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推奨の強さと方向なしEVは,投与中・投与直後に発症するとは限らず,数時間後あるいは数日後に発症する可能性がある。患者(および家族)は投与後継続的に症状や経過を理解,観察し,何らかの違和感,異常を疑う場合は,早期に医療者へ相談,医療機関へ受診する行動が不可欠となる。そのため,がん薬物療法を受ける患者へEVに関するリスクや徴候(症状)について情報を提供し,教育することはEVの予防,早期発見のためにも重要である。多くは治療開始前にEVに関する情報提供や説明がなされるが,一度の説明で十分に理解し,対処できるかは個人差があるといえる。EVの予防,早期発見を目指して,患者への教育は一度限りでよいのか,治療開始後に複数回提供すべきか,という点は重要な課題である。このような臨床状況を踏まえ,末梢静脈/中心静脈からがん薬物療法を受ける患者に対してEVに関する教育を複数回行うことを推奨するかについて検討することとした。◆エビデンスの確実性(強さ)文献検索で,キーワード「抗悪性腫瘍剤」「血管外漏出」「患者教育/指導」を検索式とした系統的文献検索を行い,PubMed 113件,医中誌99件が抽出された。一次スクリーニン38エビデンスの確実性(強さ)D 非常に弱い投票結果(合意率)投票は行わなかった推奨なし推 奨末梢静脈/中心静脈からのがん薬物療法を受ける患者に対して,EVの教育を複数回実施することは推奨されるか作成の経緯推奨決定(合意形成)の経緯CQ 1推奨Ⅳ

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