ホルモン補充療法ガイドライン 2025年度版
日々更新されるHRTのエビデンス、必要な知識をアップデート!
監修編集 |
日本女性医学学会 |
定 価 |
4,400円 (4,000円+税) |
発行日 |
2024/05/21 |
ISBN |
978-4-307-30158-9 |
A4判・200頁・図数:4枚
HRTガイドラインが装いを新たにし、8年ぶりに改訂された。より安心安全にHRTを行うには? ベネフィットを高め、リスクを低下させる薬剤・投与方法(量・経路・期間)は? 実臨床で判断に迷うポイントについて最新のエビデンスをもとに解説する。総論には「感覚器」「QOL」「肝臓・胆嚢系疾患」、CQには「閉経関連尿路性器症候群(GSM)」「サルコペニア」「子宮筋腫」「リウマチ性疾患」「炎症性腸疾患」「性別不合」が新たに加わった。
1.はじめに:本ガイドラインの目的
2.本ガイドラインの作成手順と利用上の注意点
3.ホルモン補充療法の特色と施行上の一般的注意点
■総論編(HRTのエビデンスと実際)
1.HRTに期待される作用・効果
1)更年期障害
2)運動器系(骨・軟骨・関節・筋肉・ロコモ)
3)脂質代謝
4)糖代謝
5)循環器系(血管・血圧)
6)中枢神経系 (1)認知機能
7)中枢神経系 (2)気分障害
8)皮膚・毛髪
9)泌尿器系
10)生殖器系
11)悪性腫瘍(悪性新生物)
12)歯科口腔系
13)感覚器
14)QOL(全死亡率/疲労感/QOL)
2.HRTに予想される有害事象
1)不正性器出血
2)乳房痛
3)乳癌
4)片頭痛
5)動脈硬化・冠動脈疾患
6)脳卒中
7)静脈血栓塞栓症
8)子宮内膜癌
9)卵巣癌
10)その他の腫瘍・類腫瘍
11)肝臓・胆嚢系疾患
3.HRTの実際
1)禁忌症例と慎重投与症例
2)薬剤の種類と特徴
3)薬剤の投与法と投与量
4)薬物の相互作用
5)HRT前・中・後の管理法
6)適応と管理のアルゴリズム
■CQ編(Clinical Question)
I.症状・疾患
CQ101 関節痛に対しHRTは有効か?
CQ102 不眠に対しHRTは有効か?
CQ103 腰痛に対しHRTは有効か?
CQ104 骨盤臓器脱(POP)に対しHRTは有効か?
CQ105 骨盤臓器脱(POP)の手術療法前後にエストロゲン投与は推奨されるか?
CQ106 過活動膀胱(OAB)に対しHRTは有効か?
CQ107 閉経関連尿路性器症候群(GSM)に対しHRTは有効か?
CQ108 舌痛症に対しHRTは有効か?
CQ109 HRTは性機能障害を改善させるか?
CQ110 冠攣縮性狭心症および微小血管狭心症に対しHRTは有効か?
CQ111 サルコペニア予防にHRTは有効か?
II.病態既往
CQ201 喫煙者にHRTは可能か?
CQ202 肥満者にHRTは可能か?
CQ203 子宮内膜症既往または子宮内膜症に罹患している女性にHRTは可能か?
CQ204 子宮筋腫を有する女性にHRTは可能か?
CQ205 高血圧を有する女性にHRTは可能か?
CQ206 糖尿病を有する女性にHRTは可能か?
CQ207 早発卵巣不全(POI)にHRTは推奨されるか?
CQ208 子宮頸癌治療後のHRTは推奨されるか?
CQ209 子宮体癌治療後のHRTは推奨されるか?
CQ210 卵巣癌治療後のHRTは推奨されるか?
CQ211 BRCA1/2病的バリアント保持女性にHRTは推奨されるか?
CQ212 エストロゲン欠落症状がない女性にHRTは推奨されるか?
CQ213 リウマチ性疾患を有する女性にHRTは推奨されるか?
CQ214 炎症性腸疾患を有する女性にHRTは可能か?
CQ215 性別不合にホルモン療法は推奨されるか?
III.薬剤
CQ301 子宮を有する女性に経口エストリオール(E3)製剤の単独使用は可能か?
CQ302 レボノルゲストレル放出子宮内システム(LNG-IUS)はHRTに用いる黄体ホルモン製剤として使用可能か?
CQ303 選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)製剤はHRTにおける子宮内膜保護目的として使用可能か?
IV.開始・中止
CQ401 心血管系の有害事象を減らすためにHRTの開始時期を考慮すべきか?
CQ402 60歳以上の女性に対する新規HRTは可能か?
CQ403 HRTはいつまで継続可能か?
CQ404 HRT終了時に漸減法は推奨されるか?
CQ405 周術期にHRTは中止すべきか?
V.その他
CQ501 HRT施行中に不正性器出血が起こった場合の対応は?
CQ502 プラセンタ療法は更年期障害に対するHRTの代替となるか?
Appendix
1. 更年期女性におけるHRTの有用性
2. 更年期障害とHRTにおける保険診療上の留意点
3.HRT問診票
略語集
索引