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創傷と痛み 痛みのある皮膚の傷をどう治す? どう対処する?
『創傷・熱傷ガイドライン』策定委員が「傷の痛み」の疑問に答えます!!
編 集 | 尹 浩信 / 谷岡 未樹 |
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定 価 | 5,500円 (5,000円+税) |
発行日 | 2013/07/25 |
ISBN | 978-4-307-40051-0 |
B5判・168頁・図数:69枚
在庫状況 | なし |
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日本皮膚科学会より『創傷・熱傷ガイドライン』が公表された。「創傷」についても医学的エビデンスが蓄積されつつあるが、臨床現場で「創傷の痛み」に悩まされることはしばしば経験される。「なぜ、傷は痛いのか?」「なぜ、傷の痛みを取る必要があるのか?」「傷の痛みにエキスパートはどのように対応しているのか?」.その疑問と秘訣を余すところなく紹介したトータルガイドブック。臨床の第一線で日々「創傷」と戦っておられる医療者に贈る決定版!
はじめに
序論
1.創傷の痛みは何のためにあるのか?
はじめに
1痛みは第5のバイタルサイン?
2創傷の痛みの存在意義
3創傷の痛みがないと何が起こるのか
4慢性創傷における慢性疼痛の存在意義
5医療者と患者の痛みを介してのコミュニケ−ション
まとめ
2.創傷の痛みになぜ配慮する必要があるのか?
はじめに
1痛みの研究治療の潮流
2慢性の疼痛が創傷治癒に与える影響に関するエビデンス
3慢性疼痛を放置すると何が起こるのか
4どうしたら慢性疼痛が制御できるか? チ−ム医療による介入
まとめ
総論─痛みと創傷の関係
1.創傷処置と痛みに関するコンセンサスガイドラインについて─世界の潮流
はじめに
1創傷と痛みに関するガイドラインの流れ
2Principles of Best Practice 2008
3Principles of Best Practice 2008の10項目
4その後のガイドラインの流れ
2.痛みの種類─侵害受容性疼痛,神経因性疼痛(アロディニア)含む
はじめに
1「痛み」の種類
2創傷における侵害受容性疼痛発症機序
まとめ
3.痛みの評価法─各種の疼痛スケ−ルを用いたアセスメント
はじめに
1痛みを評価する目的
2痛みの評価
3痛みの評価法
4痛みの再評価
4.痛みストレスが創傷治癒に与える影響
はじめに
1ストレスと創傷治癒
2ストレスが創傷治癒に影響を及ぼすメカニズム
おわりに
5.わが国の『創傷・熱傷ガイドライン』における痛みの取り扱い
はじめに
総論
1「創傷一般」
各論
1褥瘡
2糖尿病性潰瘍・壊疽
3膠原病・血管炎に伴う皮膚潰瘍
4下腿潰瘍・下肢静脈瘤
5熱傷
6.創傷と処置に関する俗説について
はじめに
1創傷処置と痛み
2閉塞性ドレッシング
3外用薬、ドレッシング材による創の被覆と疼痛
4いわゆる"ラップ療法"と痛みとの関係
5消毒と疼痛との関係
まとめ
各論I─薬物で痛みに対処する
1.創傷による痛みの治療─概要
はじめに
1急性創傷による痛み(急性疼痛)と薬物療法
2慢性創傷による痛み(慢性疼痛)と薬物療法
2.創傷痛に対するアセトアミノフェンの使用について
はじめに
1鎮痛剤の分類
2アセトアミノフェンの歴史
3アセトアミノフェンの作用機序
4アセトアミノフェンの体内動態
5アセトアミノフェンの剤形,適応症,使用量
6アセトアミノフェンの副作用
7アセトアミノフェン中毒
8妊婦および妊娠可能性のある女性への投与
9アセトアミノフェンと他の鎮痛剤との併用
10アセトアミノフェン使用のポイント
3.NSAIDs
1創傷治療における非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の使用
2炎症による痛みの発現
3生体保護・炎症反応におけるCOXの働き
4NSAIDsの副作用と使用時の留意点
4.創傷痛とトラマド−ル
はじめに
1炎症痛と下行性抑制系
2オピオイドの作用部位
3トラマド−ルの特徴
4トラマド−ルとアセトアミノフェンの合剤
5トラマド−ルと帯状疱疹の痛み
まとめ
5.オピオイド
1オピオイドとは
2オピオイドの作用機序
3皮膚損傷時のオピオイドの効果―動物実験での結果
4熱傷による痛みとオピオイド
5各オピオイドの特徴
6末梢オピオイドによる鎮痛以外の効果
おわりに
6.その他の薬物
1創傷局所の痛みの軽減
2薬物による局所の痛みの軽減
310%アミノ安息香酸エチル軟膏
4被覆材料による局所の痛みの軽減
5潰瘍を伴う下腿?足部のマッサ−ジ時の痛みの軽減
6外用麻酔薬の禁忌・注意事項
7.神経ブロックを中心とした治療
はじめに
1帯状疱疹の痛みと帯状疱疹後神経痛
2血流障害による痛み
まとめ
各論II─処置時の痛みに配慮する
1.処置前におこなう痛みに対する薬物療法(直前内服、局所麻酔)
はじめに
1処置時の痛みのメカニズム
2痛みの種類
3処置時の薬物療法の目的
4処置時の薬物療法の実際
5非ステロイド系消炎鎮痛薬(NSAIDs)
6オピオイド
7局所麻酔薬
8鎮静薬
まとめ
2.デブリ−ドマンの痛みに配慮する
1創傷治癒におけるデブリ−ドマンの意義および適応
2デブリ−ドマンの方法
3デブリ−ドマンに関連した痛みとその対策
4surgical debridementの痛み対策
5デブリ−ドマンに際しての心理的配慮
3.局所感染を制御する
はじめに
1皮膚創傷への対処の概論
2局所感染の評価
3創傷の洗浄方法
4創傷の消毒方法
5外用薬の使用
6ドレッシング材の使用
7抗菌薬の全身投与
まとめ
4.処置時の環境整備による痛みの制御
はじめに:創傷と疼痛の関係
1処置時の疼痛
2疼痛と不安の関係
3不安を与えない環境作り
おわりに
5.痛みに配慮した創傷被覆材の選択
1wound bed preparationと創傷被覆材
2創傷被覆材と痛み
3痛みに関する創傷被覆材の国際的な評価
おわりに
6.陰圧閉鎖療法の痛みに対処する
1陰圧閉鎖療法
2陰圧閉鎖療法に関連した痛み
まとめ
各論III─疾患ごとの痛みに対処する
1.熱傷の痛みに対処する
はじめに
1熱傷の背景痛に対処する
2熱傷の処置痛に対処する
3熱傷の突出痛に対処する
4熱傷の術後痛に対処する
2.下腿潰瘍/静脈瘤の痛みに対処する
はじめに
1下腿潰瘍
2血栓性静脈炎の対処
3うっ滞性脂肪織炎の対処
まとめ
3.膠原病(強皮症)による皮膚潰瘍の痛みに対処する
1強皮症の皮膚潰瘍の治療に関するエビデンス
2強皮症の皮膚潰瘍の発症機序
3全身性強皮症の皮膚潰瘍の痛みの機序
4全身性強皮症の皮膚潰瘍の痛みへの対処法
4.膠原病(強皮症以外/SLE/皮膚筋炎/RA/血管炎/抗リン脂質抗体症候群)による痛みに対処する
はじめに
1全身性エリテマト−デス(SLE)/皮膚筋炎(DM) 125
2関節リウマチ(RA)
3血管炎
4抗リン脂質抗体症候群(APS)
5.褥瘡の痛みに対処する
はじめに
1アセスメント
2創部の処置時の痛みに対処する
3デブリ−ドマン時の痛みに対処する
4安静時の痛みに対処する
5薬剤による痛みのコントロ−ル
6.糖尿病性潰瘍に対する痛みに対処する
はじめに
1糖尿病性神経障害の病態
2糖尿病性神経障害の治療
3神経障害に起因する糖尿病性潰瘍の治療
おわりに
7.放射線皮膚障害の痛みに対処する
1放射線皮膚障害とは
2臨床症状
3重症度分類
4治療
5放射線皮膚障害における痛み
8.コレステリン塞栓症の痛みに対処する
1疾患概念、原因
2皮膚症状
3他の臓器症状
4治療
9.帯状疱疹の痛みに対処する
はじめに
1帯状疱疹の疼痛
2初期からの疼痛治療
3慢性期での疼痛対策:帯状疱疹後神経痛の治療
10.表皮水疱症患者会の立場から
はじめに
1先天性表皮水疱症の分類と病因
2表皮水疱症の症状
3表皮水疱症の治療
4表皮水疱症患者会の立場から
おわりに
索引
序論
1.創傷の痛みは何のためにあるのか?
はじめに
1痛みは第5のバイタルサイン?
2創傷の痛みの存在意義
3創傷の痛みがないと何が起こるのか
4慢性創傷における慢性疼痛の存在意義
5医療者と患者の痛みを介してのコミュニケ−ション
まとめ
2.創傷の痛みになぜ配慮する必要があるのか?
はじめに
1痛みの研究治療の潮流
2慢性の疼痛が創傷治癒に与える影響に関するエビデンス
3慢性疼痛を放置すると何が起こるのか
4どうしたら慢性疼痛が制御できるか? チ−ム医療による介入
まとめ
総論─痛みと創傷の関係
1.創傷処置と痛みに関するコンセンサスガイドラインについて─世界の潮流
はじめに
1創傷と痛みに関するガイドラインの流れ
2Principles of Best Practice 2008
3Principles of Best Practice 2008の10項目
4その後のガイドラインの流れ
2.痛みの種類─侵害受容性疼痛,神経因性疼痛(アロディニア)含む
はじめに
1「痛み」の種類
2創傷における侵害受容性疼痛発症機序
まとめ
3.痛みの評価法─各種の疼痛スケ−ルを用いたアセスメント
はじめに
1痛みを評価する目的
2痛みの評価
3痛みの評価法
4痛みの再評価
4.痛みストレスが創傷治癒に与える影響
はじめに
1ストレスと創傷治癒
2ストレスが創傷治癒に影響を及ぼすメカニズム
おわりに
5.わが国の『創傷・熱傷ガイドライン』における痛みの取り扱い
はじめに
総論
1「創傷一般」
各論
1褥瘡
2糖尿病性潰瘍・壊疽
3膠原病・血管炎に伴う皮膚潰瘍
4下腿潰瘍・下肢静脈瘤
5熱傷
6.創傷と処置に関する俗説について
はじめに
1創傷処置と痛み
2閉塞性ドレッシング
3外用薬、ドレッシング材による創の被覆と疼痛
4いわゆる"ラップ療法"と痛みとの関係
5消毒と疼痛との関係
まとめ
各論I─薬物で痛みに対処する
1.創傷による痛みの治療─概要
はじめに
1急性創傷による痛み(急性疼痛)と薬物療法
2慢性創傷による痛み(慢性疼痛)と薬物療法
2.創傷痛に対するアセトアミノフェンの使用について
はじめに
1鎮痛剤の分類
2アセトアミノフェンの歴史
3アセトアミノフェンの作用機序
4アセトアミノフェンの体内動態
5アセトアミノフェンの剤形,適応症,使用量
6アセトアミノフェンの副作用
7アセトアミノフェン中毒
8妊婦および妊娠可能性のある女性への投与
9アセトアミノフェンと他の鎮痛剤との併用
10アセトアミノフェン使用のポイント
3.NSAIDs
1創傷治療における非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の使用
2炎症による痛みの発現
3生体保護・炎症反応におけるCOXの働き
4NSAIDsの副作用と使用時の留意点
4.創傷痛とトラマド−ル
はじめに
1炎症痛と下行性抑制系
2オピオイドの作用部位
3トラマド−ルの特徴
4トラマド−ルとアセトアミノフェンの合剤
5トラマド−ルと帯状疱疹の痛み
まとめ
5.オピオイド
1オピオイドとは
2オピオイドの作用機序
3皮膚損傷時のオピオイドの効果―動物実験での結果
4熱傷による痛みとオピオイド
5各オピオイドの特徴
6末梢オピオイドによる鎮痛以外の効果
おわりに
6.その他の薬物
1創傷局所の痛みの軽減
2薬物による局所の痛みの軽減
310%アミノ安息香酸エチル軟膏
4被覆材料による局所の痛みの軽減
5潰瘍を伴う下腿?足部のマッサ−ジ時の痛みの軽減
6外用麻酔薬の禁忌・注意事項
7.神経ブロックを中心とした治療
はじめに
1帯状疱疹の痛みと帯状疱疹後神経痛
2血流障害による痛み
まとめ
各論II─処置時の痛みに配慮する
1.処置前におこなう痛みに対する薬物療法(直前内服、局所麻酔)
はじめに
1処置時の痛みのメカニズム
2痛みの種類
3処置時の薬物療法の目的
4処置時の薬物療法の実際
5非ステロイド系消炎鎮痛薬(NSAIDs)
6オピオイド
7局所麻酔薬
8鎮静薬
まとめ
2.デブリ−ドマンの痛みに配慮する
1創傷治癒におけるデブリ−ドマンの意義および適応
2デブリ−ドマンの方法
3デブリ−ドマンに関連した痛みとその対策
4surgical debridementの痛み対策
5デブリ−ドマンに際しての心理的配慮
3.局所感染を制御する
はじめに
1皮膚創傷への対処の概論
2局所感染の評価
3創傷の洗浄方法
4創傷の消毒方法
5外用薬の使用
6ドレッシング材の使用
7抗菌薬の全身投与
まとめ
4.処置時の環境整備による痛みの制御
はじめに:創傷と疼痛の関係
1処置時の疼痛
2疼痛と不安の関係
3不安を与えない環境作り
おわりに
5.痛みに配慮した創傷被覆材の選択
1wound bed preparationと創傷被覆材
2創傷被覆材と痛み
3痛みに関する創傷被覆材の国際的な評価
おわりに
6.陰圧閉鎖療法の痛みに対処する
1陰圧閉鎖療法
2陰圧閉鎖療法に関連した痛み
まとめ
各論III─疾患ごとの痛みに対処する
1.熱傷の痛みに対処する
はじめに
1熱傷の背景痛に対処する
2熱傷の処置痛に対処する
3熱傷の突出痛に対処する
4熱傷の術後痛に対処する
2.下腿潰瘍/静脈瘤の痛みに対処する
はじめに
1下腿潰瘍
2血栓性静脈炎の対処
3うっ滞性脂肪織炎の対処
まとめ
3.膠原病(強皮症)による皮膚潰瘍の痛みに対処する
1強皮症の皮膚潰瘍の治療に関するエビデンス
2強皮症の皮膚潰瘍の発症機序
3全身性強皮症の皮膚潰瘍の痛みの機序
4全身性強皮症の皮膚潰瘍の痛みへの対処法
4.膠原病(強皮症以外/SLE/皮膚筋炎/RA/血管炎/抗リン脂質抗体症候群)による痛みに対処する
はじめに
1全身性エリテマト−デス(SLE)/皮膚筋炎(DM) 125
2関節リウマチ(RA)
3血管炎
4抗リン脂質抗体症候群(APS)
5.褥瘡の痛みに対処する
はじめに
1アセスメント
2創部の処置時の痛みに対処する
3デブリ−ドマン時の痛みに対処する
4安静時の痛みに対処する
5薬剤による痛みのコントロ−ル
6.糖尿病性潰瘍に対する痛みに対処する
はじめに
1糖尿病性神経障害の病態
2糖尿病性神経障害の治療
3神経障害に起因する糖尿病性潰瘍の治療
おわりに
7.放射線皮膚障害の痛みに対処する
1放射線皮膚障害とは
2臨床症状
3重症度分類
4治療
5放射線皮膚障害における痛み
8.コレステリン塞栓症の痛みに対処する
1疾患概念、原因
2皮膚症状
3他の臓器症状
4治療
9.帯状疱疹の痛みに対処する
はじめに
1帯状疱疹の疼痛
2初期からの疼痛治療
3慢性期での疼痛対策:帯状疱疹後神経痛の治療
10.表皮水疱症患者会の立場から
はじめに
1先天性表皮水疱症の分類と病因
2表皮水疱症の症状
3表皮水疱症の治療
4表皮水疱症患者会の立場から
おわりに
索引