ストーマ・排泄リハビリテーション学用語集 第4版
ストーマ関連のキーワードを解説した最新の用語集改訂版。図表・資料を多数掲載。
編 集 |
日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会 |
定 価 |
3,850円 (3,500円+税) |
発行日 |
2020/02/10 |
ISBN |
978-4-307-70239-3 |
A5判・178頁・図数:24枚・カラー図数:12枚
第3版から数年を経て、その間出た多くの関連学会の手引き書・ガイドラインから新しい概念、用語などを採択し、全面的に用語を見直した。選択された用語は最終的に1134語(うち121語が新規)。さらに理解の助けになるよう図表・資料を多数掲載した。最新の動きを取り入れ、新たなニーズに対応し、ストーマ関連の活動や仕事に携わるすべての関係者必携の書。
■用語辞典
■英文索引
■図表
■資料
第4版の発刊にあたり
「ストーマ・排泄リハビリテーション学用語集 第3版」は、平成27年2月27日に発行され、多くの人に使われて、この分野のランドマークとしての役割を果たしてきた。当時より5年に一回の改訂を考えていたが、この間の変化は大きく、この5年間に、「ストーマリハビリテーション基礎と実際 第3版」、「消化管ストーマ関連合併症の予防と治療・ケアの手引き」、「消化管ストーマ造設の手引き」、「便失禁診療ガイドライン」、「慢性便秘症診療ガイドライン」、「夜間頻尿ガイドライン」、「過活動膀胱ガイドライン」、「男性下部尿路症状・前立腺肥大症ガイドライン」、「女性下部尿路症状ガイドライン」、「ED診療ガイドライン 第3版」、「二分脊椎に伴う下部尿路機能障害ガイドライン」などの学会主導の手引き書、ガイドラインが相次いで発刊された。当然、新しい概念、用語などが使われるようになり用語集にはこれらの新しい動きを取り入れる必要があった。第3版との違いはこれらの新しい概念、用語を整理して追加したことである。また、以前から収載されてきていた用語にも見直しを加え、全く使用されないまたは誤用されやすい用語については、思い切って削除または修正をおこなった。さらに、これまで吉川分類として親しまれてきた皮膚保護剤の成分分類を学会として全面改定した。医工学の専門家として協力いただいた山元宏一氏には深く感謝したい。
言葉は生き物である。間違った言葉でも万人が慣用的に使っている間に、いつのまにか正しい言葉として認知され使用されるようになるものがある。一方、学術用語は個人の好みや多数決では左右されない確固としたものが必要であり、的確な根拠を示す必要がある。すなわち用語委員会はいわば用語の番人として重要な役割を担っているのである。
短い期間に膨大な作業を遂行していただいた委員の皆さんには感謝の意を表したい。今回も委員の顔ぶれは、ストーマ、外科、排便、排尿、小児、性学など各分野のリーダーたち計15名で忙しい中無理をしていただいた。候補となった用語は、平成31年1月より2カ月間、学会HP上に公開しパブリックオピニオンを求め、公平性を担保した。最終的には、計1134語(うち121語が新規)が選択された。積み残した課題も多くあり、今後の議論を積み重ねながら次の第5版に引き継いでいきたいと考える。
令和2年2月7日
日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会 用語委員会
安藤 嘉子、井川 靖彦、石川 眞里子、板橋 道朗、上川 禎則、後藤 百万、積 美保子、高尾 良彦、高波 眞佐治、谷口 珠実、花田 正子、舟山 裕士*、味村 俊樹、籾山 こずえ、山名 哲郎
(五十音順、*委員長)