医師と管理栄養士との連携による食事療法 ランチョンマットと蓄尿検査の有効活用法

著 者 森 俊輔 / 佐野 正人
定 価 2,860円
(2,600円+税)
発行日 2003/08/29
ISBN 978-4-307-10119-6

B5判・112頁・図数:18枚

在庫状況 なし

 著者らは糖尿病や高血圧などの生活習慣病の患者さんの食生活を分析し、どのようなアドバイスが生活習慣病治療に効果があるのか、実際の生活の中に隠されている問題点を掘り起こし、良い改善方法を検討している。
 本書は著者らが課題として取り組み、実際に試み、数多くのメリットが得られ治療効果が増大したものをわかりやすく一冊にまとめたものである。
 前作「食事・運動・病気の理解から始める健康づくり」と併せてご利用いただければ、一段と効果的な栄養指導が可能となるであろう。御一読願いたい。
■基礎編
◆栄養アドバイスの流れ
◆基礎知識
摂食行動の乱れについての知っておきたい知識/肥満解消には運動が必要である/ランチョンマットを用いた食事療法/主食を選ぶ基礎知識/他10項目

■実践編
◆高血圧,肥満症
高血圧における減塩療法について
外来診察室/栄養相談室
(以下,各疾患ごとに外来診察室,栄養相談室の項が設けられています)
◆糖尿病,高血圧
いかにして摂取エネルギーを減らすことができるか?
◆食後高血糖(耐糖能障害),高血圧
いかにして摂取エネルギーを減らせるか?いかに運動を生活習慣に取り入れるか?
◆糖尿病
いかにして摂取エネルギーを減らせるか?いかに運動を生活習慣に取り入れるか?
◆糖尿病
中だるみに注意
◆肥満症
肥満をおこす問題行動をどう見つけ出すか?いかにリバウンドの少ないダイエットをさせるか?
◆高血圧,鉄欠乏性貧血
バランスの良い食事をとる習慣の導入?
◆高コレステロール血症
何の目的でコレステロール摂取量を下げるのか?
◆高中性脂肪血症,多血症
血清中性脂肪が高い時の食事の注意点は?たばこの弊害は何か?
◆痛 風〈ケース1〉
高尿酸血症の原因は?高尿酸血症の食事アドバイスは何がポイントか?
◆痛 風〈ケース2〉
高尿酸血症の原因は?高尿酸血症の食事アドバイスは何がポイントか?
◆慢性腎不全,高血圧
低蛋白食をいかに簡単に生活に取り入れるか?腎不全患者の血清中性脂肪,コレステロールはチェック=動脈硬化の合併症にも配慮しているか?
◆慢性腎不全,高カリウム血症
高カリウム血圧は,まず食事療法で。筋肉量の少ない方は腎機能評価を慎重に、利尿剤を服用している方は脱水に注意
◆骨粗鬆症,腎不全,高カルシウム血症
骨粗鬆症では,服用薬,腎機能を良く把握して食事アドバイスを
◆リウマチ,気管支拡張症
いかにたくさん食べさせるか
◆高血圧,骨粗鬆症,肥満
牛乳信奉に注意。骨粗鬆症に必要な無機質はカルシウムだけではない
◆鉄欠乏性貧血
変わった食生活をしているひともいる。尿素窒素高値に注意

■附 録
食行動分析アンケート/消費エネルギーの計算法