整形外科 治療と手術の合併症
起こさない対策・起きたときの対応
「一定の確率で生じる合併症」に対し、適切に対処するための実践書
編 集 |
冨士 武史 |
定 価 |
10,450円 (9,500円+税) |
発行日 |
2011/05/20 |
ISBN |
978-4-307-25150-1 |
B5判・433頁・図数:130枚
合併症は医療ミスや事故ではない。どんなに努力しても合併症は「一定の確率で生じる」が、本書はそれをできる限り起こさないための十分な対策と、それでも起きた場合の対応について、インフォームドコンセントをも含め指南する。稀だが知っておいた方がよい合併症や法的視点からみた合併症など、見過ごされがちなトピックも収載。整形外科医のみならず他科の医師も多数執筆した、整形外科医・リハビリテーション医必読の実践書。
I章 全身的合併症
1.多発外傷
2.骨盤輪損傷
3.DIC
4.肺血栓塞栓症
5.深部静脈血栓症
6.静脈血栓塞栓症予防によって生じる合併症
7.抗血小板薬・抗凝固薬中止による合併症
8.SSI
9.上腸間膜動脈症候群
10.脳動脈瘤破裂
11.RA内科的治療
12.悪性腫瘍の化学療法
13.NSAIDs投与による消化性潰瘍とその合併症
14.各種ブロック療法に伴う合併症
15.腰椎穿刺・脊髄腔造影に伴う合併症
16.CRPS
17.輸血
18.貯血式自己血輸血の合併症と対策
19.回収式自己血輸血の合併症と対策
20.高齢者特有合併症,術後譫妄
21.小児プライマリケア−小児虐待に対する対応
22.リハビリテーションにおける合併症
23.ギプス・徒手整復
24.腱鞘内・関節内注射
II章 局所的合併症−脊椎・体幹
1.頚部腫瘤切除−副神経損傷
2.頚椎後方除圧手術
3.上位頚椎手術
4.頚椎後方インストゥルメンテーション
5.頚椎前方手術
6.胸椎後方進入前方手術
7.腰椎後方手術
8.脊椎インストゥルメンテーション−インストゥルメントフェイリャー
9.脊椎インストゥルメンテーション−神経・血管損傷など
10.脊椎ナビゲーション手術
11.胸腰椎移行部前方手術
12.側弯症手術
13.側弯症装具治療
14.骨粗鬆症性椎体圧潰
15.透析性脊椎症に特有の手術合併症
16.ムチランス型RAの頚椎手術
17.内視鏡前方後方手術
18.脊椎手術後硬膜外血腫
19.脊椎手術後神経症状悪化
20.脊椎手術後感染症
21.肋骨採取・肋間神経採取
III章 局所的合併症−上肢
1.関節鏡下肩関節手術
2.肩関節手術(内視鏡除く)・上腕の骨折
3.肘関節外傷
4.前腕外傷
5.手関節・手部の外傷
6.腱鞘炎・手根管・肘部管の手術
IV章 局所的合併症−下肢
1.下肢ナビゲーション手術−股関節外科を中心に
2.下肢悪性腫瘍広範囲切除後の合併症とその対策
3.下肢転移性腫瘍手術
4.THAの後側方進入の合併症およびセメント使用時の注意
5.THA・MIS
6.大腿骨近位部骨折
7.骨盤骨切り術・大腿骨骨切り術
8.大腿骨骨幹部骨折・膝関節周辺の外傷
9.小児股関節
10.TKA
11.TKA・MIS-TKA
12.膝関節骨切り術
13.膝半月板手術
14.膝前十字靱帯再建術
15.下腿骨骨折・足関節周辺骨折
16.創外固定・脚延長
17.TAA・足関節固定術
18.外反母趾手術・関節リウマチ前足部手術
19.ムチランスRAに対する人工関節手術
V章 稀だが知っておいた方がよい合併症
1.腰椎手術での対麻痺
2.腹臥位手術での失明
3.大血管損傷
?章 法的視点からみた合併症
1.医療者の立場から
2.弁護士の立場から
Appendix(ミスと合併症)
索引/INDEX