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指cedfab 各論(基礎-共通)表4—1 基本肢位における出発肢位外がえしと内がえし15 外がえし(eversion)は,足関節・足部の前額面の運動で,足底が外方を向く動きである。同様に内がえし(inversion)は,足底が内方を向く動きである。 また,外反,内反という用語があるが,これらは足部の変形を意味し,関節運動の名称としては使用しない。Ⓐ 各部の名称Ⓑ 角度計の種類図4—3 角度計図4—4 角度計の種類68肢    位部位頸前後屈,左右屈,左右旋の中間位伸展位股関節屈伸,内外転,内外旋の中間位膝関節伸展位足関節底背屈の中間位角度0°体 幹前後屈,左右屈の中間位0°肩関節上肢を体側に下垂し,内外旋中間位0°0°肘関節伸展位前 腕回内外の中間位0°0°手関節掌背屈,橈尺屈の中間位0°母 指伸展位,内転位0°0°0°0°b 移動バーa 固定バー 角度計は分度計の付いている方の腕木を固定バー(固定脚,固定軸,基本軸)といい,もう一方を移動バー(移動脚,移動軸)という。測定の際はどちらのバーを固定してもよい。分度計は左右から0°~180°の目盛りが付けられていて,どちらからも読み取ることができるようになっている。 角度計はいろいろな型のものがあるが,大きく分けて万能型と特殊型がある。 万能型(図4-4a~e)は分度計の付いたもので,金属製とプラスチック製があり,さらに,それらは大小に分けられる。大きいものは大関節,小さいものは小関節に使用する。 特殊型は特定の関節を測定するために使用されるもので,指関節測定用として三関節角度計(図4-4f)がある。Ⅲ.関節可動域の表示法 関節可動域は角度を数量的に表示するが,その出発肢位の角度の取り方によって種々の表示法があった。現在では,日本リハビリテーション医学会,日本整形外科学会,日本足の外科学会によって改訂された関節可動域表示ならびに測定法47)48)が一般的になっている。 それによると,各関節の基本肢位をすべて0°にする。基本肢位における0°出発肢位(neutral zero starting position)は表4-1のようになる。Ⅳ.測 定 器 具 関節可動域測定器具は角度計(goniometer)(図4-3)という。角度計は基本的に2本の腕木とその一端が分度計になっていて,その中心を支点として腕木を動かすことにより角度を測定する。

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