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4 年齢3区分による人口示し,戦前のわが国や現在の発展途上地域の人口増加を示している。 ② ベル型またはつりがね型ともいい,この型が続けば将来の人口は静止(出生率が小)することを意味する。 ③ つぼ型は,その集団の出生率の減少を示すもので,将来は人口が減少することを意味する。 ④ 星型または都市型といい,生産年齢人口(15~64歳)の中でも20歳代の青少年層の都市への流入を示している。 ⑤ ひょうたん型または農村型といい,生産年齢人口の流出を示している。 現在の日本の人口ピラミッドは第二次世界大戦後の第一次ベビーブーム,第二次ベビーブーム,その後の出生率の減少により,つぼ型を示している。3 人口増減の要因 人口の増減は出生と死亡の数的関係を示すものであり,出生と死亡は年齢構成,結婚年齢,未婚率のほか種々の社会的要因に左右される。○人口増加の促進要因 生活の安定により出生率は上昇する。また医療技術の進歩により人口は増加する。ことに予防医学の進歩は,感染症による死亡を激減させた。すなわち人口増加の促進要因は,出生率の上昇と死亡率の低下である。○人口増加の抑制要因 ①干ばつ,飢餓,内乱などによる食糧の不足。 ② 感染症の大流行。かつてはコレラ,ペスト,インフルエンザなどの伝染病の世界的流行により多数の人びとが死亡した。 ③ 戦争による青少年人口の減少。 ④ 受胎調節,人工妊娠中絶,不妊手術などの人口抑制政策の積極的な推進または強制的な実施など。 ⑤ わが国では「ひのえうま」の年の出生を嫌う習慣があり,妊娠調節による年間の出生数の低下がみられる。 総人口は,年少人口(0~14歳),生産年齢人口(15~64歳),老年人口(65歳以上)に3区分し,それぞれの割合,およびおのおのの人口との相互関係から算出される指数が保健・福祉の分野で用いられる。  年少人口指数=      ×100年少人口生産年齢人口1 人口静態統計19▶▶▶▶

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