産婦人科の実際

フローチャートでわかる 婦人科外来診療パーフェクトブック

2024年11月臨時増刊号(73巻 11号)

企 画 桑原 慶充
定 価 9,350円
(本体8,500円+税)
在庫状況 あり
  • 定期購読のご案内
  • 次号予告
  • 最新号
  • 投稿規定
  • 臨時増刊号一覧
  • 立ち読みする

フローチャートでわかる 婦人科外来診療パーフェクトブック
I 症候からの鑑別診断
1.不正性器出血
中村 名律子
2.原発性無月経
堤 治
3.続発性無月経
能瀬 さやか
4.頻発月経、希発月経
梶原 健
5.過多月経、月経困難症
中山 毅
6.月経前の精神的・身体的症状
小川 真里子
7.不妊症
大木 麻喜
8.不育症
市川 智子
9.帯下異常
露木 香
10.下腹部痛
柴田 綾子
11.性交痛
石田 健太郎
12.女性の排尿障害と下部尿路症状(FLUTS)
中田 真木
13.女性下部尿路症状(FLUTS)−頻尿、尿失禁
加藤 稚佳子
14.外陰部掻痒・発疹
金井 誠
15.外陰痛・腫脹
笹川 寿之
16.のぼせ、異常発汗、動悸
篠原 康一
17.肩こり、腰痛、関節痛
安達 将隆
18.易疲労感、イライラ、不安、抑うつ
安井 敏之
II 感染症
19.性器ヘルペス
宮崎 博章
20.性器クラミジア感染症
野口 靖之
21.淋菌感染症
藤原 道久
22.尖圭コンジローマ
川名 敬
23.梅毒
太田 創
24.骨盤内炎症性疾患(PID)−子宮付属器炎を含む
加藤 育民
25.慢性子宮内膜炎
山本 皇之祐
III 腫瘍
26.子宮内膜症
谷口 文紀
27.子宮腺筋症
森 泰輔
28.子宮筋腫
石川 博士
29.子宮内膜増殖症
太田 剛
30.子宮内膜ポリープ
齊藤 寿一郎
31.卵巣腫瘍
田畑 潤哉
32.出血性黄体嚢胞、卵巣出血
國富 千智
33.バルトリン腺嚢胞
梁 善光
34.婦人科がん検診
城戸 絵里奈
35.婦人科がん予防・治療
天神林 友梨
36.婦人科がん術後フォロー
田中 京子
37.家族性腫瘍、遺伝性腫瘍
中井 英勝
IV 生殖・内分泌
38.月経周期の調節法
江夏 亜希子
39.早発卵巣不全
河村 和弘
40.高プロラクチン血症
佐伯 信一朗
41.排卵障害、多嚢胞性卵巣症候群
根井 ひとみ
42.黄体機能不全
田村 功
43.逆行性射精、勃起障害(ED)
白井 雅人
44.乏精子症、精子無力症
千石 一雄
45.卵巣過剰刺激症候群
野口 梨佳
46.体重減少性無月経
金崎 春彦
47.ターナー症候群
榊原 秀也
48.XY女性
堤 治
49.先天性子宮形態異常
岡垣 竜吾
50.Mayer-Rokitansky-Kuster-Hauser(MRKH)症候群
末岡 浩
V 女性医学
51.更年期障害
若槻 明彦
52.骨粗鬆症
岡野 浩哉
53.脂質代謝異常
高橋 一広
54.萎縮性腟炎
寺内 公一
55.低用量経口避妊薬
牧田 和也
56.緊急避妊法
甲村 弘子
57.女性性機能不全
大川 玲子
58.骨盤臓器脱
可世木 華子
59.性同一性障害、性別不合
中塚 幹也
 婦人科外来診療は、多岐にわたる症候や疾患を扱うため、最新の医療情報に基づいたup to dateな診療を実践することは容易ではありません。産婦人科診療ガイドライン―婦人科外来編は、CQ&Answer形式で構成され、専門家のコンセンサスに基づいた信頼性の高い指針です。しかし、症候や疾患ごとの記載が少なく、図表も限られているため、診療中に効率的に情報を得るのは容易ではありません。
 そこで、本書は産婦人科医師が専門のサブスペシャルティ領域以外の診療を行う際にも直感的に使用できる臨床指針を目指し、各領域のエキスパートの先生方にご執筆いただきました。「症候からの鑑別診断」と「疾患」に分けて構成することで、婦人科外来診療のほぼ全体を網羅しています。その特徴として、診察、検査、治療の流れを可能な限りフローチャート形式で見やすく整理し、視覚的に理解しやすいよう工夫しています。さらに、典型的な症例を想定した治療法や処方例も豊富に掲載し、実践的な内容が充実しています。加えて、患者への具体的な説明方法についても、エキスパートの先生方に実例をお示しいただくことで、多くの診療指針本と差別化される「かゆいところに手が届く」1冊となっています。
 また、これから経験を積んでゆく産婦人科専攻医にとっても、この一冊を手元に置くことで安心して外来診療に臨むことができ、臨床研鑽に役立つものと確信します。
 本書をご活用いただくことで、日々の診療のさらなる向上に貢献できれば、この上のない幸せです。

2024年10月吉日
日本医科大学産婦人科 桑原 慶充
Yoshimitsu Kuwabara