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臨床工学技士標準テキスト 第4版
令和3年版臨床工学技士国試出題基準に対応し全面的に改訂!
編 集 | 小野 哲章 / 堀川 宗之 / 峰島 三千男 / 吉野 秀朗 |
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定 価 | 7,920円 (7,200円+税) |
発行日 | 2022/03/15 |
ISBN | 978-4-307-77184-9 |
B5判・874頁・図数:563枚・カラー図数:11枚
在庫状況 | あり |
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本書は2002年の初版以来、臨床工学技士だけでなく、現場で医療機器に係わる看護師等の卒後教育にも多大な貢献をしてきた。第4版では、10年ぶりに改定された令和3年版国試出題基準はもちろん、医用機器に関連するJISや、各疾患のガイドライン等の改訂にも対応。医学・工学両領域の最新情報を盛り込んだ。医師から他職種へのタスクシフトに伴い、さらに高度な知識・技術が求められる臨床工学技士の育成に必須の1冊!
第1編 専門基礎科目
I.医学概論
A.臨床工学に必要な医学的基礎
1.医学概論
B.公衆衛生学
1.公衆衛生の概念
2.疫学と衛生統計
3.保健活動
4.健康保持増進
5.社会保障制度
6.生活環境
C.関係法規
1.医事
2.薬事、保健
D.生化学の基礎
1.代謝と栄養素
2.酵素の働き
3.糖質代謝
4.脂質代謝
5.アミノ酸・タンパク質代謝
6.ヌクレオチド代謝と核酸
7.エネルギー代謝
E.薬理学
1.総論
2.各論
F.病理学概論
1.病理学とは―その医学・医療における意義
2.病理学の歴史と病理診断学
3.病因
4.傷害による細胞組織の変化
5.炎症
6.免疫とその異常
7.循環障害
8.腫瘍(新生物)
9.遺伝性疾患
G.人体の構造および機能
1.生物学的基礎
2.身体の支持と運動
3.呼吸
4.循環
5.血液
6.腎・泌尿器
7.消化と吸収
8.内臓機能の調節
9.情報の受容と処理
10.外部環境からの防御
11.免疫・アレルギー
12.生殖、発生、老化
13.エネルギー代謝
H.臨床検査概論
1.臨床検査の概念と広がり
2.臨床検査値の解釈
II.医用電気電子工学
A.電気工学
1.電磁気学
2.直流回路
3.交流回路
4.過渡現象
5.電力装置
B.電子工学
1.電子回路
2.通信工学
C.情報処理工学
1.コンピュータ
2.ネットワークと情報セキュリティ
3.医療における情報技術
D.システム工学
1.システムとは何か
2.生体システム
3.システムと制御
III.医用機械工学
1.力学の基礎
2.材料力学
3.流体力学
4.生体の流体現象
5.波動現象
6.熱現象
IV.生体物性材料工学
A.生体物性
1.物性に現れる生体の特性
2.生体の電気的特性
3.生体と電磁界
4.生体と放射線
5.生体の機械的特性
6.生体の流体力学的特性
7.生体の熱的特性
8.生体の光学的特性
9.生体における物質輸送
B.医用材料
1.医用材料の条件
2.安全性試験
3.生体との相互作用
4.医用材料の種類
第2編 専門科目
I.生体機能代行装置学
はじめに
A.呼吸療法装置
1.呼吸の基礎と呼吸不全
2.酸素療法と吸入療法
3.人工呼吸器と換気モード
4.呼吸管理で使う周辺医用機器
5.人工呼吸の実際
6.HOTとHMV
7.緊急事態の対応
8.高気圧酸素治療
B.体外循環・補助循環装置
1.人工心肺装置の構成機器と機能・目的
2.人工心肺の病態生理
3.人工心肺操作の実際
4.人工心肺の事故と対策
5.補助循環装置
C.血液浄化装置
1.血液透析
2.血液透析以外の腎不全治療
3.腎不全治療以外の血液浄化療法(アフェレシス療法)
II.医用治療機器学
1.治療の基礎
2.電磁気治療機器
3.機械的治療器
4.光治療機器
5.超音波治療機器
6.内視鏡機器
7.手術支援ロボット
8.熱治療機器
III.生体計測装置学
1.生体計測の基礎―計測論
2.生体情報の計測
3.計測器の構成とその特性
4.信号処理
5.生体計測の雑音対策
6.生体電気・磁気現象の計測
7.生体の物理・化学現象の計測
8.医用画像計測装置
9.検体計測
IV.医用機器安全管理学
1.臨床工学技士と安全管理
2.各種エネルギーの人体への危険性
3.安全基準
4.電気的安全性の測定
5.安全管理技術
6.医療ガス
7.システム安全
8.電磁環境
9.関係法規
V.臨床医学総論
A.内科学概論
1.内科学的疾患へのアプローチ
2.症候と病態生理
3.全身疾患の病態生理
4.応急・救急処置
B.外科学概論
1.手術概論
2.創傷治療
3.消毒、滅菌
4.患者管理
5.外傷、熱傷
C.呼吸器系
1.感染症
2.新生物
3.閉塞性肺疾患
4.拘束性肺疾患
5.呼吸不全
6.肺循環疾患
7.その他の呼吸器疾患
D.循環器病学
1.心臓病学-先天性心疾患
2.心臓病学-後天性心疾患
3.血管病学
E.内分泌・代謝系
1.内分泌疾患
2.代謝性疾患
F.神経・筋肉系
1.神経系の障害でみられる主な症状
2.神経学的診断と補助診断
G.感染症
1.感染症とその治療
2.さまざまな感染症
H.腎臓・泌尿器・生殖器系
1.腎臓・泌尿器の役割
2.腎疾患・泌尿器科疾患の症候・病態生理
3.内科的疾患
4.泌尿器科的疾患
5.生殖器の疾患
6.腎不全
7.電解質異常
I.消化器系
1.食道疾患
2.胃・十二指腸疾患
3.小腸・大腸疾患
4.肝疾患
5.胆道疾患
6.膵疾患
7.腹膜疾患
J.血液系
1.赤血球系疾患
2.白血球系疾患
3.造血器腫瘍
4.出血性疾患
K.麻酔科学
1.全身麻酔
2.区域麻酔および局所麻酔
3.手術室内での安全管理
4.ペインクリニックおよび緩和医療
L.救急・集中治療医学
1.救急医療
2.集中治療
M.臨床生理学検査
1.呼吸器系
2.循環器系
3.脳・神経系
4.腎臓系
N.免疫・移植
1.免疫に関係する疾患
2.移植
付録
臨床工学技士法
臨床工学技士法施行令
臨床工学技士法法施行規則
臨床工学技士業務指針2010
索引
I.医学概論
A.臨床工学に必要な医学的基礎
1.医学概論
B.公衆衛生学
1.公衆衛生の概念
2.疫学と衛生統計
3.保健活動
4.健康保持増進
5.社会保障制度
6.生活環境
C.関係法規
1.医事
2.薬事、保健
D.生化学の基礎
1.代謝と栄養素
2.酵素の働き
3.糖質代謝
4.脂質代謝
5.アミノ酸・タンパク質代謝
6.ヌクレオチド代謝と核酸
7.エネルギー代謝
E.薬理学
1.総論
2.各論
F.病理学概論
1.病理学とは―その医学・医療における意義
2.病理学の歴史と病理診断学
3.病因
4.傷害による細胞組織の変化
5.炎症
6.免疫とその異常
7.循環障害
8.腫瘍(新生物)
9.遺伝性疾患
G.人体の構造および機能
1.生物学的基礎
2.身体の支持と運動
3.呼吸
4.循環
5.血液
6.腎・泌尿器
7.消化と吸収
8.内臓機能の調節
9.情報の受容と処理
10.外部環境からの防御
11.免疫・アレルギー
12.生殖、発生、老化
13.エネルギー代謝
H.臨床検査概論
1.臨床検査の概念と広がり
2.臨床検査値の解釈
II.医用電気電子工学
A.電気工学
1.電磁気学
2.直流回路
3.交流回路
4.過渡現象
5.電力装置
B.電子工学
1.電子回路
2.通信工学
C.情報処理工学
1.コンピュータ
2.ネットワークと情報セキュリティ
3.医療における情報技術
D.システム工学
1.システムとは何か
2.生体システム
3.システムと制御
III.医用機械工学
1.力学の基礎
2.材料力学
3.流体力学
4.生体の流体現象
5.波動現象
6.熱現象
IV.生体物性材料工学
A.生体物性
1.物性に現れる生体の特性
2.生体の電気的特性
3.生体と電磁界
4.生体と放射線
5.生体の機械的特性
6.生体の流体力学的特性
7.生体の熱的特性
8.生体の光学的特性
9.生体における物質輸送
B.医用材料
1.医用材料の条件
2.安全性試験
3.生体との相互作用
4.医用材料の種類
第2編 専門科目
I.生体機能代行装置学
はじめに
A.呼吸療法装置
1.呼吸の基礎と呼吸不全
2.酸素療法と吸入療法
3.人工呼吸器と換気モード
4.呼吸管理で使う周辺医用機器
5.人工呼吸の実際
6.HOTとHMV
7.緊急事態の対応
8.高気圧酸素治療
B.体外循環・補助循環装置
1.人工心肺装置の構成機器と機能・目的
2.人工心肺の病態生理
3.人工心肺操作の実際
4.人工心肺の事故と対策
5.補助循環装置
C.血液浄化装置
1.血液透析
2.血液透析以外の腎不全治療
3.腎不全治療以外の血液浄化療法(アフェレシス療法)
II.医用治療機器学
1.治療の基礎
2.電磁気治療機器
3.機械的治療器
4.光治療機器
5.超音波治療機器
6.内視鏡機器
7.手術支援ロボット
8.熱治療機器
III.生体計測装置学
1.生体計測の基礎―計測論
2.生体情報の計測
3.計測器の構成とその特性
4.信号処理
5.生体計測の雑音対策
6.生体電気・磁気現象の計測
7.生体の物理・化学現象の計測
8.医用画像計測装置
9.検体計測
IV.医用機器安全管理学
1.臨床工学技士と安全管理
2.各種エネルギーの人体への危険性
3.安全基準
4.電気的安全性の測定
5.安全管理技術
6.医療ガス
7.システム安全
8.電磁環境
9.関係法規
V.臨床医学総論
A.内科学概論
1.内科学的疾患へのアプローチ
2.症候と病態生理
3.全身疾患の病態生理
4.応急・救急処置
B.外科学概論
1.手術概論
2.創傷治療
3.消毒、滅菌
4.患者管理
5.外傷、熱傷
C.呼吸器系
1.感染症
2.新生物
3.閉塞性肺疾患
4.拘束性肺疾患
5.呼吸不全
6.肺循環疾患
7.その他の呼吸器疾患
D.循環器病学
1.心臓病学-先天性心疾患
2.心臓病学-後天性心疾患
3.血管病学
E.内分泌・代謝系
1.内分泌疾患
2.代謝性疾患
F.神経・筋肉系
1.神経系の障害でみられる主な症状
2.神経学的診断と補助診断
G.感染症
1.感染症とその治療
2.さまざまな感染症
H.腎臓・泌尿器・生殖器系
1.腎臓・泌尿器の役割
2.腎疾患・泌尿器科疾患の症候・病態生理
3.内科的疾患
4.泌尿器科的疾患
5.生殖器の疾患
6.腎不全
7.電解質異常
I.消化器系
1.食道疾患
2.胃・十二指腸疾患
3.小腸・大腸疾患
4.肝疾患
5.胆道疾患
6.膵疾患
7.腹膜疾患
J.血液系
1.赤血球系疾患
2.白血球系疾患
3.造血器腫瘍
4.出血性疾患
K.麻酔科学
1.全身麻酔
2.区域麻酔および局所麻酔
3.手術室内での安全管理
4.ペインクリニックおよび緩和医療
L.救急・集中治療医学
1.救急医療
2.集中治療
M.臨床生理学検査
1.呼吸器系
2.循環器系
3.脳・神経系
4.腎臓系
N.免疫・移植
1.免疫に関係する疾患
2.移植
付録
臨床工学技士法
臨床工学技士法施行令
臨床工学技士法法施行規則
臨床工学技士業務指針2010
索引
1987年に臨床工学技士法が成立して、翌年から5年間の現任者のための経過措置として指定講習会が始まった。これが終了した1993年からは、養成学校修了者のみが受験できる時代に入った。そのとき、その臨床工学技士教育の指針となるべく「標準的なテキスト」が必要となり、本書が刊行された。
その後、臨床工学技士業務指針の改正および臨床工学技士国家試験出題基準の公表を受けて2012年に第2版、2014年に第2版増補が発行された。2年後、さらに見直され、補足や修正などが行われ、2016年に第3版が発行された。その後、法令改正や医療機器の進歩・発展に対応して、2019年に第3版増補が発行された。
このように、本書は、常に教育現場の資質向上に資するようにアップデートを繰り返してきているが、今回は10年ぶりに改定された新しい臨床工学技士国家試験出題基準(令和3年版)の公表を機に全面的な見直しを行い、構成の再編、古い記述の書き替え、一部の執筆者の入れ替えなど、大幅な改訂作業を行って第4版として発行することとした。
ここ数年の感染症の猛威により、重症患者の治療における臨床工学技士の力の大きさが改めて見直されている現在、臨床工学技士の基礎教育の重要性はますます増大している。本書がその一助になれば編集者・執筆者の望外の喜びである。なお、本書は、養成学校での教育の指針とともに、上級生にとっては、総合的な基礎知識のまとめとして、また、下級生には予習材料として、有効に活用できるツールを意図しても編纂されている。
さらに、臨床工学技士に限らず、現場の医療従事者にとっては、この分野の基礎知識の復習として、何度でも読み返していただきたい良書であると自負している。ご活用いただきたい。
2022年2月
編集委員一同
その後、臨床工学技士業務指針の改正および臨床工学技士国家試験出題基準の公表を受けて2012年に第2版、2014年に第2版増補が発行された。2年後、さらに見直され、補足や修正などが行われ、2016年に第3版が発行された。その後、法令改正や医療機器の進歩・発展に対応して、2019年に第3版増補が発行された。
このように、本書は、常に教育現場の資質向上に資するようにアップデートを繰り返してきているが、今回は10年ぶりに改定された新しい臨床工学技士国家試験出題基準(令和3年版)の公表を機に全面的な見直しを行い、構成の再編、古い記述の書き替え、一部の執筆者の入れ替えなど、大幅な改訂作業を行って第4版として発行することとした。
ここ数年の感染症の猛威により、重症患者の治療における臨床工学技士の力の大きさが改めて見直されている現在、臨床工学技士の基礎教育の重要性はますます増大している。本書がその一助になれば編集者・執筆者の望外の喜びである。なお、本書は、養成学校での教育の指針とともに、上級生にとっては、総合的な基礎知識のまとめとして、また、下級生には予習材料として、有効に活用できるツールを意図しても編纂されている。
さらに、臨床工学技士に限らず、現場の医療従事者にとっては、この分野の基礎知識の復習として、何度でも読み返していただきたい良書であると自負している。ご活用いただきたい。
2022年2月
編集委員一同