024532022125T
8/10

図160歳男性の眼底所見黄斑部に網膜透明性低下,灰色の変色,クリスタリン様沈着物が観察できる。図3同一症例のOCT水平断中心窩耳側のellipsoid zoneの一部不鮮明化と網膜肥厚を伴わないretinal cavityが確認できる。図2同一症例のFA黄斑耳側を中心に淡い蛍光漏出がみられる。1346あり4)〜8),病初期から中心窩や中心窩耳側のel-lipsoid zoneの不鮮明化または欠損がみられる(図3)。さらに,進行とともに網膜外層の萎縮が進み,網膜内層の引き込み像がみられる。なお,OCTは検眼鏡およびFA所見が明瞭になる前から異常を捉えることが可能であり,病期ごとのOCT所見も報告されている。また網膜の肥厚を伴わない網膜内の空洞所見(retinal cavity)9)は特徴的で,retinal cavityはFAでもほとんど造影されない。網膜のいずれの層にも形成されるが,中心窩に形成されると外層分層円孔のような形態を,進行例では全層黄斑円孔を生じることもある。

元のページ  ../index.html#8

このブックを見る