差————弱アウトカム相対効果(95% CI)対象者数(研究数)エネルギー摂取量フォローアップ:範囲5週to 10カ月157名(4件)たんぱく質摂取量フォローアップ:範囲5週to 6カ月53名(2件)体重フォローアップ:範囲5週to 10カ月155名(4件)PG-SGAフォローアップ:範囲9週to 2カ月69名(2件)QOL6件の研究のうち2件で栄養カウンセリングによる改善がみられたが,著者に問い合わせを行ったが返答が得られずメタアナリシスは不可能であった。QOL指標は,4つ用いられていた。3編の論文でThe European Organization for Research and Treatment of Cancer Quality of Life Questionnaire Core 30が,2編の論文でFunctional Assessment of Anorexia/Cachexia Therapy(FAACT)が,1編の論文でThe European Organization for Research and Treatment of Cancer Quality of Life Questionnaire Core 15 Palliative(EORTC QLQ-C15 PAL)が,1編の論文でThai-Modified Function Living Index Cancer Questionnaire Version 2が用いられていた。1編の論文では,FAACTとEORTC QLQ-C15 PALの2つのQOL指標を用いていた。フォローアップ:範囲5週to 13カ月307名(6件)期待される絶対効果(95% CI)対照介入平均値1555.8kcal平均値1930.0kcal392.8kcal多い(170.0kcal〜 615.6kcal多い)平均値51.1g平均値62.2g10.7g多い(1.8g〜19.5g多い)平均値68.7kg平均値68.2kg0.5kg少ない(3.7kg少ない〜2.8kg多い)平均値6.7points平均値6.5points1.5points少ない(4.2points少ない〜1.2points多い)エビデンス確実性㊉㊀㊀㊀非常に弱非常に深刻なバイアスリスク1と深刻な不精確さ2があるため,確実性は非常に弱いと考える。㊉㊉㊀㊀深刻なバイアスリスク1と深刻な不精確さ2があるため,確実性は弱いと考える。㊉㊀㊀㊀非常に弱非常に深刻なバイアスリスク1,深刻な非一貫性3と深刻な不精確さ2があるため,確実性は非常に弱いと考える。㊉㊀㊀㊀非常に弱非常に深刻なバイアスリスク1,深刻な非一貫性3と深刻な非直接性4,深刻な不精確さ2があるため,確実性は非常に弱いと考える。何が起きるか?栄養カウンセリングを行った群でエネルギー摂取量が増加する傾向にある栄養カウンセリングを行った群でたんぱく質摂取量が増加する傾向にある栄養カウンセリングによる体重増加は認められなかった栄養カウンセリングによるPG-SGA増加は認められなかった栄養カウンセリングによるQOLの改善効果は不明である(つづく) 2 エビデンス評価P(患者):18歳以上の根治不能な進行性・再発がん患者I(介入):栄養治療の専門家または医療従事者による栄養カウンセリングC(対照):通常のがんケアもしくはプラセボのみ,運動介入のみも含むO(アウトカム):QOL,身体症状の改善,有害事象,身体機能,全生存期間,栄養素等摂取量の増加,医療費,身体計測値表2 SOF表146
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