特集 消化器・一般外科における技術認定制度を意識した内視鏡外科手術教育と手技の工夫
I.技術認定制度
1.日本内視鏡外科学会技術認定制度開始の経緯とその目的
森 俊幸
2.日本内視鏡外科学会技術認定制度における共通基準の変遷とロボット支援手術時代を見据えた今後の在り方について
黒柳 洋弥
3.エキスパートからのアドバイス:食道
川久保 博文
4.エキスパートからのアドバイス:胃
小嶋 一幸
5.エキスパートからのアドバイス:大腸
佐原 くるみ
6.エキスパートからのアドバイス:肝臓
本田 五郎
7.エキスパートからのアドバイス:胆道
梅澤 昭子
8.エキスパートからのアドバイス:膵臓
井手野 昇
9.エキスパートからのアドバイス:ヘルニア−技術審査採点基準、評価コメントから学ぶこと
植野 望
II.内視鏡外科手術教育
1.食道外科における技術認定取得を目指した手術教育
大塚 耕司
2.胃外科における技術認定取得を目指した手術教育
速水 克
3.大腸外科における技術認定取得を目指した手術教育
五十嵐 優人
4.肝臓外科における技術認定取得を目指した手術教育
菅原 俊喬
5.胆道外科における技術認定取得を目指した手術教育
浅井 浩司
6.膵臓外科における技術認定取得を目指した手術教育
下嶋 優紀夫
7.ヘルニア外科における技術認定取得を目指した手術教育−TAPPを中心に
パウデル サシーム
III.外科解剖
1.胸腔鏡下/ロボット支援食道切除術に必要な外科解剖
白川 靖博
2.腹腔鏡下/ロボット支援幽門側胃切除術に必要な外科解剖
村上 幹樹
3.腹腔鏡下/ロボット支援S状結腸切除術に必要な外科解剖
岡林 剛史
4.腹腔鏡下肝部分切除術に必要な外科解剖
伊藤 千尋
5.腹腔鏡下胆嚢摘出術に必要な外科解剖
砂川 宏樹
6.腹腔鏡下総胆管結石手術に必要な外科解剖
法水 信治
7.腹腔鏡下尾側膵切除術(脾温存/脾合併切除)に必要な外科解剖
石川 喜也
8.腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術(TAPP 法)に必要な外科解剖
山本 海介
9.腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術(TEP 法)に必要な外科解剖
和田 則仁
IV.手技の工夫
1.胸腔鏡下食道切除術における安全・確実な手技の工夫
野間 和広
2.ロボット支援食道切除術
石山 廣志朗
3.腔鏡下幽門側胃切除術−視野展開と郭清法
鳥海 哲郎
5.腹腔鏡下S状結腸切除術
隈本 力
6.ロボット支援S状結腸切除術
西山 優
7.腹腔鏡下肝部分切除術
金沢 景繁
8.腹腔鏡下胆嚢摘出術−技術認定制度を見据えた安全な手技と教育的工夫
三島 江平
9.腹腔鏡下総胆管結石手術(LCBDE)
松村 直樹
10.腹腔鏡下尾側膵切除術(脾温存/脾合併切除)
小倉 俊郎
11.腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術(TAPP法)−高位切開法
松原 猛人
12.腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術(TEP法)
亀山 哲章
2004 年の創設以来、日本内視鏡外科学会による技術認定制度は、若手外科医の登竜門となってきました。安全で確実な内視鏡外科手術を普及するための根幹となる制度として、わが国における「手術の質」の向上を促してきました。そればかりか、本制度に合格した技術認定医がもたらした「手術成績」の向上は、手術の質と手術成績の関連に関するさまざまなエビデンスとして世界に向け発信されてきました。これは、本制度に携わってきた多くの先達の努力の蓄積の賜物であり、その社会貢献の力強い証左といえましょう。日本内視鏡外科学会ではこの技術認定制度を、今後のさらなる発展・普及が予測されるロボット支援手術にも拡大し、より一層、公平公正で信頼される制度として運用していく方針です。
今回、技術認定医を目指す若手外科医への道標として「消化器・一般外科における技術認定制度を意識した内視鏡外科手術教育と手技の工夫」を企画いたしました。本臨時増刊号特集では、同制度開始の経緯・目的や審査基準の変遷とロボット支援手術を含む今後の方向性、エキスパートアドバイスから成る「技術認定制度」の総論に加え、同制度を意識した「内視鏡外科手術教育」「外科解剖」「手技の工夫」を、それぞれの領域を代表する皆さまにご執筆いただきました。
わが国の内視鏡外科手術は、世界に冠たる高いレベルを誇るとともに、AI が導入されるであろう今後の外科医療における貴重な知的財産にもなり得ると考えます。本臨時増刊号特集はその理念と実際を、次の世代に繋ぐ貴重な資料として歴史に残るものと確信しております。
2026年4月
「手術」前編集委員
北川 雄光
慶應義塾副学長・常任理事