Copyright© KANEHARA & Co., LTD. All Rights Reserved.
臨床脳波検査スキルアップ 第2版
脳波検査の苦手意識を克服したい方に、この1冊!
著 者 | 所司 睦文 / 小野澤 裕也 |
---|---|
定 価 | 5,720円 (5,200円+税) |
発行日 | 2017/09/01 |
ISBN | 978-4-307-05051-7 |
B5判・316頁・図数:296枚
在庫状況 | あり |
---|
脳波検査に苦手意識を持つ臨床検査技師は少なくない。とっつきにくいと思われがちな脳波検査を簡明に解説し好評を博した初版から5年。改訂にあたっては、ビギナーからエキスパートまで満足できる内容を目指し、5年間で変化した用語・疾患概念等を加味しながら、初版の内容をいちから見直した。新たに脳死判定・頭蓋内脳波の章を立て、脳波波形図・イラスト・提示症例を大幅に追加した。基礎から応用まで網羅的に学べる1冊!
第1章 脳波計測
1 脳波
2 脳波計測のしくみ
第2章 基礎律動(基礎波)の評価
1 脳波評価のリアルタイム性
2 健常者の脳波所見
3 α波の問題脳波所見
4 非突発性の問題脳波所見
5 突発性の問題脳波所見
6 特殊な脳波所見
第3章 脳波賦活試験の評価
1 脳波賦活試験の概要
2 開閉眼賦活試験
3 閃光賦活試験
4 過呼吸賦活試験
5 睡眠賦活試験
第4章 脳波に混入するノイズ
1 ノイズ(アーチファクト、雑音)総論
2 代表的な環境由来のノイズ
3 代表的な患者由来のノイズ
第5章 疾病・病態と問題脳波
1 問題脳波の基礎
2 てんかんの概要
3 代表的なてんかん発作と脳波
1)欠神発作
2)強直間代発作
3)複雑部分発作
4)前頭葉てんかん
5)内側側頭葉てんかん
6)高齢者てんかん
7)レム睡眠行動異常症(RBD)とてんかんの鑑別
8)ウエスト症候群(点頭てんかん)
9)レノックス・ガストー症候群
10)中心・側頭部に棘波を伴う良性小児てんかん
11)ミオクロニー発作
12)外傷性てんかん
13)熱性けいれん
14)パナイオトポロス症候群
15)徐波睡眠期持続性棘徐波を示すてんかん性脳症
16)症候性部分てんかん
4 心因性非てんかん発作とてんかん発作の鑑別
5 てんかん以外の代表的な疾患または病態と脳波
1)孤発性クロイツフェルト・ヤコブ病
2)亜急性硬化性全脳炎
3)ヘルペス脳炎
4)抗NMDA受容体脳炎
5)肝性脳症
6)意識障害
7)低酸素脳症(蘇生後脳症)
8)アルツハイマー病
9)脳死
第6章 法的脳死判定の脳波検査
1 導出法
2 電極装着
3 電極インピーダンス(電極接触抵抗)
4 心電図の同時記録
5 電極間距離
6 測定時間
7 脳波計の感度
8 フィルタの設定
9 頭部外モニタ
10 検査室温
11 脳波計の条件・環境
12 ペーパーレス脳波計使用時の注意
13 実際の脳波記録
14 脳波の判定
15 法的脳死判定の間隔
16 聴性脳幹反応(ABR)と体性感覚誘導電位(SEP)
第7章 頭蓋内脳波
1 頭蓋内脳波検査の概要
2 頭蓋内電極
3 皮質脳波(ECoG)の特徴
4 皮質脳波(ECoG)の適応
第8章 臨床脳波検査の実際
1 臨床脳波検査を実施する上での注目ポイント
2 臨床脳波検査の流れ
3 検査オーダー受付
4 臨床脳波検査の実施(患者への声かけ例)
5 検査結果報告
6 検査情報データベース化
7 電極装着の事前準備と事後処理
8 皿電極を用いる国際標準電極配置法(10/20法)
9 風船とマークシールを使った10/20法に基づく電極装着トレーニング
10 エレクトロキャップを用いる10/20法
11 脳波スケールの使い方
第9章 臨床脳波所見記録書の書き方
1 臨床脳波所見記録書の意義
2 臨床脳波所見記録書のモデル
3 臨床脳波所見記録書(モデル)の記載方法
補章 臨地実習での学生指導
1 学生教育の重要性
2 臨地実習のリスクマネジメント
3 脳波検査実習のヒント
コラム一覧
索引
1 脳波
2 脳波計測のしくみ
第2章 基礎律動(基礎波)の評価
1 脳波評価のリアルタイム性
2 健常者の脳波所見
3 α波の問題脳波所見
4 非突発性の問題脳波所見
5 突発性の問題脳波所見
6 特殊な脳波所見
第3章 脳波賦活試験の評価
1 脳波賦活試験の概要
2 開閉眼賦活試験
3 閃光賦活試験
4 過呼吸賦活試験
5 睡眠賦活試験
第4章 脳波に混入するノイズ
1 ノイズ(アーチファクト、雑音)総論
2 代表的な環境由来のノイズ
3 代表的な患者由来のノイズ
第5章 疾病・病態と問題脳波
1 問題脳波の基礎
2 てんかんの概要
3 代表的なてんかん発作と脳波
1)欠神発作
2)強直間代発作
3)複雑部分発作
4)前頭葉てんかん
5)内側側頭葉てんかん
6)高齢者てんかん
7)レム睡眠行動異常症(RBD)とてんかんの鑑別
8)ウエスト症候群(点頭てんかん)
9)レノックス・ガストー症候群
10)中心・側頭部に棘波を伴う良性小児てんかん
11)ミオクロニー発作
12)外傷性てんかん
13)熱性けいれん
14)パナイオトポロス症候群
15)徐波睡眠期持続性棘徐波を示すてんかん性脳症
16)症候性部分てんかん
4 心因性非てんかん発作とてんかん発作の鑑別
5 てんかん以外の代表的な疾患または病態と脳波
1)孤発性クロイツフェルト・ヤコブ病
2)亜急性硬化性全脳炎
3)ヘルペス脳炎
4)抗NMDA受容体脳炎
5)肝性脳症
6)意識障害
7)低酸素脳症(蘇生後脳症)
8)アルツハイマー病
9)脳死
第6章 法的脳死判定の脳波検査
1 導出法
2 電極装着
3 電極インピーダンス(電極接触抵抗)
4 心電図の同時記録
5 電極間距離
6 測定時間
7 脳波計の感度
8 フィルタの設定
9 頭部外モニタ
10 検査室温
11 脳波計の条件・環境
12 ペーパーレス脳波計使用時の注意
13 実際の脳波記録
14 脳波の判定
15 法的脳死判定の間隔
16 聴性脳幹反応(ABR)と体性感覚誘導電位(SEP)
第7章 頭蓋内脳波
1 頭蓋内脳波検査の概要
2 頭蓋内電極
3 皮質脳波(ECoG)の特徴
4 皮質脳波(ECoG)の適応
第8章 臨床脳波検査の実際
1 臨床脳波検査を実施する上での注目ポイント
2 臨床脳波検査の流れ
3 検査オーダー受付
4 臨床脳波検査の実施(患者への声かけ例)
5 検査結果報告
6 検査情報データベース化
7 電極装着の事前準備と事後処理
8 皿電極を用いる国際標準電極配置法(10/20法)
9 風船とマークシールを使った10/20法に基づく電極装着トレーニング
10 エレクトロキャップを用いる10/20法
11 脳波スケールの使い方
第9章 臨床脳波所見記録書の書き方
1 臨床脳波所見記録書の意義
2 臨床脳波所見記録書のモデル
3 臨床脳波所見記録書(モデル)の記載方法
補章 臨地実習での学生指導
1 学生教育の重要性
2 臨地実習のリスクマネジメント
3 脳波検査実習のヒント
コラム一覧
索引
本書の初版が刊行されて5年の月日が流れました。
本書は初めて臨床脳波を勉強する方や臨床脳波が少し苦手な方がスムーズに読み進められるよう簡明で具体的な記述を心がけ、臨床現場や教育現場で役立つテキストを志向しました。そして、数多くの読者の皆さまに受入れられ、支持された結果、第2版を出版することとなりました。本書を愛していただいた皆さまに心から感謝いたします。
第2版を執筆するにあたり、ビギナーのみならず、臨床脳波検査のエキスパートにも満足していただける内容に発展させるべく、今回の改訂にあたって私の後輩にあたる北里大学病院の小野澤裕也先生に共同執筆をお願いしました。その上で、これまでいただいた数々のご叱正とご意見、5年間で変化した臨床脳波に関わる用語および疾患概念、ガイドライン等を加味しながら、初版の内容をいちから見直しました。併せて、脳波波形、イラスト、提示症例を大幅に追加し、新たに法的脳死判定の脳波検査と頭蓋内脳波を章立てました。新しく生まれ変わった本書が、臨床脳波検査を担う臨床検査技師の一助になると共に、医療現場で遭遇する様々な困難に立ち向かう時の指針となれば幸いです。
本書は幾つかの臨床検査技師を養成する大学において講義や実習の教科書または参考書として活用されています。本書を手にしてくれた学生たちに向けてのメッセージです。第2版は実際に脳波検査業務を担当している臨床検査技師向けの内容が増えました。難しそうな疾患や脳波は読み飛ばして下さい。臨床脳波の講義を理解する上で大切なのは第1〜4章と第5章の一部、実習を行う上で役立つのは第8章です。学生の皆さんが、ひとりでも多く「脳波って意外と面白いな」と感じて欲しいと願っています。
ところで、筆者が所属する関東神経生理検査技術研究会では毎年9月上旬に本書と同名の臨床脳波検査スキルアップという講座を開催しています。本書をテキストとして、主に大学病院の脳波検査室で勤務する一流の臨床検査技師が正常脳波、ノイズ、問題脳波(異常脳波、境界脳波)を詳細に解説します。基礎から応用に至るまで臨床脳波を網羅的に再学習できます。医療従事者なら誰でも受講できます。学生も参加可能です。ご興味のある方は関東神経生理検査技術研究会ホームページをご参照下さい。
文末ながら、初版および第2版の刊行にご尽力いただいた金原出版編集部の今村久美子さん、表紙デザインを手掛けていただいたグラフィックメイトさん、出版に関わっていただいたすべての方々、出版後にセールスプロモーションしていただく方々のご厚情に厚く深謝いたします。
羽田空港に向かうANAの機内にて
2017年8月
所司 睦文
本書は初めて臨床脳波を勉強する方や臨床脳波が少し苦手な方がスムーズに読み進められるよう簡明で具体的な記述を心がけ、臨床現場や教育現場で役立つテキストを志向しました。そして、数多くの読者の皆さまに受入れられ、支持された結果、第2版を出版することとなりました。本書を愛していただいた皆さまに心から感謝いたします。
第2版を執筆するにあたり、ビギナーのみならず、臨床脳波検査のエキスパートにも満足していただける内容に発展させるべく、今回の改訂にあたって私の後輩にあたる北里大学病院の小野澤裕也先生に共同執筆をお願いしました。その上で、これまでいただいた数々のご叱正とご意見、5年間で変化した臨床脳波に関わる用語および疾患概念、ガイドライン等を加味しながら、初版の内容をいちから見直しました。併せて、脳波波形、イラスト、提示症例を大幅に追加し、新たに法的脳死判定の脳波検査と頭蓋内脳波を章立てました。新しく生まれ変わった本書が、臨床脳波検査を担う臨床検査技師の一助になると共に、医療現場で遭遇する様々な困難に立ち向かう時の指針となれば幸いです。
本書は幾つかの臨床検査技師を養成する大学において講義や実習の教科書または参考書として活用されています。本書を手にしてくれた学生たちに向けてのメッセージです。第2版は実際に脳波検査業務を担当している臨床検査技師向けの内容が増えました。難しそうな疾患や脳波は読み飛ばして下さい。臨床脳波の講義を理解する上で大切なのは第1〜4章と第5章の一部、実習を行う上で役立つのは第8章です。学生の皆さんが、ひとりでも多く「脳波って意外と面白いな」と感じて欲しいと願っています。
ところで、筆者が所属する関東神経生理検査技術研究会では毎年9月上旬に本書と同名の臨床脳波検査スキルアップという講座を開催しています。本書をテキストとして、主に大学病院の脳波検査室で勤務する一流の臨床検査技師が正常脳波、ノイズ、問題脳波(異常脳波、境界脳波)を詳細に解説します。基礎から応用に至るまで臨床脳波を網羅的に再学習できます。医療従事者なら誰でも受講できます。学生も参加可能です。ご興味のある方は関東神経生理検査技術研究会ホームページをご参照下さい。
文末ながら、初版および第2版の刊行にご尽力いただいた金原出版編集部の今村久美子さん、表紙デザインを手掛けていただいたグラフィックメイトさん、出版に関わっていただいたすべての方々、出版後にセールスプロモーションしていただく方々のご厚情に厚く深謝いたします。
羽田空港に向かうANAの機内にて
2017年8月
所司 睦文
- 医書.jpで購入される方は
こちらから (外部サイトに移動します) - M2PLUSで購入される方は
こちらから (外部サイトに移動します)