✓ 腋窩リンパ節郭清を伴う乳がん手術後の患者では,患側の肩関節可動域の制限や上肢筋力低下,✓ 周術期に生活指導や肩関節可動域訓練,筋力増強訓練を含む包括的リハビリテーション治療を✓ 術後のリハビリテーション治療は段階的に行う必要がある。術直後は良肢位をとり,肩は最大✓ 術後5〜8日後から,積極的な肩関節可動域訓練・筋力増強訓練を開始し,ADLで術前と同✓ 退院前には,生活指導やリハビリテーション治療に関するパンフレットなどを作成して渡し,外来でも定期的なチェックや指導を行い,患者が長期的に自主トレーニングを継続できるように支援することも重要である。▶推奨▶推奨1上肢機能低下に対するリハビリテーション■グレード1A ■推奨の強さ強い推奨 ■エビデンスの確実性強■グレード1B ■推奨の強さ強い推奨 ■エビデンスの確実性中乳がん・婦人科がん上肢の疼痛が生じやすく,ADLの妨げになる。実施することは,術後の肩関節可動域を拡大し,上肢機能を改善させる。可動域の半分程度の範囲内でのADLを行うよう指導する。じように患肢を使用することを促す。 CQ 01乳がん患者に対して,術後にリハビリテーション治療(肩関節可動域訓練など)を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか?乳がん患者に対して,術後にリハビリテーション治療(肩関節可動域訓練など)を行うことを推奨する。 CQ 02乳がん術後の患者に対して,積極的な肩関節可動域訓練を術後5〜8日目から開始することは,術直後から開始する場合に比べて推奨されるか?乳がん術後の患者に対して,積極的な肩関節可動域訓練を術後5〜8日目から開始することを推奨する。102第6章 乳がん・婦人科がん関連CQ・推奨グレードチェックポイント治療の効果
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