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必携・衛生試験法 第3版
薬学生の衛生薬学実習書の改訂! コアカリキュラムと国家試験に対応!
編 集 | 日本薬学会 |
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定 価 | 4,400円 (4,000円+税) |
発行日 | 2021/03/17 |
ISBN | 978-4-307-47050-6 |
B5判・308頁・図数:125枚・カラー図数:29枚
在庫状況 | なし |
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待望の薬学生の衛生薬学実習書改訂版! 本書の採用校対象に実施したアンケート結果から、その要望内容を追加・反映した。『学校環境試験法』の内容も導入。実習だけでなく講義でも活用できるようコアカリキュラムや国家試験に出題された内容に対応した最新の基準値等を掲載し、わかりやすく解説した。巻頭のカラー写真を充実させ、巻末には最新の薬剤師国家試験で出題された衛生試験法関連問題を付けた。また、新たに『実験操作Q&A』『実習レポート』を掲載した。
・巻頭カラー
・廃液の分別と廃棄方法
I 一般試験法
1 機器分析法
A.クロマトグラフィー
1 高速液体クロマトグラフィー
2 イオンクロマトグラフィー
3 高速液体クロマトグラフィー/質量分析法
4 ガスクロマトグラフィー
5 ガスクロマトグラフィー/質量分析法
B.質量分析法
C.原子吸光光度法
D.誘導結合プラズマ発光分光分析法
E.誘導結合プラズマ質量分析法
2 微生物試験法(滅菌法・消毒法)
A.滅菌・消毒について
1 滅菌法
2 消毒法
3 遺伝毒性試験法
A.微生物を用いる試験
1 細菌を用いる復帰突然変異試験
B.ほ乳類培養細胞を用いる試験
1 染色体異常試験
2 小核試験
3 培養細胞を用いる遺伝子突然変異試験(TK試験)
C.げっ歯類を用いる試験
1 げっ歯類を用いる小核試験
2 トランスジェニック動物遺伝子突然変異試験
3 コメット試験
II 飲食物試験法
1 食品成分試験法
A.無機成分
1 水分および灰分
B.窒素化合物
1 総窒素および粗タンパク質
2 アミノ酸
C.炭水化物
1 糖類
2 食物繊維
D.脂質
1 粗脂肪
2 化学的試験
3 変質試験
E.ビタミン
1 試料の採取および調製法
2 脂溶性ビタミンの理化学的試験
3 水溶性ビタミンの理化学的試験
2 食品添加物試験法
A.保存料
B.防カビ剤
C.殺菌料
D.品質保持剤
E.酸化防止剤
F.漂白剤
G.発色剤
H.甘味料
I.着色料
3 食品汚染物試験法
A. 無機化合物
1 試料の採取および前処理
2 試験溶液の調製
3 一斉分析法
4 各個試験
B.有機化合物
1 試料の採取および前処理
2 農薬
3 動物用医薬品
4 その他
III 環境試験法
1 水質試験法
A.飲料水
1 試料の採取および保存
2 理化学的試験
3 細菌試験
B.公共浴用水
1 試料の採取
2 理化学的試験
C.下水・汚水
1 環境調査
2 試料の採取
3 理化学的試験
D.産業排水
1 環境調査
2 試料の採取および保存
3 理化学的試験
2 空気試験法
A.室内環境
1 室内空気環境の判定基準
2 試料採取法
3 温熱環境など
4 粒子状物質(浮游粉じん)
5 有機物質
6 微生物
7 騒音
B.大気環境
1 大気環境に関連する主な基準
2 試料採取法
3 気象条件
4 粒子状物質(浮遊粉じん)
5 無機物質
6 有機物質
■巻末資料:
・法規・基準値一覧
・実験操作 Q&A
・薬剤師国家試験 衛生試験法関連問題(第97〜105回)
■付録 実習レポート
・廃液の分別と廃棄方法
I 一般試験法
1 機器分析法
A.クロマトグラフィー
1 高速液体クロマトグラフィー
2 イオンクロマトグラフィー
3 高速液体クロマトグラフィー/質量分析法
4 ガスクロマトグラフィー
5 ガスクロマトグラフィー/質量分析法
B.質量分析法
C.原子吸光光度法
D.誘導結合プラズマ発光分光分析法
E.誘導結合プラズマ質量分析法
2 微生物試験法(滅菌法・消毒法)
A.滅菌・消毒について
1 滅菌法
2 消毒法
3 遺伝毒性試験法
A.微生物を用いる試験
1 細菌を用いる復帰突然変異試験
B.ほ乳類培養細胞を用いる試験
1 染色体異常試験
2 小核試験
3 培養細胞を用いる遺伝子突然変異試験(TK試験)
C.げっ歯類を用いる試験
1 げっ歯類を用いる小核試験
2 トランスジェニック動物遺伝子突然変異試験
3 コメット試験
II 飲食物試験法
1 食品成分試験法
A.無機成分
1 水分および灰分
B.窒素化合物
1 総窒素および粗タンパク質
2 アミノ酸
C.炭水化物
1 糖類
2 食物繊維
D.脂質
1 粗脂肪
2 化学的試験
3 変質試験
E.ビタミン
1 試料の採取および調製法
2 脂溶性ビタミンの理化学的試験
3 水溶性ビタミンの理化学的試験
2 食品添加物試験法
A.保存料
B.防カビ剤
C.殺菌料
D.品質保持剤
E.酸化防止剤
F.漂白剤
G.発色剤
H.甘味料
I.着色料
3 食品汚染物試験法
A. 無機化合物
1 試料の採取および前処理
2 試験溶液の調製
3 一斉分析法
4 各個試験
B.有機化合物
1 試料の採取および前処理
2 農薬
3 動物用医薬品
4 その他
III 環境試験法
1 水質試験法
A.飲料水
1 試料の採取および保存
2 理化学的試験
3 細菌試験
B.公共浴用水
1 試料の採取
2 理化学的試験
C.下水・汚水
1 環境調査
2 試料の採取
3 理化学的試験
D.産業排水
1 環境調査
2 試料の採取および保存
3 理化学的試験
2 空気試験法
A.室内環境
1 室内空気環境の判定基準
2 試料採取法
3 温熱環境など
4 粒子状物質(浮游粉じん)
5 有機物質
6 微生物
7 騒音
B.大気環境
1 大気環境に関連する主な基準
2 試料採取法
3 気象条件
4 粒子状物質(浮遊粉じん)
5 無機物質
6 有機物質
■巻末資料:
・法規・基準値一覧
・実験操作 Q&A
・薬剤師国家試験 衛生試験法関連問題(第97〜105回)
■付録 実習レポート
「必携・衛生試験法」第3版の出版にあたって
衛生試験法は、ヒトの健康と健全な環境を守るために必要不可欠な試験法であり、衛生薬学教育に欠かせないものとなっている。衛生試験法を取りまとめた解説書には、「衛生試験法・注解」(日本薬学会編、金原出版)があり、1956年(昭和31年)に創刊され、以来、時代の要請に応えて収載試験法の追加、改定が継続的に行われ、2020年に最新版が出版されている。また、学生向けには、2000年より「衛生試験法・注解」の抜粋版として、「衛生試験法・要説」(日本薬学会編、金原出版)が出版されてきた。その後、6年制薬学教育における衛生薬学系の実習および講義に活用可能な教科書として、また、「衛生試験法・要説」の後継版として、「必携・衛生試験法」(日本薬学会編、金原出版)が2011年に創刊された。2016年には、掲載項目のスリム化と内容の充実を基本方針に、初版を大幅改訂し、第2版が出版された。この「必携・衛生試験法」の作成は、日本薬学会の環境・衛生部会試験法出版委員会内の必携・衛生試験法編集委員会のもとで実施されている。
6年制薬学教育(2006年より開始)では、薬学モデルコアカリキュラムを基本に薬学教育が行われている。この薬学教育モデルコアカリキュラムには、「健康と環境」(衛生薬学領域)が設けてあり、その中の知識・技能(実習)に衛生試験法関連の項目が挙げられている。さらに、薬学教育6年制になってからの薬剤師国家試験に、衛生試験法関連の問題が毎年4〜5題出題されている。このように、衛生試験法は、衛生薬学教育の中で重要な位置づけとなっている。また、学校薬剤師の主な職務としては、学校環境衛生の検査に従事し、学校環境衛生の維持および改善に関し、必要な指導ならびに助言を行うことが挙げられる。したがって、学校薬剤師にとっても、衛生試験法は必要不可欠のものとなっている。
このような背景のもと、本書は、第2版の掲載内容をブラッシュアップするとともに内容のさらなる充実と実用性を基本方針に、薬学生の衛生薬学実習書として学生が活用しやすいように、また、講義の教科書あるいは参考書としても活用できるように、「必携・衛生試験法」の改訂を行った。今回の改訂では、最新版の「衛生試験法・注解2020」に収載されている試験法をもとに、掲載内容を最新の内容に改訂するとともに、事前にいただいたアンケート結果をもとにしたユーザーのご意見も取り入れ、大学で活用しやすい書籍となるように心がけた。具体的には、操作方法のフローチャートを追加修正してより実験しやすくしたこと、操作方法の解説をより充実したこと、巻頭カラーページの写真をさらに充実したこと、また新たに、実験操作の理解を助けるために実験操作Q&Aを掲載したこと、切り離して提出することができるレポート用紙とグラフ用紙を掲載したこと、最新の法規・基準値等の一覧を掲載したことなどが挙げられる。さらに、微生物試験法の滅菌法・消毒法を掲載するとともに、第97〜105回薬剤師国家試験で出題された衛生試験法関連問題を掲載した。
このように、本書は学生諸君が堅苦しい思いをせずに衛生試験法を学ぶことができる実習書・教科書となっている。本書は薬学教育を行う上で、衛生試験法に関する重要かつ必要な情報が収載してあり、多くの大学の実習・講義で活用していただくことを願って企画編集したものである。コロナ禍で大変ご多用の中、編集委員には懇切丁寧に、しかも献身的に作業していただいた。無事出版の運びになったのは、編集委員の多大なご尽力の賜であり、ここに深く感謝の意を表したい。
末筆ながら、本書は、金原出版の福村直樹社長はじめ編集部の支援のもとで上梓に至ったことを記しておきたい。特に、編集の大塚めぐみ氏の迅速かつ丁寧な対応に、心より感謝申し上げる。
2021年2月
必携・衛生試験法編集委員会 委員長 藤原 泰之
試験法出版委員会 委員長 神野 透人
日本薬学会 環境・衛生部会 部会長 佐藤 雅彦
衛生試験法は、ヒトの健康と健全な環境を守るために必要不可欠な試験法であり、衛生薬学教育に欠かせないものとなっている。衛生試験法を取りまとめた解説書には、「衛生試験法・注解」(日本薬学会編、金原出版)があり、1956年(昭和31年)に創刊され、以来、時代の要請に応えて収載試験法の追加、改定が継続的に行われ、2020年に最新版が出版されている。また、学生向けには、2000年より「衛生試験法・注解」の抜粋版として、「衛生試験法・要説」(日本薬学会編、金原出版)が出版されてきた。その後、6年制薬学教育における衛生薬学系の実習および講義に活用可能な教科書として、また、「衛生試験法・要説」の後継版として、「必携・衛生試験法」(日本薬学会編、金原出版)が2011年に創刊された。2016年には、掲載項目のスリム化と内容の充実を基本方針に、初版を大幅改訂し、第2版が出版された。この「必携・衛生試験法」の作成は、日本薬学会の環境・衛生部会試験法出版委員会内の必携・衛生試験法編集委員会のもとで実施されている。
6年制薬学教育(2006年より開始)では、薬学モデルコアカリキュラムを基本に薬学教育が行われている。この薬学教育モデルコアカリキュラムには、「健康と環境」(衛生薬学領域)が設けてあり、その中の知識・技能(実習)に衛生試験法関連の項目が挙げられている。さらに、薬学教育6年制になってからの薬剤師国家試験に、衛生試験法関連の問題が毎年4〜5題出題されている。このように、衛生試験法は、衛生薬学教育の中で重要な位置づけとなっている。また、学校薬剤師の主な職務としては、学校環境衛生の検査に従事し、学校環境衛生の維持および改善に関し、必要な指導ならびに助言を行うことが挙げられる。したがって、学校薬剤師にとっても、衛生試験法は必要不可欠のものとなっている。
このような背景のもと、本書は、第2版の掲載内容をブラッシュアップするとともに内容のさらなる充実と実用性を基本方針に、薬学生の衛生薬学実習書として学生が活用しやすいように、また、講義の教科書あるいは参考書としても活用できるように、「必携・衛生試験法」の改訂を行った。今回の改訂では、最新版の「衛生試験法・注解2020」に収載されている試験法をもとに、掲載内容を最新の内容に改訂するとともに、事前にいただいたアンケート結果をもとにしたユーザーのご意見も取り入れ、大学で活用しやすい書籍となるように心がけた。具体的には、操作方法のフローチャートを追加修正してより実験しやすくしたこと、操作方法の解説をより充実したこと、巻頭カラーページの写真をさらに充実したこと、また新たに、実験操作の理解を助けるために実験操作Q&Aを掲載したこと、切り離して提出することができるレポート用紙とグラフ用紙を掲載したこと、最新の法規・基準値等の一覧を掲載したことなどが挙げられる。さらに、微生物試験法の滅菌法・消毒法を掲載するとともに、第97〜105回薬剤師国家試験で出題された衛生試験法関連問題を掲載した。
このように、本書は学生諸君が堅苦しい思いをせずに衛生試験法を学ぶことができる実習書・教科書となっている。本書は薬学教育を行う上で、衛生試験法に関する重要かつ必要な情報が収載してあり、多くの大学の実習・講義で活用していただくことを願って企画編集したものである。コロナ禍で大変ご多用の中、編集委員には懇切丁寧に、しかも献身的に作業していただいた。無事出版の運びになったのは、編集委員の多大なご尽力の賜であり、ここに深く感謝の意を表したい。
末筆ながら、本書は、金原出版の福村直樹社長はじめ編集部の支援のもとで上梓に至ったことを記しておきたい。特に、編集の大塚めぐみ氏の迅速かつ丁寧な対応に、心より感謝申し上げる。
2021年2月
必携・衛生試験法編集委員会 委員長 藤原 泰之
試験法出版委員会 委員長 神野 透人
日本薬学会 環境・衛生部会 部会長 佐藤 雅彦