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目でみる 白内障検査の進めかた
白内障手術前の検査を基礎知識から実際までビジュアルに魅せる!
著 者 | 黒坂 大次郎 / 昆 美保 / 金子 亜季 / 阿部麻里子 |
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定 価 | 4,950円 (4,500円+税) |
発行日 | 2013/11/01 |
ISBN | 978-4-307-35155-3 |
B5判・160頁・図数:230枚・カラー図数:24枚
在庫状況 | あり |
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各検査の項の冒頭には、導入しやすように「アクセスポイント」を列挙した。文中には「さあ準備して」「やってみよう」「チェックポイント」欄を設けて、検査の実際をリアルに体感できるように配慮。また、関連事項を「もの知りコラム」として随所に配置した。各検査機器は現場で使用されている最新のものを扱った。
白内障手術は、ここ数十年で大きく進歩しました。大きな切開創をあけ、水晶体核をそのまま取り出していた時代から、眼内で乳化吸引する時代へ、そしてここ数年は切開創も2 mm程度にまで小さくなりました。これに伴い術後の視機能も早期から回復するようになり、手術の安定性が増すとともに、多焦点眼内レンズ、ト−リック眼内レンズがリバイバルしてその効果を現実のものとしています。このような状況下で、白内障手術眼の視機能を最大限に上げ、患者の満足度を向上させるための最も重要なファクタ−は、眼内レンズ度数決定に代表される白内障術前検査になっています。眼軸長測定にしても、その0.1 mmの誤差が術後の裸眼視力に影響します。
これらの状況を反映し、より正確で詳細なデ−タを追究するために、様々な機器が改良され新たに登場してきました。ここ5、6年でも、それらの機器の進歩には目を見張るものがあります。しかし一方で、様々にめまぐるしく改良される機器、そしてそれらが出してくれる詳細なデ−タは、時に情報過多となって現場を混乱させます。標準的な眼軸長や角膜形状の眼で、ある程度慣れた検者が検査を行う分にはほとんど問題がないかもしれません。しかし、例えば高度近視眼の測定になると、様々なデ−タは時にばらつき相互に矛盾する場合があります。さらに検査を進めたり眼内レンズ度数計算を行ったりするうえで、これらデ−タの扱いを適切にしないと、その精度に大きな影響を与えかねません。これを防ぐには、各々の機器がどのような原理でデ−タを出しているのかを理解し、その特性を把握しておくことが必要になります。そうすれば、デ−タの違いやばらつきが検査機器の精度の問題なのか、検査する者の技量によるものなのか、機器の特性によるものなのか、それらを的確に見極め評価することが可能になります。本書は、この観点に立って、できるだけわかりやすく、理解できるように、機器の原理や特徴を記述するように心がけました。
(『序』より)
白内障手術は、ここ数十年で大きく進歩しました。大きな切開創をあけ、水晶体核をそのまま取り出していた時代から、眼内で乳化吸引する時代へ、そしてここ数年は切開創も2 mm程度にまで小さくなりました。これに伴い術後の視機能も早期から回復するようになり、手術の安定性が増すとともに、多焦点眼内レンズ、ト−リック眼内レンズがリバイバルしてその効果を現実のものとしています。このような状況下で、白内障手術眼の視機能を最大限に上げ、患者の満足度を向上させるための最も重要なファクタ−は、眼内レンズ度数決定に代表される白内障術前検査になっています。眼軸長測定にしても、その0.1 mmの誤差が術後の裸眼視力に影響します。
これらの状況を反映し、より正確で詳細なデ−タを追究するために、様々な機器が改良され新たに登場してきました。ここ5、6年でも、それらの機器の進歩には目を見張るものがあります。しかし一方で、様々にめまぐるしく改良される機器、そしてそれらが出してくれる詳細なデ−タは、時に情報過多となって現場を混乱させます。標準的な眼軸長や角膜形状の眼で、ある程度慣れた検者が検査を行う分にはほとんど問題がないかもしれません。しかし、例えば高度近視眼の測定になると、様々なデ−タは時にばらつき相互に矛盾する場合があります。さらに検査を進めたり眼内レンズ度数計算を行ったりするうえで、これらデ−タの扱いを適切にしないと、その精度に大きな影響を与えかねません。これを防ぐには、各々の機器がどのような原理でデ−タを出しているのかを理解し、その特性を把握しておくことが必要になります。そうすれば、デ−タの違いやばらつきが検査機器の精度の問題なのか、検査する者の技量によるものなのか、機器の特性によるものなのか、それらを的確に見極め評価することが可能になります。本書は、この観点に立って、できるだけわかりやすく、理解できるように、機器の原理や特徴を記述するように心がけました。
(『序』より)
1白内障手術の目的と実際
A.白内障手術の目的
B.白内障の手術術式
C.術中合併症
D.術後合併症
2白内障手術検査に必要な基礎知識
A.眼球の解剖
B.光学的知識
1.屈折(光線)
2.回折(波)
3.球面収差
C.眼内レンズの種類とその特性
1.眼内レンズの素材
2.非球面眼内レンズ
3.ト−リック眼内レンズ
4.多焦点眼内レンズ
D.眼内レンズ度数計算
1.必要なデ−タ
2.計算式とその誤差
3.計測値の誤差
E.白内障術前・術後の視機能評価
F.白内障術後の理想的な眼
3検査を始める前に
A.検査の順序の原則
B.特殊な場合
C.検査の基本的な手順
1.被検者への説明のポイント
2.セッティングのチェック
4屈折検査
A.屈折とは
1.正視
2.遠視
3.近視
4.乱視
B.屈折検査
1.屈折検査の種類
2.他覚的屈折検査
3.自覚的屈折検査(レンズ交換法)
5視力検査
A.視力とは
B.視力検査
1.遠方視力検査
2.近方視力検査
3.焦点深度測定
4.中間視力検査
5.MNREAD-J
6.特殊例
6角膜曲率半径測定
A.角膜曲率半径測定の目的
B.角膜曲率半径測定の特徴
C.測定の実際
1.オ−トケラトレフラクトメ−タ
2.IOLマスタ−
3.異常角膜患者の角膜曲率半径の測定
7コントラスト検査
A.コントラスト感度とは
1.コントラスト閾値
2.コントラスト感度
3.コントラスト感度特性
4.コントラスト感度の特徴
5.コントラスト感度の測定意義
B.コントラスト検査
1.コントラスト感度の種類
2.コントラスト感度検査の問題点と限界
3.チャ−ト式と覗き込み型器械の特徴
C.コントラスト感度検査装置
1.CAT-CP
2.LC-10
3.Pelli-Robson Contrast Sensitivity Chart
4.CSV-1000
5.オプティックビジョンテスタ−6500
6.コントラストグレアテスタ−CGT-2000
8角膜内皮検査
A.角膜内皮細胞とは
B.角膜内皮細胞測定の目的
C.測定の実際
1.FA3809II
2.スペキュラ−マイクロスコ−プEM-3000
3.スペキュラ−マイクロスコ−プSP-3000P
9眼軸長検査
1.眼軸長測定の目的
2.眼軸長測定法の種類とその特徴
A.眼軸長検査(1)―超音波Aモ−ドの特徴と測定法
1.超音波Aモ−ドの特徴
2.測定方法の選択
3.測定モ−ドの選択
4.測定前に必要な確認事項
5.測定の実際
6.検査のパフォ−マンスチェック
7.正常波形の見方
8.記録用紙の見方
B.眼軸長検査(2)―IOLマスタ−の特徴と測定法
1.IOLマスタ−の特徴
2.測定前に必要な確認事項
3.IOLマスタ−検査の実際
4.正常波形の見方
5.記録用紙の見方
C.眼軸長検査(3)―OA-1000 Advance
1.OA-1000の特徴とIOLマスタ−との違い
2.正常波形の見方
3.記録用紙の見方
10瞳孔径計測
A.瞳孔径計測
B.瞳孔径検査
1.両眼電子瞳孔計ET-200
2.プロシオンP3000
3.ほかに市販されている電子瞳孔計代表機種
11光学的検査(1)角膜形状解析
A.検査の目的
B.測定の実際
角膜形状/屈折力解析装置OPD-Scan III
12光学的検査(2)波面収差解析
A.波面収差とは
B.原理
C.検査の目的
D.特徴
E.測定の実際
13眼内レンズ計算
A.超音波Aモ−ド
B.IOLマスタ−
C.A定数の最適化
D.光干渉式眼軸長測定装置
E.光線追跡法(OKULIX)―IOLパワ−計算ソフト
A.白内障手術の目的
B.白内障の手術術式
C.術中合併症
D.術後合併症
2白内障手術検査に必要な基礎知識
A.眼球の解剖
B.光学的知識
1.屈折(光線)
2.回折(波)
3.球面収差
C.眼内レンズの種類とその特性
1.眼内レンズの素材
2.非球面眼内レンズ
3.ト−リック眼内レンズ
4.多焦点眼内レンズ
D.眼内レンズ度数計算
1.必要なデ−タ
2.計算式とその誤差
3.計測値の誤差
E.白内障術前・術後の視機能評価
F.白内障術後の理想的な眼
3検査を始める前に
A.検査の順序の原則
B.特殊な場合
C.検査の基本的な手順
1.被検者への説明のポイント
2.セッティングのチェック
4屈折検査
A.屈折とは
1.正視
2.遠視
3.近視
4.乱視
B.屈折検査
1.屈折検査の種類
2.他覚的屈折検査
3.自覚的屈折検査(レンズ交換法)
5視力検査
A.視力とは
B.視力検査
1.遠方視力検査
2.近方視力検査
3.焦点深度測定
4.中間視力検査
5.MNREAD-J
6.特殊例
6角膜曲率半径測定
A.角膜曲率半径測定の目的
B.角膜曲率半径測定の特徴
C.測定の実際
1.オ−トケラトレフラクトメ−タ
2.IOLマスタ−
3.異常角膜患者の角膜曲率半径の測定
7コントラスト検査
A.コントラスト感度とは
1.コントラスト閾値
2.コントラスト感度
3.コントラスト感度特性
4.コントラスト感度の特徴
5.コントラスト感度の測定意義
B.コントラスト検査
1.コントラスト感度の種類
2.コントラスト感度検査の問題点と限界
3.チャ−ト式と覗き込み型器械の特徴
C.コントラスト感度検査装置
1.CAT-CP
2.LC-10
3.Pelli-Robson Contrast Sensitivity Chart
4.CSV-1000
5.オプティックビジョンテスタ−6500
6.コントラストグレアテスタ−CGT-2000
8角膜内皮検査
A.角膜内皮細胞とは
B.角膜内皮細胞測定の目的
C.測定の実際
1.FA3809II
2.スペキュラ−マイクロスコ−プEM-3000
3.スペキュラ−マイクロスコ−プSP-3000P
9眼軸長検査
1.眼軸長測定の目的
2.眼軸長測定法の種類とその特徴
A.眼軸長検査(1)―超音波Aモ−ドの特徴と測定法
1.超音波Aモ−ドの特徴
2.測定方法の選択
3.測定モ−ドの選択
4.測定前に必要な確認事項
5.測定の実際
6.検査のパフォ−マンスチェック
7.正常波形の見方
8.記録用紙の見方
B.眼軸長検査(2)―IOLマスタ−の特徴と測定法
1.IOLマスタ−の特徴
2.測定前に必要な確認事項
3.IOLマスタ−検査の実際
4.正常波形の見方
5.記録用紙の見方
C.眼軸長検査(3)―OA-1000 Advance
1.OA-1000の特徴とIOLマスタ−との違い
2.正常波形の見方
3.記録用紙の見方
10瞳孔径計測
A.瞳孔径計測
B.瞳孔径検査
1.両眼電子瞳孔計ET-200
2.プロシオンP3000
3.ほかに市販されている電子瞳孔計代表機種
11光学的検査(1)角膜形状解析
A.検査の目的
B.測定の実際
角膜形状/屈折力解析装置OPD-Scan III
12光学的検査(2)波面収差解析
A.波面収差とは
B.原理
C.検査の目的
D.特徴
E.測定の実際
13眼内レンズ計算
A.超音波Aモ−ド
B.IOLマスタ−
C.A定数の最適化
D.光干渉式眼軸長測定装置
E.光線追跡法(OKULIX)―IOLパワ−計算ソフト