Copyright© KANEHARA & Co., LTD. All Rights Reserved.
原因不明のめまいはもうこわくない めまいは頭を高くして寝て治す
長年悩んだめまいにさよなら!エキスパートが贈る最新治療とは!?
社会の高齢化に伴い、良性発作性頭位めまい症(BPPV)をはじめとするめまい患者さんが増えています。その中には、長年「原因不明のめまい」に悩む患者さんも少なからずいます。本書は、そうしたBPPVや「原因不明」のめまい患者さんたちに向けて、めまいを解消する「ヘッドアップ就寝治療」を紹介します。これを十分に理解するため、めまいの仕組みを基礎知識から力を入れて解説します。めまいに悩まされてきた人に、ぜひ読んでいただきたい1冊です。
【関連動画】
著者:北原糺教授による「患者さん向けめまいセミナー」がオンラインで開講!
めまいに悩むすべての患者さんに、全4回で詳しく解説しています。
第1回 10分でわかるめまいのしくみ
第2回 10分でわかるめまいの救急
第3回 10分でわかるめまいの検査
第4回 10分でわかるめまいの治療
第1回 10分でわかるめまいのしくみ
【関連動画】
著者:北原糺教授による「患者さん向けめまいセミナー」がオンラインで開講!
めまいに悩むすべての患者さんに、全4回で詳しく解説しています。
第1回 10分でわかるめまいのしくみ
第2回 10分でわかるめまいの救急
第3回 10分でわかるめまいの検査
第4回 10分でわかるめまいの治療
第1回 10分でわかるめまいのしくみ
本書のねらい
プロローグ
(1)めまいをどう診るか?
1 「めまいセンター」の役割
2 「めまいセンター」の患者さんたち
(2)めまいが起こるしくみ
1 体のバランスをとるしくみ
2 内耳とめまい
3 BPPVのしくみ
(3)まずはめまい救急トリアージ
1 めまいの病気の頻度と順位を知る
2 命に関わるめまいを見分ける「Yes, I CAN ! 」
(4)めまいの大部分を占めるBPPVとは
1 頻度
2 原因
3 症状と診断
4 治療と予後
(5)BPPVと原因不明のめまい症は紙一重
1 BPPV →原因不明のめまい症?
2 原因不明のめまい症→BPPV?
3 「慢性持続性BPPV」という考え方
(6)BPPVを原因不明としてしまわないための状況証拠
1 「慢性持続性BPPV」を疑う「状況証拠」
2 状況証拠から「証拠」につながった例
3 「慢性持続性BPPV」の治療的診断
(7)「慢性持続性BPPV」を診療するための心構え
1 めまいを診断しなければ治療には至らない
2 めまいを合併症のせいにしたら治らない
(8)「慢性持続性BPPV」と考えたときに提案できる治療
1 「慢性持続性BPPV」の治療戦略
2 頭を高くして寝て治す
3 専用の寝具を使った「ヘッドアップ就寝治療」
(9)それでも治らないめまいへの4 つの対策
(10)めまいの80〜90%は自分で治すことができる
(11)その他の主要なめまいの病気
1 メニエール病・遅発性内リンパ水腫
2 前庭神経炎/めまいを伴う突発性難聴
3 持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD)
(12)BPPVという病気の過去と未来
エピローグ
索引
プロローグ
(1)めまいをどう診るか?
1 「めまいセンター」の役割
2 「めまいセンター」の患者さんたち
(2)めまいが起こるしくみ
1 体のバランスをとるしくみ
2 内耳とめまい
3 BPPVのしくみ
(3)まずはめまい救急トリアージ
1 めまいの病気の頻度と順位を知る
2 命に関わるめまいを見分ける「Yes, I CAN ! 」
(4)めまいの大部分を占めるBPPVとは
1 頻度
2 原因
3 症状と診断
4 治療と予後
(5)BPPVと原因不明のめまい症は紙一重
1 BPPV →原因不明のめまい症?
2 原因不明のめまい症→BPPV?
3 「慢性持続性BPPV」という考え方
(6)BPPVを原因不明としてしまわないための状況証拠
1 「慢性持続性BPPV」を疑う「状況証拠」
2 状況証拠から「証拠」につながった例
3 「慢性持続性BPPV」の治療的診断
(7)「慢性持続性BPPV」を診療するための心構え
1 めまいを診断しなければ治療には至らない
2 めまいを合併症のせいにしたら治らない
(8)「慢性持続性BPPV」と考えたときに提案できる治療
1 「慢性持続性BPPV」の治療戦略
2 頭を高くして寝て治す
3 専用の寝具を使った「ヘッドアップ就寝治療」
(9)それでも治らないめまいへの4 つの対策
(10)めまいの80〜90%は自分で治すことができる
(11)その他の主要なめまいの病気
1 メニエール病・遅発性内リンパ水腫
2 前庭神経炎/めまいを伴う突発性難聴
3 持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD)
(12)BPPVという病気の過去と未来
エピローグ
索引
本書ではめまいの病気の中で、BPPV、BPPV 疑い、原因不明のめまい症の一部に含まれる、長期にわたりなかなか治らないBPPV を「慢性持続性BPPV」と名付けました。この長期にわたりなかなか治らない「慢性持続性BPPV」という考え方と、それに対する「ヘッドアップ就寝治療」を本書では提唱し、その理解を深めたいと考えています。
なお、以下のWEB サイトも、本書の内容をより理解しやすくするために役立ちます。ご参照ください。
○奈良県立医科大学附属病院めまいセンター
http://www.naramed-u.ac.jp/~oto/patient/memai-center.html
「めまい」は病院に来られる患者さんの最もポピュラーな訴えの一つです。その原因は多岐にわたりますので、患者さんも患者さんを紹介する診療所の医師も、どこの病院の何科にかかったり紹介したりすればよいか、迷うことが多々あります。そこで奈良医大附属病院は「めまいセンター」を設立し、奈良県内外からめまい患者さんを一手に引き受け、耳鼻咽喉科が中心となり、周辺科と協力して診断と治療にあたっています。
○健康フェア2020「原因不明のめまいはもうこわくない」
http://www.naramed-u.ac.jp/~oto/patient/memai-center.html#2020FAIR
奈良医大・健康フェアは、奈良医大主催で毎年県民の皆さんを対象に行っている、医療に関してわかりやすく解説する県民講座です。2020 年度は新型コロナウイルス感染症の影響で、すべてWEB 配信という形式で行うことになりました。その中で、この本の内容をわかりやすく解説している【健康フェア2020「原因不明のめまいはもうこわくない」】をご紹介します(YouTube でも視聴可能です*)。
* https://www.youtube.com/watch?v=QYrYfUl_fzE
なお、以下のWEB サイトも、本書の内容をより理解しやすくするために役立ちます。ご参照ください。
○奈良県立医科大学附属病院めまいセンター
http://www.naramed-u.ac.jp/~oto/patient/memai-center.html
「めまい」は病院に来られる患者さんの最もポピュラーな訴えの一つです。その原因は多岐にわたりますので、患者さんも患者さんを紹介する診療所の医師も、どこの病院の何科にかかったり紹介したりすればよいか、迷うことが多々あります。そこで奈良医大附属病院は「めまいセンター」を設立し、奈良県内外からめまい患者さんを一手に引き受け、耳鼻咽喉科が中心となり、周辺科と協力して診断と治療にあたっています。
○健康フェア2020「原因不明のめまいはもうこわくない」
http://www.naramed-u.ac.jp/~oto/patient/memai-center.html#2020FAIR
奈良医大・健康フェアは、奈良医大主催で毎年県民の皆さんを対象に行っている、医療に関してわかりやすく解説する県民講座です。2020 年度は新型コロナウイルス感染症の影響で、すべてWEB 配信という形式で行うことになりました。その中で、この本の内容をわかりやすく解説している【健康フェア2020「原因不明のめまいはもうこわくない」】をご紹介します(YouTube でも視聴可能です*)。
* https://www.youtube.com/watch?v=QYrYfUl_fzE
この本を手に取って感じたのは、多くのめまい患者さんのためになるように平易に書かれた本でありながら、内容はめまい診察医が日々めまい患者さんと向き合って何を考えどう対処しているのかという目線で書かれた、一風変わった本という印象でした。そういうわけで、めまい患者さんはこの本を読んでからめまいセンターに行けば、めまい診察医が何を考えているのかが理解しやすいですし、もちろんめまい診療があまり得意ではない医師が読むことで、これからのめまい診療を合理的に進めることができるといえます。
多くの医療関係者は患者さんの病気を治すことに心血を注ぎ、そのことを解決するための研究を行っています。このことは昔も今も将来も、変わらず重要なことです。しかし超高齢社会の到来で、ご高齢の患者さんが年齢とともに身体に起こってくる、いわばどうすることもできない変化を主訴に、診療所を受診する割合が増えます。基本的に傷ついた内耳組織は再生しないので、この本で取り上げられているめまい分野は、まさにその問題に直面することになります。
iPS 細胞を駆使して老朽化した臓器を新しいものに取り替えるアンチ・エイジングの考え方が未来医療の流行とされる中、これまで頑張ってくれた臓器をいたわりつつ、周辺臓器と協調させていくスマート・エイジングの考え方も明日の医療にとって注目されています。このことをスポーツ・チームに例えると、お金をかけて代わりの選手を次々に連れてきて優勝を目指すチーム作りもカッコイイかも知れませんが、今まで頑張ってきた選手をお払い箱にするのではなく、さらに鍛えて頑張ってもらい、手持ちの選手どうしの連携を深めて強いチームにする。そんな人間味あふれるスマート・エイジングなチーム作りが、これから医療にとって重要な位置を占めることになるでしょう。
細井 裕司
奈良県立医科大学 理事長・学長
多くの医療関係者は患者さんの病気を治すことに心血を注ぎ、そのことを解決するための研究を行っています。このことは昔も今も将来も、変わらず重要なことです。しかし超高齢社会の到来で、ご高齢の患者さんが年齢とともに身体に起こってくる、いわばどうすることもできない変化を主訴に、診療所を受診する割合が増えます。基本的に傷ついた内耳組織は再生しないので、この本で取り上げられているめまい分野は、まさにその問題に直面することになります。
iPS 細胞を駆使して老朽化した臓器を新しいものに取り替えるアンチ・エイジングの考え方が未来医療の流行とされる中、これまで頑張ってくれた臓器をいたわりつつ、周辺臓器と協調させていくスマート・エイジングの考え方も明日の医療にとって注目されています。このことをスポーツ・チームに例えると、お金をかけて代わりの選手を次々に連れてきて優勝を目指すチーム作りもカッコイイかも知れませんが、今まで頑張ってきた選手をお払い箱にするのではなく、さらに鍛えて頑張ってもらい、手持ちの選手どうしの連携を深めて強いチームにする。そんな人間味あふれるスマート・エイジングなチーム作りが、これから医療にとって重要な位置を占めることになるでしょう。
細井 裕司
奈良県立医科大学 理事長・学長