ナースに贈る傷にやさしいラップ療法
創傷から褥瘡の治療・管理の詳しい手順
看護スタッフのために書かれたラップ療法の実践書!!
著 |
水原章浩 |
定 価 |
2,530円 (2,300円+税) |
発行日 |
2006/01/30 |
ISBN |
978-4-307-70184-6 |
AB判・108頁・図数:375枚
「傷に消毒は絶対にしない」で,「水道水で洗浄」し,「被覆材で覆って乾かさない」という「創傷治療の3原則」を踏まえて解説した前著「傷の正しい治し方」および「傷の正しい治し方 Part 2」は医師を対象にして書かれたものですが,看護師さんの支持も多くいただきました。
そこで今回,看護スタッフを対象にラップ療法を解説した本がつくられました。この本には看護スタッフの目線で,ラップ療法を導入したい,そして失敗のないように実践するにはどうしたらよいかといったノウハウが詰まっています。多くの褥瘡はラップ療法でほぼ期待どおりの効果がみられます。ただこの本ではいいことばかりでなく,一筋縄ではいかず苦労した症例も積極的に紹介してあります。
おもな内容
■ラップ療法のはじまりはじまり
■ラップ療法がなぜ効くのか?
■ラップ療法の利点
■ラップ療法に必要な物品
洗浄に必要な物品
■プラスチック手袋をする意味
■従来の被覆材の活用
■貼付した被覆材に日付を入れましょう
■さあ,褥瘡の患者さんが入院してきました!
褥瘡の患者さんを診て,まずチェックすること
DESIGNで評価しましょう
褥瘡をデジカメで撮影しましょう
適切な体圧分散マットレスを使いましょう
褥瘡発生のリスクを評価しましょう
看護上の問題点として「褥瘡悪化の危険性」を挙げましょう
■ラップ療法の合併症,問題点,注意点
皮膚の浸軟
悪臭
かぶれや湿疹
汚物汚染
■褥瘡を早く治す基本的な考え方
傷が治るための環境をつくる
褥瘡を早く治す=壊死組織を早く取り除く「溶かす,洗う,切る!」
■看護スタッフにできるデブリ(デブリドマン)
■洗浄の際の注意点
■洗浄した後の軟膏は? ヨードホルムガーゼは?
■早期の褥瘡に十分注意しましょう
■感染している褥瘡の管理の仕方
■ポケットのある症例
■褥瘡が悪化するときの注意点
■なかなか良くならない褥瘡
■「創傷治療の3原則」の復習
傷を早く治すための原則
そして褥瘡も「傷」です
褥瘡治療はチームプレー
■ラップでズレ予防
■看護スタッフと医師の治療方針が異なった場合はどうするか
■ラップ療法とガイドライン
■ラップ療法を導入するには
■ラップは被覆材の選択肢の一つです
■ラップ療法に踏み切れない理由
■コ ラ ム
褥瘡の2大発生原因とその対策
陰圧閉鎖療法〜その1
陰圧閉鎖療法〜その2
過剰な肉芽にステロイド軟膏
創の洗浄は水道水のほうがよい!?