SUCCESS 耳鼻咽喉科 第2版
無理なく無駄なく漏れなく学習するためのコンパクトテキスト、改訂版出来!
監 修 |
洲崎 春海 / 鈴木 衛 / 吉原 俊雄 |
編 集 |
大塚 康司 / 野中 学 / 渡邊 荘 |
定 価 |
4,180円 (3,800円+税) |
発行日 |
2017/04/20 |
ISBN |
978-4-307-37116-2 |
B5判・264頁・図数:94枚・カラー図数:129枚
耳鼻咽喉科学全般の内容を系統的に正しく理解できるように項目を設定し、しかも要点を適確に把握できるようにわかりやすく簡潔に記載した教科書です。記述量を学生が試験前に無理なく通読できる量に抑えています。また、研修医が耳鼻咽喉科研修を行う際にも、最低限知っておく必要のある基本的な知識から、最新の知見まで記載しています。コンパクトな教科書として、無理なく無駄なく漏れなく学習することができます。
I章 耳
A 解剖
B 生理
C 診察法、検査、一般症状と治療方法
D 外耳疾患
E 中耳疾患
F 内耳疾患
G 後迷路疾患
H 側頭骨骨折
I 顔面神経麻痺
II章 鼻
A 解剖
B 生理
C 診察法、検査
D 鼻腔の疾患
E 副鼻腔の疾患
F 顔面外傷
G 睡眠時無呼吸症候群
III章 口腔・咽頭
A 解剖
B 生理
C 診察法、検査
D 扁桃疾患
E 唾液腺疾患
F 腫瘍
G 嚥下障害
IV章 喉頭
A 解剖
B 生理
C 診察法、検査
D 先天性疾患
E 外傷
F 炎症
G 腫瘍
H 喉頭麻痺その他
V章 気管・食道
A 解剖
B 生理
C 診察法、検査
D 疾患
VI章 頸部
A 解剖
B 診察法、検査
C 炎症
D 嚢胞
E 腫瘍
第2版の序
「SUCCESS 耳鼻咽喉科」が、洲崎春海、鈴木衞、吉原俊雄の三名の編集で発刊されたのは2007年のことでした。この度の改訂第2版の発刊は、初版から10年が過ぎたことになります。この間の耳鼻咽喉科学の進歩・発展や疾患の変遷に伴って、最新の情報を取り入れて本書を全面的に見直す時期である考えました。今回の改訂にあたっては、洲崎春海、鈴木衞、吉原俊雄の三名が監修を担当し、野中学、大塚康司、渡邊荘の三名が編集を担当しました。
耳鼻咽喉科学領域は狭い領域と考えられがちですが、耳、鼻、口腔、咽頭、喉頭、気管、食道、頭頸部と広範囲にわたっており、学生諸君が学習すべき内容は膨大になっています。勉強すべき課題がたくさんある学生諸君は、どのような参考図書を選択して耳鼻咽喉科の勉強をすればよいかを決めかねているのではないのでしょうか。限られた時間内にいかに効率よく、しかも正確にこれらの知識を整理して勉強すればよいかは、学生諸君がもっとも知りたいところではないかと思います。
本書の魅力は、そのような学生諸君のニーズに応えられるように作製されている教科書であることです。まず、本書を手に取って、一読してみてください。本書は、膨大な専門分野の内容を残さず取り入れて、しかも詳細に記述している教科書ではありません。また、必要事項のみ項目的に簡略に記載したものでもありません。本書は、耳鼻咽喉科学全般の内容を系統的に正しく理解できるように図表や写真を多く掲載しており、しかも、要点を適確に把握できるように、わかりやすく簡潔に記載されている教科書であることがわかると思います。量的にも、学生諸君が試験前に通読できるように十分に配慮されています。今回の改訂にあたっても、このように学生諸君にとって必携の耳鼻咽喉科教科書となるようなコンセプトで作製されています。
また、本書は学生だけでなく、臨床研修医が耳鼻咽喉科の研修を行う際にも、プライマリーケアの観点から耳鼻咽喉科領域の診療が可能となるように、本書には最低限知っておく必要のある耳鼻咽喉科領域の基礎的な知識から、最新の知識まで記載されています。本書の執筆者は、教育施設で学生や臨床研修医を指導している耳鼻咽喉科医師が担当しています。したがって、その内容は、講義や臨床実習・研修の手引きとなるようにまとめられています。耳鼻咽喉科を学ぶ学生や臨床研修医の諸君が、講義や試験勉強、臨床実習や実地臨床の場で本書を十分に活用され、この本のタイトル「SUCCESS 耳鼻咽喉科」のように実りある成果を得ることを希望します。
洲崎 春海、鈴木 衞、吉原 俊雄