病棟血糖管理マニュアル 第2版
理論と実践
急性期・周術期の血糖管理の決定版!!
著 者 |
松田 昌文 |
定 価 |
3,080円 (2,800円+税) |
発行日 |
2014/05/30 |
ISBN |
978-4-307-10164-6 |
B6変判・228頁・図数:48枚
本書は病棟患者の血糖管理を行う医師のためのマニュアルである。まず理論編で血糖管理の考え方を「理解」する。そのうえで20の練習問題や、筆者が経験した14の臨床症例を通じて、理論を実践で「使える」レベルにまで引き上げる。今回の改訂では症例を増やし、糖尿病診療情勢の変化に対応して資料編を大幅追加した。必要インスリン量の計算に使うEXCEL表のダウンロード特典つき。血糖管理を行うすべての医師必携の一冊である。
【関連書籍】外来血糖管理マニュアル−理論と実践−
はじめに
I.理論編
1.糖尿病とは
2.血糖管理の目標
3.病状に応じた血糖管理
4.インスリン分泌能とインスリン抵抗性、Matsuda index
5.治療時インスリン抵抗性absolute(IRI-abs)と治療時インスリン感受性delta(ISI-delta)
6.インスリン投与(作用)と血糖降下(結果)の関係
7.輸液に変化のある場合の考え方
8.ブドウ糖の注入率を変化させる方法
9.EXCEL表の使用方法
10.緊急の場合/シリンジポンプからのインスリン注入が難しい場合
11.Kの補充
12.スライディングスケ−ルは止めよう(で,どうしますか?)
13.人工膵臓、CGMとCSII
練習問題
II.実践編
安全で有効な医師指示を出すために
1.医師指示
2.低血糖を避けるために
3.急性期血糖管理インスリン注入アルゴリズム(Graphicプロトコ−ルを使う)
症例実践
4.糖尿病性ケトアシド−シス(これが治療できねばプロでない)
5.非ケトン性高浸透圧状態
6.急性膵炎(多量のインスリン注入が一時的に必要)
7.消化器外科手術(術後絶食が続く)
8.心血管外科手術(術後の輸液は少なめに)
9.整形外科手術(疼痛により高血糖)[Yale大学プロトコ−ル使用例]
10.整形外科手術(腎不全患者の壊疽による下肢切断)
11.糖尿病合併妊娠(ブドウ糖入り輸液が急増)
12.重症終末期の患者(急速な血糖低下)
13.比較的安定した終末期(持続インスリン注入例)
14.ステロイド使用の患者(血糖乱高下)
15.インスリノ−マによる低血糖
16.教育入院
17.体重の減量
III.資料編
1.インスリン注入プロトコ−ル(参考)
2.CSII装着方法
3.インスリン自己注射の説明(例)
4.糖尿病教室プログラム
5.教育入院クリティカルパス
6.輸液、食事、経管栄養剤のブドウ糖・炭水化物含量
7.ブドウ糖とインスリンの投与法と投与量計算式
8.血糖管理のポイント
9.CSII/静脈内持続インスリン注入(IV)/皮下注射の切替
10.皮下注射持効型インスリンの切替
11.電子カルテでのインスリン注射・服薬指示
12.糖尿病性ケトアシド−シス治療の際に代謝面で留意すること
13.在宅自己注射導入指導時の確認文書
練習問題の答
略語一覧と補足説明
文献
あとがき
索引