臨床プロテオミクス
バイオマーカー探索から個別化医療へ
バイオマーカー・個別化医療を研究する臨床医・研究者必読!
編 集 |
日本臨床プロテオーム研究会 |
定 価 |
11,000円 (10,000円+税) |
発行日 |
2012/05/15 |
ISBN |
978-4-307-00470-1 |
B5判・400頁・図数:162枚・カラー図数:6枚
薬効、予後、副作用を予測するバイオマーカーを探索し、個別化医療を実現するための臨床プロテオーム研究を志す臨床医・研究者はここ数年増えている。本書の目的は、臨床研究をこれから始める臨床医・研究者に臨床プロテオミクスの基本的理解を促すこと、現在すでに研究を実施している臨床医・研究者に解析戦略のロードマップを提供することにある。第一線で活躍する研究者たちによって解説された、臨床プロテオミクスにおける座右の書。
第1章 臨床プロテオ−ムとバイオマ−カ−
1.総論
2.バイオマ−カ−概論
3.バイオマ−カ−各論
4.プロテオミクス・バイオマ−カ−
第2章 臨床研究としてのプロテオミクス
1.総論
2.解析デザイン
3.臨床プロテオミクスのロ−ドマップ
第3章 臨床試料の取り扱い
1.総論
2.血液(血漿)および生体液
3.尿
4.手術生組織
5.病理組織標本
6.疾患由来細胞株
7.新規固定化処理(Heat Stabilization)組織
第4章 解析方法および技術
1.総論:解析戦術としてのツ−ル選択─新薬開発のためのバイオマ−カ−研究に期待される質量分析─
2.探索的解析手法
1)総論
2)二次元電気泳動
(1)基礎
(2)蛍光二次元電計泳動法
3)MALDI質量分析法
4)液体クロマトグラフィ−ESI-質量分析法
(1)ショットガン解析
(2)リン酸化ペプチド分離解析
5)プロテインチップ
6)抗体プロテオミクス技術
3.検証的解析手法
1)総論
2)抗体検証実験
3)SRMアッセイ法
(1)SRM-MSの基礎と原理
(2)腎臓研究におけるSRMアッセイ応用例
(3)EGFRシグナル伝達パスウェイの定量解析
4)免疫アフィニティ−質量分析アッセイ法(MSIA)
第5章 比較解析手法とバイオインフォマティクス
1.総論
2.半定量比較解析
3.有意性評価のバイオインフォマティクス
4.いくつかの統計検定
5.パスウェイ解析
1)MetaCoreTM
2)Ingenuity(R) Pathways Analysis(IPA(R))
3)ProteinCenterTM
第6章 疾患と翻訳後修飾解析
1.総論─翻訳後修飾と疾患─
2.リン酸化
1)リン酸化ペプチド・タンパク質の濃縮法
2)Phos-tagゲルによるリン酸化タンパク質の分離・同定法
3疾患糖鎖バイオマ−カ−解析
第7章 薬剤応答性バイオマ−カ−研究
1.総論
第8章 分子イメ−ジングと医療
1.総論
2.臨床材料を用いたMSイメ−ジング解析
3.新規MSイメ−ジング技術
4.MSイメ−ジングによる薬剤の局在解析
第9章 研究例
1.総論
2.肺癌
3.乳癌
4.前立腺癌
5.血漿を用いた膵癌早期診断マ−カ−探索
6.FFPE組織を用いた胆管癌・膵癌のバイオマ−カ−探索
7.腎癌
8.肝癌
9.慢性閉塞性肺疾患(COPD)
10.大腸癌
11.脳腫瘍
12.先天性グリコシル化異常症(CDG)
索引