6)傍腟組織(腟動静脈)と温存すべき膀胱枝 膀胱枝は,骨盤神経叢から放射状に膀胱体部~頸部を支配している。岡林術式で温存するのは最背側の腟動静脈の背側の枝である。この神経を腟動静脈からしっかりと外側・背側へ分離して温存するのが肝要である。子宮枝と共同幹をもっており,子宮左腹側子宮動脈深部子宮骨静脈図6前層は子宮動脈の枝,後層は深子宮静脈の枝の分枝に周囲の脂肪やリンパ管がまとわりついた網目状の構造をしている。浅子宮静脈子宮動脈深子宮静脈尿管膀胱尿管子宮1290図7膀胱子宮帯の主な構造物は腹側が動脈系,背側が静脈系前層と後層の静脈は吻合している
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