母子感染
現代の感染症学に立脚し、日常診療の座右の書として用いる周産期感染症の本
編 著 |
川名 尚 / 小島 俊行 |
定 価 |
10,450円 (9,500円+税) |
発行日 |
2011/03/30 |
ISBN |
978-4-307-30107-7 |
B5判・357頁・図数:117枚・カラー図数:28枚
妊婦の感染症は、妊婦自身のことだけでなく母子感染という特異な状況を考えなければならない。母子感染の影響は胎児・新生児だけでなく乳児・学童・成人まで広い年齢層に及ぶ。したがって、母子感染は感染妊婦を扱う産科医と感染を受ける児を扱う新生児医、小児科医、眼科医、耳鼻咽喉科医、内科医までを含めた追跡が必要。その意味で小児科医にも執筆してもらった。本書は産婦人科医はもちろん、小児科医やその他の多くの医師にとって得るところが大きい。
総論
A.母子感染総論
B.わが国における母子感染小史
C.妊婦の感染症
D.感染症からみた胎児の免疫
E.胎内感染を疑う胎児の兆候
F.新生児の免疫と感染症
G.母乳と免疫
H.妊婦検診における感染症スクリーニング
I.母子感染における臨床検査
J.妊産婦感染症における化学療法薬の使い方
K.早産と感染症
L.産褥感染症
M.妊娠と予防接種
N.院内感染
O.職業感染予防策
各論
1.トキソプラズマ
1−1.トキソプラズマの母子感染
1−2.先天性トキソプラズマ網膜症
1−3.トキソプラズマ感染の予防・疫学と母子感染
2.風疹
2−1.風疹と妊婦管理
2−2.先天性風疹症候群および胎児風疹感染のウイルス遺伝子診断
2−3.先天性風疹症候群児の予後
3.妊婦梅毒
4.サイトメガロウイルス
4−1.サイトメガロウイルス感染と妊婦管理
4−2.先天性サイトメガロウイルス感染児の診断・治療と予後
4−3.先天性サイトメガロウイルス感染児の診断と疫学
4−4.妊婦のサイトメガロウイルス感染の疫学
4−5.サイトメガロウイルス胎内感染の胎児治療
5.ヘルペスウイルス
5−1.単純ヘルペスウイルス感染妊婦の取扱い
5−2.新生児ヘルペスの診断と治療
6.パルボウイルス B19 の母子感染
7.水痘・帯状疱疹ウイルスの母子感染
8.麻疹と妊婦管理
9.クラミジア・トラコマティス
9−1.クラミジア・トラコマティス感染妊婦の管理
9−2.クラミジア・トラコマティスの新生児・乳児感染
10.淋菌
10−1.妊婦の淋菌感染症とその管理
10−2.新生児の眼における淋菌・クラミジア感染症
11.B 群溶連菌
11−1.B 群溶連菌陽性妊婦の管理
11−2.B 群溶連菌感染新生児の診断と治療
12.HIV の母子感染と HIV 陽性妊婦の管理
13.肝炎ウイルス
13−1.肝炎ウイルスの母子感染<産科の立場から>
13−2.肝炎ウイルスの母子感染<小児科の立場から>
14.風邪、耳下腺炎、コクサッキーウイルス感染と妊婦管理
15.ヒトパピローマウイルス感染と妊婦管理
16.リステリア症と妊娠
17.HTLV−I キャリア妊婦の管理
18.MRSA と妊娠
19.結核と妊娠
インフォームド・コンセントのチェックポイント収載頁一覧
トキソプラズマ
風疹
梅毒
サイトメガロウイルス
単純ヘルペスウイルス
パルボウイルス B19
水痘・帯状疱疹ウイルス
麻疹
クラミジア・トラコマティス
淋菌
B群溶連菌
HIV
肝炎ウイルス
インフルエンザウイルス
ムンプスウイルス
コクサッキーウイルス
ヒトパピローマウイルス
リステリア症
成人T細胞白血病ウイルス
MRSA
結核