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Ⅱabベーシックステージ図3基底細胞癌 a : ジェルなし偏光;光輝性白色構造がはっきりとみられる。 b :ジェルあり非偏光図2円板状エリテマトーデスの早期病変毛包に沿って十文字に切れ目の入った白色のリングがみられる。 ダーモスコピーの原理にはジェルを用いる方法と直交する偏光フィルターを用いる方法があるが,これらを組み合わせることで4通りの撮影が可能となり,それぞれの長所と短所を互いに補うような画像が得られる。1.偏光ダーモスコピーで観察される所見❶ クローバーサイン(white rosettes)(図2) 付属器の開口部に4つの白い点が四ツ葉のクローバーのように並んでみえる所見で,偏光ダーモスコピーでのみ観察できる。日光角化症でよくみられ,円板状エリテマトーデスなどでもみられる所見である1)。❷ 光輝性白色構造(結晶様構造,蛹様構造)(図3) 基底細胞癌(basal cell carcinoma;BCC)でよくみられ,新しい診断基準に追加されている2)が,Spitz母斑,悪性黒色腫(malignant melanoma;MM),皮膚線維腫などでもみられる。真皮乳頭下層の線維化に対応する所見である。わずかな線維化も光輝性白色構造として観察できるのは偏光タイプのダーモスコピーの強みである。強い線維化であればジェルタイプのダーモスコピーでも瘢痕様白色領域が観察されるが,わずかな場合は可視化することができない。43731731皮膚科の臨床 Vol.65 No.6 2023偏光の有無とジェルの有無

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