がんの痛みの鎮痛薬治療マニュアル 改訂第2版 すべてのがん患者の痛みからの解放のために

武田文和
定 価 2,860円
(2,600円+税)
発行日 2005/04/20
ISBN 978-4-307-77138-2

A5変判・144頁

在庫状況 なし

 初版が刊行されてから11年,この間,国内では,初版で紹介したモルヒネの速放製剤や12時間型の徐放錠MSコンチンRだけでなく,新たなオピオイド製剤としてモルヒネの24時間投与型の徐放製剤カディアンRやアルミスティック入りモルヒネ速放液剤オプソR,持続注入の便を図ったモルヒネ注射液,弱オピオイドのコデインから強オピオイドのモルヒネまでを代替できるオキシコドン徐放錠オキシコンチンR,経皮投与用のフェンタニル・パッチ(デュロテップR)などの導入が進み,フェンタニル注射液(フェンタネストR)の痛みへの使用も承認された。
 本マニュアルはこうした進歩の現況を反映させて改訂された。わが国のがん患者の多くが効果的な痛み治療の恩恵を受けていないという不幸な状況がいまだ残っている。本書の改訂は,がん患者の診療にあたる各臨床科の医師による痛み治療に視点を置いて行った。
おもな内容
痛み治療と医の倫理
がん患者の痛みの特徴
がん患者の痛みの分類
痛みを訴えるがん患者の類型
がん患者の痛みの症候群と治療法の主な選択肢
がん患者の痛み治療の目標
痛み治療の成果
痛みへの集学的アプローチ
がん患者の痛み治療を阻害する因子
がん患者の痛みのアセスメント(診断)
痛み治療とインフォームド・コンセント
鎮痛薬の分類
鎮痛薬投与法の基本原則
非オピオイド
弱オピオイド
モルヒネ製剤の種類
モルヒネの臨床薬理
鎮痛薬の耐性と依存性
モルヒネの使い方の実際
オピオイドの副作用対策
長期オピオイド投与の中止法
モルヒネ以外の有用なオピオイド
期待通りの効果が上がらいときの検討
鎮痛補助薬