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JASCCがん支持医療ガイドシリーズ 患者さんのためのがんのリハビリテーション診療Q&A
がんになったらリハビリ? その効果や方法を専門家が解説します!
監 修 | 日本リハビリテーション医学会 |
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編 集 | 日本がんサポーティブケア学会 |
定 価 | 2,200円 (2,000円+税) |
発行日 | 2023/06/20 |
ISBN | 978-4-307-75065-3 |
B5判・120頁・図数:32枚
在庫状況 | あり |
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がんになったら……運動はしていいの? 治療の副作用を軽減するには? 科学的根拠にもとづいて、日本ではどのようなリハビリテーションを行うことが勧められているのかを専門家の先生が解説します。肺がん、消化器がん、前立腺がん、頭頸部がん、乳がん・婦人科がん、骨軟部腫瘍、脳腫瘍、血液腫瘍など幅広く取り上げ、薬物療法、放射線療法などの治療についてや、進行がん・末期がんの時期のケアについても解説しています。
第1章 総論
Q1 がん患者さんのリハビリテーションに関する診療ガイドラインはあるでしょうか?
Q2 がんのリハビリテーションでは、どのように患者さんの状態を評価するのでしょうか?
第2章 肺がん
Q1 肺がんの手術前に、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
Q2 肺がんの手術後に、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
第3章 消化器がん
Q1 消化器がんで手術を受ける場合、手術前にリハビリテーション(運動療法、呼吸リハビリテーションなど)を行った方がよいでしょうか?
Q2 消化器がんの手術後に、リハビリテーション(運動療法)を行った方がよいでしょうか?
第4章 前立腺がん
Q1 前立腺がんの治療中や治療後に、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
Q2 前立腺がんの手術後の尿失禁に対して、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
第5章 頭頸部がん
Q1 頭頸部がんの治療後のリハビリテーションでは、どのように患者さんの状態を評価するのでしょうか?
Q2 舌がん・口腔がんの手術後に、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
Q3 咽頭がん・喉頭がんの手術前後に、リハビリテーション(摂食嚥下訓練)を行った方がよいでしょうか?
Q4 咽頭がん・喉頭がんの手術前後に、リハビリテーション(音声言語訓練)を行った方がよいでしょうか?
Q5 頭頸部がん(舌がん、咽頭がん、喉頭がんなど)の放射線療法中や治療後に、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
Q6 頭頸部がんの手術(頸部リンパ節郭清術)後に、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
第6章 乳がん・婦人科がん
Q1 乳がんの手術後に、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
Q2 乳がんの治療中(がん薬物療法や放射線療法)に、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
Q3 乳がんの治療終了後に、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
Q4 乳がんや治療に関連した認知機能障害に対して、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
Q5 乳がんの手術後でリンパ浮腫の危険がある場合、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
Q6 婦人科がんの治療中や治療後に、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
Q7 婦人科がんの手術後の尿失禁に対して、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
第7章 骨軟部腫瘍
Q1 腕や脚の悪性腫瘍(肉腫)では、患肢を温存する手術と切断のどちらを選択した方がよいでしょうか?
Q2 がんが腕や脚の骨に転移し骨折した場合もしくは骨折しそうな場合、手術を行った方がよいでしょうか?
Q3 がんが背骨に転移し腕や脚が麻痺した場合、手術を行った方がよいでしょうか?
Q4 がんが骨に転移し日常生活が制限されQOL(生活の質)が下がっている場合、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
Q5 がんが骨に転移し腕や脚の骨折や麻痺の危険がある場合、装具を使用した方がよいでしょうか?
Q6 がんが骨に転移して日常生活に支障をきたしている場合、放射線療法を受けた方がよいでしょうか?
第8章 脳腫瘍
Q1 脳腫瘍のリハビリテーションでは、どのような評価をするのでしょうか?
Q2 脳腫瘍による運動障害に対して、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
Q3 脳腫瘍による高次脳機能障害に対して、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
第9章 血液腫瘍・造血幹細胞移植
Q1 造血幹細胞移植の治療中や治療後に、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
Q2 高齢者が造血幹細胞移植の治療を受ける場合、何に注意すればよいでしょうか?
第10章 がん薬物療法・放射線療法
Q1 がん薬物療法や放射線療法の治療中や治療後に、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
Q2 がん薬物療法や放射線療法の治療中や治療後の認知機能障害に対して、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
Q3 高齢者ががん薬物療法や放射線療法の治療を受ける場合、高齢者特有の評価・検査はありますか?
Q4 がん薬物療法や放射線療法の治療中や治療後に、運動療法や栄養療法を行った方がよいでしょうか?
第11章 進行がん・末期がん
Q1 がんが進行し、緩和ケアが主体となった時期でも、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
Q2 がんが進行し、緩和ケアが主体となった時期の苦痛症状に対して、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
Q3 がんや治療に関連した痛みがある患者さんにはどのようなリハビリテーションがありますか?
Q4 がんが進行し、緩和ケアが主体となった時期の苦痛症状に対して、マッサージを行った方がよいでしょうか?
Q1 がん患者さんのリハビリテーションに関する診療ガイドラインはあるでしょうか?
Q2 がんのリハビリテーションでは、どのように患者さんの状態を評価するのでしょうか?
第2章 肺がん
Q1 肺がんの手術前に、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
Q2 肺がんの手術後に、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
第3章 消化器がん
Q1 消化器がんで手術を受ける場合、手術前にリハビリテーション(運動療法、呼吸リハビリテーションなど)を行った方がよいでしょうか?
Q2 消化器がんの手術後に、リハビリテーション(運動療法)を行った方がよいでしょうか?
第4章 前立腺がん
Q1 前立腺がんの治療中や治療後に、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
Q2 前立腺がんの手術後の尿失禁に対して、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
第5章 頭頸部がん
Q1 頭頸部がんの治療後のリハビリテーションでは、どのように患者さんの状態を評価するのでしょうか?
Q2 舌がん・口腔がんの手術後に、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
Q3 咽頭がん・喉頭がんの手術前後に、リハビリテーション(摂食嚥下訓練)を行った方がよいでしょうか?
Q4 咽頭がん・喉頭がんの手術前後に、リハビリテーション(音声言語訓練)を行った方がよいでしょうか?
Q5 頭頸部がん(舌がん、咽頭がん、喉頭がんなど)の放射線療法中や治療後に、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
Q6 頭頸部がんの手術(頸部リンパ節郭清術)後に、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
第6章 乳がん・婦人科がん
Q1 乳がんの手術後に、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
Q2 乳がんの治療中(がん薬物療法や放射線療法)に、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
Q3 乳がんの治療終了後に、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
Q4 乳がんや治療に関連した認知機能障害に対して、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
Q5 乳がんの手術後でリンパ浮腫の危険がある場合、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
Q6 婦人科がんの治療中や治療後に、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
Q7 婦人科がんの手術後の尿失禁に対して、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
第7章 骨軟部腫瘍
Q1 腕や脚の悪性腫瘍(肉腫)では、患肢を温存する手術と切断のどちらを選択した方がよいでしょうか?
Q2 がんが腕や脚の骨に転移し骨折した場合もしくは骨折しそうな場合、手術を行った方がよいでしょうか?
Q3 がんが背骨に転移し腕や脚が麻痺した場合、手術を行った方がよいでしょうか?
Q4 がんが骨に転移し日常生活が制限されQOL(生活の質)が下がっている場合、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
Q5 がんが骨に転移し腕や脚の骨折や麻痺の危険がある場合、装具を使用した方がよいでしょうか?
Q6 がんが骨に転移して日常生活に支障をきたしている場合、放射線療法を受けた方がよいでしょうか?
第8章 脳腫瘍
Q1 脳腫瘍のリハビリテーションでは、どのような評価をするのでしょうか?
Q2 脳腫瘍による運動障害に対して、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
Q3 脳腫瘍による高次脳機能障害に対して、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
第9章 血液腫瘍・造血幹細胞移植
Q1 造血幹細胞移植の治療中や治療後に、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
Q2 高齢者が造血幹細胞移植の治療を受ける場合、何に注意すればよいでしょうか?
第10章 がん薬物療法・放射線療法
Q1 がん薬物療法や放射線療法の治療中や治療後に、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
Q2 がん薬物療法や放射線療法の治療中や治療後の認知機能障害に対して、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
Q3 高齢者ががん薬物療法や放射線療法の治療を受ける場合、高齢者特有の評価・検査はありますか?
Q4 がん薬物療法や放射線療法の治療中や治療後に、運動療法や栄養療法を行った方がよいでしょうか?
第11章 進行がん・末期がん
Q1 がんが進行し、緩和ケアが主体となった時期でも、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
Q2 がんが進行し、緩和ケアが主体となった時期の苦痛症状に対して、リハビリテーションを行った方がよいでしょうか?
Q3 がんや治療に関連した痛みがある患者さんにはどのようなリハビリテーションがありますか?
Q4 がんが進行し、緩和ケアが主体となった時期の苦痛症状に対して、マッサージを行った方がよいでしょうか?
発刊にあたって
がん治療の基本は、外科療法、薬物療法、放射線療法ですが、「療法」とは治療のしかた、つまり治療の方法であり、「食事療法」「運動療法」も同じ扱いとなります。運動療法はリハビリテーション学にもとづいて病院では診療・治療として行われています。脳卒中、心臓病の患者さんには多大な恩恵があることが証明されており、がん患者さんにも同様に非常に有効な治療です。しかし、がん患者さんへのリハビリテーション診療は他の疾患と異なり病院では入院でしか保険が使えません。なぜか、外来にて行う治療ではないと評価されています。自己負担でがん患者さんがリハビリテーション診療を受けなければならい現状を踏まえると、まずは患者さんやご家族にリハビリテーション診療の意義をご理解いただき、自宅でのリハビリを実践していただくことが重要です。本書はそのための教科書でありますが、読者の皆様が理解しやすいように質問を厳選し、その質問に対する信頼できる情報を提供するためにQ(クエスチョン)&A(アンサー)として出版されました。
日本がんサポーティブケア学会(Japanese Association of Supportive Care in Cancer;JASCC)は、基本的ながん治療に加えて、副作用の予防、軽減、そして患者さんが困っていることを少しでも解決するために『がん支持医療ガイドシリーズ』として出版しています。本書も、そのひとつです。他の多くの課題についてのガイドは、日本がんサポーティブケア学会のwebサイト(http://jascc.jp/wp/wp-content/uploads/2018/12/book02.pdf)に紹介されています。
さて、本書は日本がんサポーティブケア学会のなかで、がん患者さんのリハビリテーション医療について最新の研究成果を診療に応用することを検討する、部会と呼ばれる組織のメンバーが作成に関与しました。医療者用の診療ガイドラインとは異なり、患者さんとご家族(市民)、そしてリハビリテーション診療が専門でない医療者のために書かれた本です。
診察室で、あなたが受けている基本的ながん治療に加えて、ぜひリハビリテーション診療について学び、あなたにどのようなリハビリテーション診療が有効か、まず医療者に質問してください。ただし、専門の医師の指導にもとづかない運動療法はかえってがん治療に悪影響を及ぼす危険性もあります。リハビリテーション診療も同様です。正しい知識と、そばにいる医療者の指導のもとに、病院、あるいは自宅でのリハビリをされることをお勧めします。
最後に、執筆をしていただいた『がんリハビリテーション部会』の部会員の皆様のご努力に感謝申し上げるとともに、監修をしていただいた日本リハビリテーション医学会の皆様に心より御礼申し上げます。また、出版に際しご尽力いただいた金原出版の藤嶋氏に深謝いたします。
2023年5月
日本がんサポーティブケア学会
理事長 佐伯 俊昭
がん治療の基本は、外科療法、薬物療法、放射線療法ですが、「療法」とは治療のしかた、つまり治療の方法であり、「食事療法」「運動療法」も同じ扱いとなります。運動療法はリハビリテーション学にもとづいて病院では診療・治療として行われています。脳卒中、心臓病の患者さんには多大な恩恵があることが証明されており、がん患者さんにも同様に非常に有効な治療です。しかし、がん患者さんへのリハビリテーション診療は他の疾患と異なり病院では入院でしか保険が使えません。なぜか、外来にて行う治療ではないと評価されています。自己負担でがん患者さんがリハビリテーション診療を受けなければならい現状を踏まえると、まずは患者さんやご家族にリハビリテーション診療の意義をご理解いただき、自宅でのリハビリを実践していただくことが重要です。本書はそのための教科書でありますが、読者の皆様が理解しやすいように質問を厳選し、その質問に対する信頼できる情報を提供するためにQ(クエスチョン)&A(アンサー)として出版されました。
日本がんサポーティブケア学会(Japanese Association of Supportive Care in Cancer;JASCC)は、基本的ながん治療に加えて、副作用の予防、軽減、そして患者さんが困っていることを少しでも解決するために『がん支持医療ガイドシリーズ』として出版しています。本書も、そのひとつです。他の多くの課題についてのガイドは、日本がんサポーティブケア学会のwebサイト(http://jascc.jp/wp/wp-content/uploads/2018/12/book02.pdf)に紹介されています。
さて、本書は日本がんサポーティブケア学会のなかで、がん患者さんのリハビリテーション医療について最新の研究成果を診療に応用することを検討する、部会と呼ばれる組織のメンバーが作成に関与しました。医療者用の診療ガイドラインとは異なり、患者さんとご家族(市民)、そしてリハビリテーション診療が専門でない医療者のために書かれた本です。
診察室で、あなたが受けている基本的ながん治療に加えて、ぜひリハビリテーション診療について学び、あなたにどのようなリハビリテーション診療が有効か、まず医療者に質問してください。ただし、専門の医師の指導にもとづかない運動療法はかえってがん治療に悪影響を及ぼす危険性もあります。リハビリテーション診療も同様です。正しい知識と、そばにいる医療者の指導のもとに、病院、あるいは自宅でのリハビリをされることをお勧めします。
最後に、執筆をしていただいた『がんリハビリテーション部会』の部会員の皆様のご努力に感謝申し上げるとともに、監修をしていただいた日本リハビリテーション医学会の皆様に心より御礼申し上げます。また、出版に際しご尽力いただいた金原出版の藤嶋氏に深謝いたします。
2023年5月
日本がんサポーティブケア学会
理事長 佐伯 俊昭
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