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JASCCがん支持医療ガイドシリーズ オンコロジーエマージェンシーテキストブック
がん緊急症の多様な病態に対応するために必須の知識を網羅的に解説

がん医療が進歩し多様化する昨今、がん治療医、特に腫瘍内科医にとって「オンコロジーエマージェンシー(がん緊急症)」の病態や急性期の対応を含むマネジメントを理解・把握しておく必要性はますます高まっている。本書では、オンコロジーエマージェンシーの特に重要な病態(計40項目)を取り上げ、各々の病態、特徴、診断、マネジメントについて、豊富な図表やシェーマを用いて、がん診療に精通したエキスパートが平易に解説した。
第1章 総論
本章のポイント がん緊急症、オンコロジーエマージェンシー Overview
1 オンコロジーエマージェンシーとは
第2章 脳・神経
本章のポイント 脳・神経の注意すべきエマージェンシー Overview
1 頭蓋内圧亢進症
2 脊髄圧迫症候群(MSCC)
3 意識障害・痙攣
■ 意識障害
■ 痙攣
Stroke Oncology について
4 脳梗塞
5 脳出血
第3章 呼吸器
本章のポイント 呼吸器の注意すべきエマージェンシー Overview
1 気道狭窄・閉塞
2 気道出血
3 がん性胸水/ 血胸
第4章 循環器
本章のポイント 循環器関連の注意すべきエマージェンシー Overview
1 がん性心膜液貯留/ 心タンポナーデ
2 上大静脈症候群
3 がん関連血栓症(CAT)−静脈血栓症(VTE)−
4 がん治療関連心筋障害、心不全
第5章 消化器
本章のポイント 消化器の注意すべきエマージェンシーOverview
1 消化管穿孔/ 消化管出血/ 腹腔内出血
■ 消化管穿孔
■ 消化管出血
■ 腹腔内出血
2 消化管閉塞
3 閉塞性黄疸(胆道閉塞)/ 急性胆嚢炎
■ 閉塞性黄疸(胆道閉塞)
■ 急性胆嚢炎
第6章 腎・泌尿器
本章のポイント 腎・泌尿器の注意すべきエマージェンシー Overview
1 急性腎障害(AKI)
2 尿路閉塞・出血性膀胱炎
■ 尿路閉塞
■ 出血性膀胱炎
第7章 造血器
本章のポイント 造血器の注意すべきエマージェンシー Overview
1 播種性血管内凝固(DIC)/血栓性微小血管症(TMA)
2 過粘稠度症候群
3 輸血関連エマージェンシー
■ 急性溶血性副作用(AHTR)
■ 輸血関連急性肺障害(TRALI)
■ 輸血関連循環過負荷(TACO)
4 肝類洞閉塞症候群/ 肝中心静脈閉塞症
第8章 感染症
本章のポイント 感染症の注意すべきエマージェンシー Overview
1 敗血症
2 B型肝炎ウイルス再活性化
3 発熱性好中球減少症(成人)
4 発熱性好中球減少症(小児)
第9章 代謝・電解質
本章のポイント 代謝・電解質の注意すべきエマージェンシー Overview
1 腫瘍崩壊症候群
2 高カルシウム血症
3 低ナトリウム血症
4 乳酸アシドーシス
第10章 内分泌
本章のポイント 内分泌の注意すべきエマージェンシー Overview
1 急性副腎不全
2 甲状腺中毒症
3 高血圧クリーゼ
4 低血糖
第11章 薬物療法関連
本章のポイント 薬物療法と注意すべきエマージェンシー Overview
1 血管外漏出・血管炎
2 過敏性反応・インフュージョンリアクション
3 血管新生阻害薬に伴う出血・血栓・消化管穿孔
4 薬剤性肺障害(間質性肺疾患)
5 免疫関連有害事象(irAE)に伴うエマージェンシー
第12章 診療体制
本章のポイント 診療体制Overview
1 がん薬物療法における診療対応・連携や新しい領域に関する教育
本章のポイント がん緊急症、オンコロジーエマージェンシー Overview
1 オンコロジーエマージェンシーとは
第2章 脳・神経
本章のポイント 脳・神経の注意すべきエマージェンシー Overview
1 頭蓋内圧亢進症
2 脊髄圧迫症候群(MSCC)
3 意識障害・痙攣
■ 意識障害
■ 痙攣
Stroke Oncology について
4 脳梗塞
5 脳出血
第3章 呼吸器
本章のポイント 呼吸器の注意すべきエマージェンシー Overview
1 気道狭窄・閉塞
2 気道出血
3 がん性胸水/ 血胸
第4章 循環器
本章のポイント 循環器関連の注意すべきエマージェンシー Overview
1 がん性心膜液貯留/ 心タンポナーデ
2 上大静脈症候群
3 がん関連血栓症(CAT)−静脈血栓症(VTE)−
4 がん治療関連心筋障害、心不全
第5章 消化器
本章のポイント 消化器の注意すべきエマージェンシーOverview
1 消化管穿孔/ 消化管出血/ 腹腔内出血
■ 消化管穿孔
■ 消化管出血
■ 腹腔内出血
2 消化管閉塞
3 閉塞性黄疸(胆道閉塞)/ 急性胆嚢炎
■ 閉塞性黄疸(胆道閉塞)
■ 急性胆嚢炎
第6章 腎・泌尿器
本章のポイント 腎・泌尿器の注意すべきエマージェンシー Overview
1 急性腎障害(AKI)
2 尿路閉塞・出血性膀胱炎
■ 尿路閉塞
■ 出血性膀胱炎
第7章 造血器
本章のポイント 造血器の注意すべきエマージェンシー Overview
1 播種性血管内凝固(DIC)/血栓性微小血管症(TMA)
2 過粘稠度症候群
3 輸血関連エマージェンシー
■ 急性溶血性副作用(AHTR)
■ 輸血関連急性肺障害(TRALI)
■ 輸血関連循環過負荷(TACO)
4 肝類洞閉塞症候群/ 肝中心静脈閉塞症
第8章 感染症
本章のポイント 感染症の注意すべきエマージェンシー Overview
1 敗血症
2 B型肝炎ウイルス再活性化
3 発熱性好中球減少症(成人)
4 発熱性好中球減少症(小児)
第9章 代謝・電解質
本章のポイント 代謝・電解質の注意すべきエマージェンシー Overview
1 腫瘍崩壊症候群
2 高カルシウム血症
3 低ナトリウム血症
4 乳酸アシドーシス
第10章 内分泌
本章のポイント 内分泌の注意すべきエマージェンシー Overview
1 急性副腎不全
2 甲状腺中毒症
3 高血圧クリーゼ
4 低血糖
第11章 薬物療法関連
本章のポイント 薬物療法と注意すべきエマージェンシー Overview
1 血管外漏出・血管炎
2 過敏性反応・インフュージョンリアクション
3 血管新生阻害薬に伴う出血・血栓・消化管穿孔
4 薬剤性肺障害(間質性肺疾患)
5 免疫関連有害事象(irAE)に伴うエマージェンシー
第12章 診療体制
本章のポイント 診療体制Overview
1 がん薬物療法における診療対応・連携や新しい領域に関する教育
がん医療の現場の中でも、オンコロジーエマージェンシーは、迅速かつ的確な対応が求められる重要なテーマであり、医療従事者が身につけておくべき知識とスキルです。
オンコロジーエマージェンシーとは、がんそのものや治療に関連して発症する緊急度の高い障害を指し、腫瘍崩壊症候群、高カルシウム血症、脊髄圧迫、気道閉塞、敗血症性ショック、発熱性好中球減少症、血栓塞栓症など、その内容は多岐にわたります。これらの緊急事態は迅速な診断と治療が患者の生死や今後のQOL に直結するため、現場の医療従事者には高い知識と判断力、そして多職種連携が求められます。
本書『オンコロジーエマージェンシーテキストブック』は、日本がんサポーティブケア学会のOncology emergency部会を中心にがん医療の最前線で活躍する医師によって執筆されました。オンコロジーエマージェンシーに関する最新の知見を網羅し、基礎的な病態生理から、症状の見極め、初期対応の手順、治療戦略まで、幅広く取り上げています。
このテキストブックは、がん患者の予期せぬ急変や、治療中・治療後に発生しうる緊急事態に対し、適切かつ迅速な対応を行うための実践的な指針として作成されており、がん診療に携わるすべての医療従事者──医師、看護師、薬剤師など──に必要な書物であると考えております。
最後になりますが、本書が発刊されるにあたり、作成にご尽力いただきました、日本がんサポーティブケア学会のOncology emergency部会をはじめとする専門家の先生方に心より感謝申し上げます。がん医療は日々進化しており、新たな課題にも直面しますが、このテキストブックが読者の皆様の臨床力向上の一助となり、ひいては患者とご家族の安心・安全な療養環境の実現につながることを願っています。
本書が、がん医療の現場で多くの命を救う知恵と希望の灯となることを心より祈念いたします。
2025年10月
日本がんサポーティブケア学会 理事長
山本 信之
オンコロジーエマージェンシーとは、がんそのものや治療に関連して発症する緊急度の高い障害を指し、腫瘍崩壊症候群、高カルシウム血症、脊髄圧迫、気道閉塞、敗血症性ショック、発熱性好中球減少症、血栓塞栓症など、その内容は多岐にわたります。これらの緊急事態は迅速な診断と治療が患者の生死や今後のQOL に直結するため、現場の医療従事者には高い知識と判断力、そして多職種連携が求められます。
本書『オンコロジーエマージェンシーテキストブック』は、日本がんサポーティブケア学会のOncology emergency部会を中心にがん医療の最前線で活躍する医師によって執筆されました。オンコロジーエマージェンシーに関する最新の知見を網羅し、基礎的な病態生理から、症状の見極め、初期対応の手順、治療戦略まで、幅広く取り上げています。
このテキストブックは、がん患者の予期せぬ急変や、治療中・治療後に発生しうる緊急事態に対し、適切かつ迅速な対応を行うための実践的な指針として作成されており、がん診療に携わるすべての医療従事者──医師、看護師、薬剤師など──に必要な書物であると考えております。
最後になりますが、本書が発刊されるにあたり、作成にご尽力いただきました、日本がんサポーティブケア学会のOncology emergency部会をはじめとする専門家の先生方に心より感謝申し上げます。がん医療は日々進化しており、新たな課題にも直面しますが、このテキストブックが読者の皆様の臨床力向上の一助となり、ひいては患者とご家族の安心・安全な療養環境の実現につながることを願っています。
本書が、がん医療の現場で多くの命を救う知恵と希望の灯となることを心より祈念いたします。
2025年10月
日本がんサポーティブケア学会 理事長
山本 信之