小児腫瘍組織カラーアトラス 第4巻
小児腎腫瘍
新分類に準拠!!蓄積された新知見を美しいアトラスで、わかりやすく解説。
編 集 |
日本病理学会小児腫瘍組織分類委員会 |
定 価 |
6,600円 (6,000円+税) |
発行日 |
2008/02/20 |
ISBN |
978-4-307-17056-7 |
B5判・112頁・図数:127枚
特色
1. 小児腎腫瘍の中心である腎芽腫は,無虹彩症をはじめとして奇形または奇形症候群に合併することが多く,
臓器・組織の発生と腫瘍発生との間に何らかの関連があることが想定されていた。この20年間にこれらに関する多くの分子遺伝学的知見が蓄積され,その病態発生
機序が明らかになりつつあるので取上げて解説した。
2. 小児腎腫瘍全体に関しては,従来腎芽腫のなかに含められていた腎横紋筋肉腫様腫瘍や腎明細胞肉腫が
この範疇に入らない腫瘍であることが病理学的にも広く認められるようになった。今回のアトラスにもこれらの
所見を反映させ,新しい分類を図った。
おもな内容
A. 検索材料の取り扱い方
B. 小児腎腫瘍の組織学的分類
C. 組織学的分類の説明
I. 腎芽腫(Wilms tumor)
A) 腎芽腫
1. 混合型(通常型)
2. 上皮型
3. 間葉型
4. 後腎芽細胞優位型
B) 腎芽腫特殊型および腎芽腫関連病変
1. 退形成腎芽腫
2. 造腎組織遺残と腎芽腫症
3. 嚢胞性部分的分化型腎芽腫および嚢胞性腎腫
4.
両側性腎芽腫
5. 腎外腎芽腫
C) 腎芽腫の病期と予後
D) 染色体異常,奇形(症候群)を伴う腎芽腫 −発症に
かかわる遺伝子を含めて−
1. 11p13領域の異常を伴うもの −WT1遺伝子を含めて−
2. 11p15領域の異常を伴うもの
3. 家族性腎芽腫
II. 後腎由来腫瘍
1. 後腎腺腫
2. 後腎問質腫瘍
III. 先天性間葉芽腎腫
1. 古典型
2. 富細胞型
3. 混合型
IV. 腎明細胞肉腫
V. 腎ラブドイド腫瘍
VI. 腎細胞癌
1. 淡明細胞腎細胞癌
2. 乳頭状腎細胞癌
3. Xp11.2転座/TFE3遺伝子
融合に関連した腎細胞癌
4. その他の腎細胞癌
VII. その他
1. 血管平滑筋脂肪腫
2. 滑膜肉腫(腎胎児性肉腫)
3. 乳幼児
骨化性腎腫瘍
4. Ewing肉腫群腫瘍
5. 奇形腫
6. 悪性リンパ腫
7. その他
文献
付図