第2章基礎医学123A.関節運動のメカニズムについて理解する表 2 肩関節の主動作筋表 3 肘関節および前腕の主動作筋MP 関節屈曲位,PIP・DIP 関節伸展位となることを手内在筋優位の手という。反対に,指伸筋が骨間筋と虫様筋よりも相対的に緊張が高いときに,MP 関節伸展位,PIP・DIP 関節屈曲位となることを手内在筋劣位の手という。手関節と手指の動きに関わる筋は表 4の通りである。□骨盤帯・股関節 骨盤は,寛骨(腸骨,恥骨,坐骨)と仙骨,尾骨で形成される。股関節(臼状関節)は,寛骨臼と大□骨頭の間で構成される。大□骨は大□骨頸部と大□骨幹の間に角度があり(頸体角:120°〜130°),大□骨頭を上方からみるとやや前方に向いている(前捻角:10°〜30°)。 股関節の靱帯には寛骨臼横靱帯,大□骨頭靱帯,あり,成人男性よりも小児や成人女性で角度が大きい。肘関節と前腕の動きに関わる筋は表 3 の通りである。□手関節と手指 手関節は,橈骨手根関節(楕円関節)とも呼ばれ,橈骨の下端と舟状骨,月状骨,三角骨で構成される。手根骨は近位手根骨と遠位手根骨に分けられ,近位手根骨は橈側から舟状骨,月状骨,三角骨,豆状骨,遠位手根骨は橈側から大菱形骨,小菱形骨,有頭骨,有鉤骨である。手根骨の掌側には屈筋支帯との間に手根管が存在する。手根管は,正中神経,長母指屈筋腱,浅指・深指屈筋腱,橈側手根屈筋腱が通る。手の関節には手根間関節,手根中手関節(carpometacarpal:CM 関節)(母指の CM 関節は鞍関節),中手指節関節(meta-carpophalangeal:MP 関節)(顆状関節),手の手指間関節(interphalangeal:IP 関節)(蝶番関節)がある。 手内在筋である骨間筋と虫様筋は,MP 関節屈曲,近位指節骨間関節(proximal inter phalangeal:PIP 関節)・遠位指節骨間関節(distal inter pha-langeal:DIP 関節)伸展に関与する。骨間筋と虫様筋が指伸筋よりも相対的に緊張が高いときに,運動方向僧帽筋上部,肩甲挙筋,大菱形筋,小菱形筋挙上下制鎖骨下筋,小胸筋,僧帽筋下部外転(屈曲) 小胸筋,前鋸筋内転(伸展) 僧帽筋中部,大菱形筋,小菱形筋上方回旋前鋸筋,僧帽筋上部,僧帽筋下部下方回旋小胸筋,大菱形筋,小菱形筋筋名運動方向屈曲三角筋前部,大胸筋鎖骨部伸展三角筋後部,広背筋,大円筋外転三角筋中部,棘上筋内転大胸筋胸腹部,広背筋,大円筋外旋棘下筋,小円筋内旋肩甲下筋,大円筋三角筋前部,大胸筋鎖骨部,大胸筋胸腹部,烏口腕筋,肩甲下筋水平屈曲水平伸展 三角筋中部,三角筋後部,棘下筋,小円筋運動方向屈曲上腕二頭筋,上腕筋,腕橈骨筋伸展上腕三頭筋回内円回内筋,方形回内筋回外回外筋筋名筋名表 1 上肢帯の主動作筋
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