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患との鑑別のkeyとなるCT所見は,時間的・空間的不均一性,小葉・細葉辺縁性分布に対応するものとなる。 病理組織学的な時間的・空間的な不均一性は,組織および画像上で異常から急峻に正常へ移行することや,画像上狭い範囲内で病変が不均一なことで,この病理組織像に対する画像診断に関して統一した見解はない。そこで私見を申し述べると,まず“著明な左右差”は時間的な不均一性の証左となるであろう(図4)。前述の“不均一性”は“小葉内に正常を含めた3つ以上の所見が不規則に混在”する所見に該当する(図5)。“小葉内に正常を含めた3つ以上の所見が不規則に混在”する所見は,IPF/UIPを診断するには有用だが,正常部が乏しい二次性UIPでは適応が困難である。 CTでみられる胸膜面,小葉間隔壁,気管支肺動脈の不整は小葉辺縁性分布を示す(図6)。胸膜,小葉間隔壁が小葉辺縁であることはいうまでもないが,重要な点は,自分の支配する二次小葉以外では気管支肺動脈は小葉辺縁構造である点である蜂巣肺のないUIP(粘液貯留によるもの)蜂巣肺のないUIP(進行しても蜂巣肺が存在しないもの)図2 A :CT。蜂巣肺は同定できない。 B :組織像(HE染色×40)。蜂巣肺内に粘液が充塡している。図3AB臨床放射線 Vol. 68 No. 12 20231194

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