新・図説単純X線撮影法 第2版

13年ぶりの全面改訂版。判型・レイアウトを含め全面的に刷新

編 集 小川 敬壽
共 著 小川 敬壽 / 針替 栄 / 森 俊 / 野村 佳克
定 価 5,500円
(5,000円+税)
発行日 2012/02/29
ISBN 978-4-307-07088-1

B5判・240頁・図数:741枚

在庫状況 あり

好評のイラストによる解説というコンセプトはそのままに全面改訂。使われなくなった撮影法を削除し、17の新撮影法を加えた。A4判からB5判へ変更、1ページ1撮影法を原則とし、解説を箇条書きとすることでより読みやすくなった。さらに慶大病院の臨床医による「診断・読影のポイント」により、医師は何を知りたいためにオーダーするのか、画像のどこに着目し、何が判るのかが簡潔に判るようにした。

『序』より
 『図説単純X線撮影法』が本書の基になった『図説骨X線撮影法』と大きく異なった点は、見開き2頁に掲載される撮影法の数をほぼ半分に減らし、その分一つの撮影法に対して広い誌面を割いて、文章やイラストを大きく詳細にしたことです。また内容の充実という面では『図説骨X線撮影法』の頭部・骨関節に加えて胸部、腹部、喉頭、軟部組織、産科系などを加え、単純撮影が対応できる部位を完成させました。その他巻末には12部位の撮影法に対応した修正用9パターンを載せ、読者に撮影法の誤りを補正してもらうものです。
 それから13年たった今日、著者らは本書がただ単に撮影法の解説にとどまらず、撮影を依頼する診断側の考えや、出来上がったX線画像からどのような変化を読み取り、どう診断に結びつけるのかを撮影側が知ることは、より診断価値の高いX線画像を提供することにつながるという考えから、その内容を「診断・読影のポイント」として撮影法毎に追加したい意向を慶應義塾大学医学部整形外科学教室にお願いしたところ、快く承諾を頂き、初めて放射線技術学と医学とが一冊の本に整合することになりました。
 改訂第2版の本書は書名を『新・図説単純X線撮影法』とあらため、判型をA4判からB5判に変え、内容も1撮影法1頁を基本とし記述も箇条書きにすることで分かりやすい解説書にしました。また、現在使われてない撮影法を省き、新しい撮影法17を加えて、全171撮影法を掲載しました。
 本書は前2書同様、放射線技師の指導書として、また大学や専門学校で放射線技術学を学ぶ学生諸君の必読の書として勉強され、卒業後は医療に貢献していただきたいと思います。
1.頭部撮影法
 1.頭蓋骨
 2.トルコ鞍
 3.側頭骨
 4.眼窩・視神経管
 5.副鼻腔
 6.頬骨・頬骨弓
 7.鼻骨
 8.下顎骨
 9.顎関節

2.椎骨撮影法
 1.頸椎
 2.胸椎
 3.腰椎
 4.仙骨・尾骨

3.骨盤部撮影法
 1.骨盤
 2.仙腸関節

4.胸郭撮影法
 1.肋骨
 2.胸骨
 3.胸鎖関節・肋鎖間隙

5.上肢撮影法
 1.肩甲骨・烏口突起
 2.肩関節
 3.鎖骨・肩鎖関節
 4.上腕骨
 5.肘関節
 6.肘関節─ストレス撮影
 7.前腕骨
 8.手関節
 9.舟状骨・手根管
 10.指骨

6.下肢撮影法
 1.股関節
 2.小児の股関節
 3.大腿骨
 4.膝関節
 5.膝関節─ストレス撮影
 6.下腿骨
 7.足関節
 8.足関節─ストレス撮影
 9.踵骨・距踵関節
 10.足骨・種子骨
 11.足根骨

7.胸部撮影法
 胸部

8.腹部撮影法
 腹部

9.喉頭撮影法
 喉頭

10.軟部組織撮影法
 1.甲状腺
 2.唾液腺
 3.乳腺

11.産科撮影法
 骨盤計測

付.修正用9パターン
 1.ステンバース像
 2.視神経管像
 3.頸椎斜位像
 4.肩関節正面像
 5.スカプラY像
 6.肘関節側面像
 7.手関節側面像
 8.膝関節側面像
 9.足関節正面像
 10.足関節側面像
 11.アントンセンI像
 12.アントンセンII像

参考文献
日本語索引
外国語索引