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39CQ 1グでは,直接関連のある文献が乏しいと判断された。そのためレビュー文献の引用文献も対象文献に含めることとし,英語文献を127件追加してスクリーニングを行った。二次スクリーニングの対象となった文献は9件で,本CQのアウトカムごとに評価を行った。SRの結果,採用された文献はPubMed 3件,医中誌0件であり, その内訳は症例報告1件1),質的研究1件2),実践報告1件3)であった。これらを用いて,アウトカムごとに評価した。「潰瘍・壊死の減少」に関する報告は,症例報告1件1)のみで直接的な報告がなく,エビデンスの確実性(強さ)は「非常に弱い」と判断された。「EVの減少」に関しては実践報告1件3)のみで教育の効果の評価は難しく,エビデンスの確実性(強さ)は「弱い」とされた。「(電話)相談数」については1件2)のみで,教育の重要性は示されているが,EVに限定した調査ではないため,エビデンスの確実性(強さ)は「非常に弱い」とされた。以上を総合的に判断し,エビデンスの確実性(強さ)は「非常に弱い」を採用した。◆益と害のバランス益は,「潰瘍,壊死の減少」,「EVの減少」,「電話相談数の増加」を設定したが,該当文献は見当たらず,評価が難しい。害は「医療者の業務量」を設定したが,該当文献は見当たらず,評価が難しい。これらにより益と害のバランスはわからないとした。◆患者の価値観や希望該当文献は見当たらず,患者の価値観や希望に関する評価が難しい。他方,本CQについて2名の患者からインタビューを行ったところ,1名は,医療者からの説明や助言について「やはり気になっていることは記憶に残っているが“あまり気にしない”と思っていることは素通りして頭の中に残らないんですよね」,そのため「情報は繰り返しこまめにいただけた方がいいなと思いますね」と述べた。別の方は(教育の頻度について)「基本は1回で,2回目からは「一応確認です」で言ってくれるぐらいでいいです」と述べ,1回説明を受ければその後は資料,冊子等を見直すので,同じ説明を繰り返すのではなく適宜,理解を確認してくれる機会を望む。これらの意見からも,個々の状況やリテラシーにより価値観や希望については「重要な不確実性またはばらつきの可能性あり」とした。◆コストや資源該当する文献は見当たらなかった。教育に要する時間は短時間かもしれないが,業務が増加するため,人的資源によってもさまざまだと判断できる。◆推奨決定の過程SRの結果,患者教育の効果を示す研究は症例報告1)や質的調査2),実践報告3)の3件であり,いずれもEVに関する教育に限定した調査ではないため,教育の効果の有効性の評価は難しいとみなされた。しかしながら,臨床においては,治療開始前に医療者から多種多様な情報や知識を提供されているが,短時間にそれらの内容を全て理解し,対処することを患者へ求めることは難しい可能性がある。特に,EVの徴候を最初に認識するのは患者自身である可能性が高く,投与後は遅発性の局所反応の出現にも注意しなければならない。したがって,効果的に患者の理解を深めるには教育資材を用いて複数回の教育を行うことが望まし

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