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基帯節郭清前の基帯基帯節郭清により血管が露わになる 子宮頸癌産婦人科の実際 Vol.72 No.12 2023広汎子宮全摘術に必要な解剖1289尿管子宮図5a子宮直腸直腸側腔側腔図5b膀胱新膀胱側腔基靱帯子宮動脈直腸側腔膀胱新膀胱側腔深子宮静脈子宮動脈尿管尾側右側頭側尾側右側頭側断される。そのため,神経温存岡林術式を行う場合は,その背側の膀胱頸部へ枝を伸ばす神経を温存しなくてはいけない。この2つの神経は膀胱の支配部位が異なるため,あいだに粗な空隙が存在する。これが岡林の腟側腔として,術中に認識される(図9)。 後層処理の意義は,膀胱と基靱帯(主に深子宮静脈)との連続を断つことである。切断により,膀胱と子宮をつなげる構造がなくなり,膀胱をより尾側まで剝離できるようになる。(文献1より引用改変)(文献1より引用改変)

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