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TVMテクニック II より安全な骨盤臓器脱メッシュ手術を求めて(DVD付)
TVM手術のエキスパートが安全で確実な手術テクニックを徹底解説!
編 著 | 竹山 政美 / 成本 一隆 |
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定 価 | 11,000円 (10,000円+税) |
発行日 | 2012/08/01 |
ISBN | 978-4-307-43051-7 |
B5判・96頁・カラー図数:138枚
在庫状況 | あり |
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前著『TVMテクニック―骨盤臓器脱メッシュ手術の新スタンダード―』から4年、改良を加えてより安全性を高めた手術テクニックを懇切丁寧に解説します。付録DVDには動画を2本収録し、著者のテクニックの神髄を実際に見て学ぶことができます。TVM手術を行う施設・医師は飛躍的に増えましたが、必ずしも確実で安全な手術が行われているとは言い切れません。真に患者さんのために、より安全なTVMテクニック習得に精進する医師達へ向け、著者からの熱いエールが届きます。
『序』より
骨盤臓器脱に対するメッシュを用いたTVM手術が日本に導入されて5年が経過した。フランスTVMグル−プの術式を参考にして始められたこの術式は、瞬く間に日本全国に広まり2008年末までに、日本全国で累計10,000例を超える手術が行われた模様である。2006年にはこの術式の健全な発展と進化を目的としてTVM研究会が発足し、2007年からセミクロ−ズドながら学術集会が開催され,参加者数は2010年の第4回学術集会には250名を超え活発な討議が行われるようになり、この術式に対する期待感を物語っている。
私が提唱するTVM手術のコンセプトはフランスのTVMグループが提唱した大きなメッシュを用いる方法を踏襲したものであり、私自身の1,500症例を超える経験から、基本的には優れた方法と考えてよいと思っている。その一方で現在TVMの名の下に多くの亜系術式が行われており、成功しなかった症例が私のもとにも来ていて多くの症例で理解しがたいメッシュの留置が行われている。2010年の診療報酬の改訂で、膀胱瘤に対するメッシュ手術に比較的高い点数が認められたことから,これからTVM手術を始める施設も増加することが予想されるが、あまり好ましくない術式が行われることがないように祈るばかりである。
TVM手術は骨盤底でのブラインド操作を含むため、剥離層の問題などを含めて基本術式の習得にハンズオントレ−ニングが必須である。TVM手術の基本術式に関して、2008年に『TVMテクニック─骨盤臓器脱メッシュ手術の新スタンダ−ド─』を出版させていただいたが、1,500症例を超えた今、術式の変更点も多く、TVMの要点をもう一度確認し検証する必要性を感じるようになり、この本を出版させていただく。
この本で述べたいところは、まず現在日本で実施可能なTVM手術の最新の術式のノウハウである。種々のTVM術式が行われている現状に鑑みて、あくまでフランスTVMグループのコンセプトに準拠したTVM手術を、ここにプロリフト型TVM(PrTVM)と称する。そして本書では、PrTVMの最新のテクニックをお示しすることとする。前著『TVMテクニック─骨盤臓器脱メッシュ手術の新スタンダ−ド─』の続編としてお読みいただきたい。
『序』より
骨盤臓器脱に対するメッシュを用いたTVM手術が日本に導入されて5年が経過した。フランスTVMグル−プの術式を参考にして始められたこの術式は、瞬く間に日本全国に広まり2008年末までに、日本全国で累計10,000例を超える手術が行われた模様である。2006年にはこの術式の健全な発展と進化を目的としてTVM研究会が発足し、2007年からセミクロ−ズドながら学術集会が開催され,参加者数は2010年の第4回学術集会には250名を超え活発な討議が行われるようになり、この術式に対する期待感を物語っている。
私が提唱するTVM手術のコンセプトはフランスのTVMグループが提唱した大きなメッシュを用いる方法を踏襲したものであり、私自身の1,500症例を超える経験から、基本的には優れた方法と考えてよいと思っている。その一方で現在TVMの名の下に多くの亜系術式が行われており、成功しなかった症例が私のもとにも来ていて多くの症例で理解しがたいメッシュの留置が行われている。2010年の診療報酬の改訂で、膀胱瘤に対するメッシュ手術に比較的高い点数が認められたことから,これからTVM手術を始める施設も増加することが予想されるが、あまり好ましくない術式が行われることがないように祈るばかりである。
TVM手術は骨盤底でのブラインド操作を含むため、剥離層の問題などを含めて基本術式の習得にハンズオントレ−ニングが必須である。TVM手術の基本術式に関して、2008年に『TVMテクニック─骨盤臓器脱メッシュ手術の新スタンダ−ド─』を出版させていただいたが、1,500症例を超えた今、術式の変更点も多く、TVMの要点をもう一度確認し検証する必要性を感じるようになり、この本を出版させていただく。
この本で述べたいところは、まず現在日本で実施可能なTVM手術の最新の術式のノウハウである。種々のTVM術式が行われている現状に鑑みて、あくまでフランスTVMグループのコンセプトに準拠したTVM手術を、ここにプロリフト型TVM(PrTVM)と称する。そして本書では、PrTVMの最新のテクニックをお示しすることとする。前著『TVMテクニック─骨盤臓器脱メッシュ手術の新スタンダ−ド─』の続編としてお読みいただきたい。
TVM technic 1 TVM手術に必要な女性骨盤底の解剖
骨盤骨
骨盤壁の筋群と壁側筋膜
骨盤筋膜腱弓(ATFP)と肛門挙筋腱弓(ATLA)
坐骨裂孔と仙棘靭帯
腟管による支持
肛門挙筋と生殖裂孔
恥頸筋膜と直腸腟筋膜
TVM technic 2 プロリフト型TVM=PrTVMのすすめ
1 骨盤臓器脱に対するメッシュキット手術の現状と展望
メッシュ手術登場以前
メッシュの骨盤臓器脱治療に対する利用の始まり
メッシュを利用した経腟的アプロ−チの開始
メッシュキットの登場と普及
各種メッシュの主な成績
The Apogee/Perigee
Elevate
Prolift
Avaulta
これからのメッシュ手術について
Column TVM手術に使用すると便利なアイテム1.
2 なぜPrTVMなのか ─より安全で確実なPrTVM
フランスTVMグル−プのTVMコンセプトとメッシュの形,大きさ
PrTVMのコンセプト
Column TVM手術に使用すると便利なアイテム2.
TVM technic 3 私たちのTVM手術の成績
症例の概要
周術期合併症
メッシュ露出症例
術後血腫形成
術後再発
追加手術症例
TVMとQOL-尿失禁の改善効果
TVM technic 4 TVMの解決すべき問題とその対策
再発
メッシュ露出(extrusion)
排尿困難
排便困難
術中出血
感染
膀胱損傷
尿管損傷
直腸損傷
de novo urinary incontinence
TVM technic 5 PrTVMの重要ポイント
剥離層の同定
剥離のポイント-十分量の剥離液を用いること
クスコの上手な使い方
剥離の範囲と術後排尿障害
aTVM第1穿刺
aTVM第2穿刺
メッシュセンタ−の固定
メッシュの調整とフィッティング
腟壁の収縮
Column TVM手術に使用すると便利なアイテム3.
Column TVM手術に使用すると便利なアイテム4.
TVM technic 6 ステップアップテクニック
1 安全な膀胱側腔剥離のヒント─メッチェン薄皮テクニック─
液性剥離の実際
2 ブラインドキャッチのすすめ─エキスパートのテクニック─
ブラインドキャッチとは
ブラインドキャッチのメリット
ブラインドキャッチのテクニック
Column 使用するニ−ドル
3 最新の工夫
子宮頸管へのメッシュ縫着
前壁メッシュの腟壁への縫着
メッシュのフィッティング
TVM technic 7 小腸瘤に対するTVM
指示糸の運針
剥離液の注入
正中切開
クスコによる剥離層拡大
子宮側の正中剥離
子宮側の運針
会陰側の剥離・運針
展開層をつなげる
穿刺
ナイロンル−プの形成(左右)
メッシュのトリミング
メッシュの固定
メッシュ脚の導入
メッシュの展開
鑷子を用いた展開
直腸診
閉創
TVM technic 8 epTVM
腟断端脱で膀胱瘤のない症例に対するTVM
epTVMに使用するメッシュ
epTVMの手技
epTVM完成の模式図
Column TVM手術の体位
TVM technic 9 再発に対するTVM
TVM後他部位再発に対するTVM
同部位再発に対するTVM
TVM technic 10 超音波検査を用いた術後の経過観察
TVM手術後の経過観察
前壁メッシュの超音波像
後壁メッシュの経過観察
Column メッシュの入っていない状態
索 引
付 録
TVM手術用メッシュの型紙
前壁用メッシュ・後壁用メッシュ
腟断端脱用の前後一体型メッシュ
腟断端脱用の前後一体型メッシュ―骨盤の小さい症例用
手術DVD
TVMの重要ポイント
小腸瘤のTVM
骨盤骨
骨盤壁の筋群と壁側筋膜
骨盤筋膜腱弓(ATFP)と肛門挙筋腱弓(ATLA)
坐骨裂孔と仙棘靭帯
腟管による支持
肛門挙筋と生殖裂孔
恥頸筋膜と直腸腟筋膜
TVM technic 2 プロリフト型TVM=PrTVMのすすめ
1 骨盤臓器脱に対するメッシュキット手術の現状と展望
メッシュ手術登場以前
メッシュの骨盤臓器脱治療に対する利用の始まり
メッシュを利用した経腟的アプロ−チの開始
メッシュキットの登場と普及
各種メッシュの主な成績
The Apogee/Perigee
Elevate
Prolift
Avaulta
これからのメッシュ手術について
Column TVM手術に使用すると便利なアイテム1.
2 なぜPrTVMなのか ─より安全で確実なPrTVM
フランスTVMグル−プのTVMコンセプトとメッシュの形,大きさ
PrTVMのコンセプト
Column TVM手術に使用すると便利なアイテム2.
TVM technic 3 私たちのTVM手術の成績
症例の概要
周術期合併症
メッシュ露出症例
術後血腫形成
術後再発
追加手術症例
TVMとQOL-尿失禁の改善効果
TVM technic 4 TVMの解決すべき問題とその対策
再発
メッシュ露出(extrusion)
排尿困難
排便困難
術中出血
感染
膀胱損傷
尿管損傷
直腸損傷
de novo urinary incontinence
TVM technic 5 PrTVMの重要ポイント
剥離層の同定
剥離のポイント-十分量の剥離液を用いること
クスコの上手な使い方
剥離の範囲と術後排尿障害
aTVM第1穿刺
aTVM第2穿刺
メッシュセンタ−の固定
メッシュの調整とフィッティング
腟壁の収縮
Column TVM手術に使用すると便利なアイテム3.
Column TVM手術に使用すると便利なアイテム4.
TVM technic 6 ステップアップテクニック
1 安全な膀胱側腔剥離のヒント─メッチェン薄皮テクニック─
液性剥離の実際
2 ブラインドキャッチのすすめ─エキスパートのテクニック─
ブラインドキャッチとは
ブラインドキャッチのメリット
ブラインドキャッチのテクニック
Column 使用するニ−ドル
3 最新の工夫
子宮頸管へのメッシュ縫着
前壁メッシュの腟壁への縫着
メッシュのフィッティング
TVM technic 7 小腸瘤に対するTVM
指示糸の運針
剥離液の注入
正中切開
クスコによる剥離層拡大
子宮側の正中剥離
子宮側の運針
会陰側の剥離・運針
展開層をつなげる
穿刺
ナイロンル−プの形成(左右)
メッシュのトリミング
メッシュの固定
メッシュ脚の導入
メッシュの展開
鑷子を用いた展開
直腸診
閉創
TVM technic 8 epTVM
腟断端脱で膀胱瘤のない症例に対するTVM
epTVMに使用するメッシュ
epTVMの手技
epTVM完成の模式図
Column TVM手術の体位
TVM technic 9 再発に対するTVM
TVM後他部位再発に対するTVM
同部位再発に対するTVM
TVM technic 10 超音波検査を用いた術後の経過観察
TVM手術後の経過観察
前壁メッシュの超音波像
後壁メッシュの経過観察
Column メッシュの入っていない状態
索 引
付 録
TVM手術用メッシュの型紙
前壁用メッシュ・後壁用メッシュ
腟断端脱用の前後一体型メッシュ
腟断端脱用の前後一体型メッシュ―骨盤の小さい症例用
手術DVD
TVMの重要ポイント
小腸瘤のTVM