衣類,排泄物皮膚手術部位,器具皮膚,手指,器具皮膚,布,器具器具,吐物,排泄物手指,皮膚,器具水やアルコールに溶解手指,皮膚,器具手指,器具(蛋白含有多いもの不適)吐物,排泄物,汚水特記事項・汚物,動物の死体・高熱空気による・容易で一般的な消毒・手術の手洗いなど・無菌室(バイオテクノロジー)・最も強力な消毒薬・室内の密閉消毒など・残留塩素量に注意・有機物が多いと効力減・塩素臭・過敏症に注意・芽胞には不適・低温で効力低下・喀痰・糞便の消毒・副作用強し(腎障害)・異臭強く,低温で効力低下・殺菌力と洗浄力がある・石鹸の混入不可・石鹸との併用は不可・臭気強く,低温で効力低下・屋外の水分の多いものに適用191毒が規定されている。消毒法には,表9-4に示すように焼却,加熱,日光消毒などの物理的方法と,種々の消毒剤による化学的方法とがあるが,対象物と病原体の性質にしたがって適当な方法で行う。2 輸入感染症対策と国際協力 近年,海外で感染した帰国者などが国内に持ち込む輸入感染症が増加している。その国内侵入を防ぐために,空港や海港など交通の関門で検疫法と国際保健規則(international health regulations;IHR)に基づき検疫(quarantine)が行われる。検疫法では,感染症法による1類感染症の疾病と新型インフルエンザ等感染症を定め,検疫を行う感染症として,ジカウイルス感染症,デング熱,マ表9-4 一般的消毒法と効果方  法焼却180℃,30分100℃,15分加圧(121℃,30分)直接照射のみ有効30~50kHz繊維フィルター0.22~0.45μmのフィルター50~60℃,湿度30%18℃,湿度75%以上遊離型塩素として0.1~11ppm(飲料水)50ppm手指(器具,衣類)有効ヨウ素によるエタノール1~3%水溶液3%水溶液0.5~1.0%(器具)原液~3%(皮膚)2 感染症の予防▶▶

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