Ⅰab*Ryotaro OGAWA & Masaru TANAKA,東京女子医科大学附属足立医療センター,皮膚科KEY WORDS撮影時の正しい持ち方や撮影困難な部位での撮影方法などを教えるね。ダーモスコピーの所見で使用する用語についても解説するよ。 右手は人差し指でシャッターを押しやすいようにカメラを持つ。左手はダーモスコピーのレンズ部分を親指と人差し指でつまみ,小指と薬指は皮膚面に置いて狙いをつけながら固定する(図1—a),という役割を果たす。小指と薬指は,自動車の運転をするときに右足の踵を支点にするのと同じ役割を果たす。だめな持ち方(図1—b)をすると,病変を正しく中央に捉えることができず,不安定になるため,圧迫しないような微妙な撮影をすることはできない。踵をつけないでブレーキペダルを踏むと急ブレーキになってしまうのと同じ理由である。ダーモスコピーの実際の撮影方法が知りたいです。小川瞭太郎* 田中 勝* b : だめな持ち方;カメラのみを両手で支えている。病変を中央に置こうとカメラを動か図1撮影時のカメラの持ち方 a : 正しい持ち方;左手は親指と人差し指でレンズ部分を支えつつ,同時に小指と薬指で皮膚面に接する圧を調節している。しているうちにレンズと皮膚面との角度や圧力が不安定になりやすい。クローバーサイン,光輝性白色構造,ネットワーク,糸球体状血管,彩度73073042ベーシックステージ撮影時の正しい持ち方(右手と左手の役割)皮疹のみかた②ダーモスコピーの使い方
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