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皮膚科の臨床
診察室での患者さんの質問に答えます
診察室での患者さんの質問に答えます
<アトピー性皮膚炎>
・原因はなんですか。
加藤 則人
・原因はアレルギーですか。
中原 剛士
・ステロイド外用薬を長く使っていますが、副作用は大丈夫でしょうか。
相馬 良直
・ステロイド外用薬を長く使っているとだんだん効かなくなっていくというのは本当でしょうか。
室田 浩之
・食物アレルギー検査や食事制限は必要でしょうか。
大矢 幸弘
・妊娠中の食事制限によって生まれてくる子のアトピーが予防できますか。
小野 学・二村 昌樹
・アトピーの子は離乳食に特別な注意が必要ですか。
馬場 直子
・ピアス孔を開けてもよいでしょうか。
秋田 浩孝
・新しい注射薬が発売されたようですが、私に使えるでしょうか。
佐伯 秀久
・新しい塗り薬が発売されたそうですが、ステロイドやタクロリムスとどう違うのですか。
五十嵐 敦之
・新しい内服薬が発売されたそうですが、私には使えるでしょうか。
古田 淳一
<脂漏性皮膚炎>
・原因はなんですか。
中村 晃一郎
・食習慣で何か気をつけることがありますか。お酒は大丈夫ですか。
佐野 栄紀
・毎日洗髪すべきでしょうか。またシャンプーやリンス、整髪料などはどうしたらよいでしょうか。
鳥居 秀嗣
・頭髪が薄くなったのですが、この病気のせいですか。治療すればまた生えますか。
乾 重樹
<うっ滞性皮膚炎>
・原因はなんですか。
出月 健夫
<貨幣状湿疹>
・原因はなんですか。
海老原 全
<異汗性湿疹>
・金属パッチテストを受けるべきでしょうか。
西澤 綾
<急性蕁麻疹>
・食物アレルギーが原因ですか。
齋藤 怜・秀 道広
・食物が原因でないとすれば、なにが原因ですか。
森桶 聡・秀 道広
・いつ治りますか。
福永 淳
<慢性蕁麻疹>
・原因はなんですか。
平郡 隆明
・アレルギー検査をしたほうがよいでしょうか。
千貫 祐子
・内臓のどこかが弱っているのでしょうか。
猪又 直子
・いつになったら薬を止められますか。
益田 浩司
・もう飲まなくても大丈夫のように思うので、試しに飲むのを止めて様子をみたいと思うのですが、いかがでしょうか。
矢上 晶子
・一生治らないのでしょうか。
葉山 惟大
・新しい注射薬が発売されたそうですが、どういう患者に使うのですか。
中川 幸延
<多形滲出性紅斑>
・原因はなんですか。
山口 道也
<膠原病>
・原因はなんですか。
藤本 学
・遺伝しますか。
浅野 善英
・一生治らないのでしょうね。
竹原 和彦
<掌蹠膿疱症>
・原因はなんですか。
村上 正基
・金属パッチテストを受けるべきでしょうか。
伊藤 明子
・扁桃を取ったらよくなりますか。
小林 里実
・タバコを止めれば治りますか。
井汲 菜摘・藤田 英樹
・関節炎がおきると聞きましたが、どのような症状がでたら要注意なのでしょうか。
森田 明理
・一生治らないのでしょうか。
阿部 名美子・大久保 ゆかり
<乾癬>
・原因はなんですか。
朝比奈 昭彦
・遺伝しますか。
馬渕 智生
・痩せれば治りますか。禁酒すれば治りますか。
梅澤 慶紀・中川 秀己
・一生治らないのでしょうか。
多田 弥生
<扁平苔癬>
・原因はなんですか。(口腔粘膜)
森実 真
・原因はなんですか。(四肢の皮疹)
山本 明美
<ジベルばら色粃糠疹>
・原因はなんですか。
今門 純久
・人にうつりますか。
福田 英嗣
・またかかることがありますか。
桐生 博愛
<尋常性白斑>
・血液検査をしたほうがよいと聞きましたが、どうなのでしょうか。
種村 篤
・遺伝しますか。
乃村 俊史
<肝斑>
・原因はなんですか。
船坂 陽子
<老人性色素斑>
・若い頃から紫外線にはあまりあたらない生活をしていましたが、なぜ私はこんなにシミが多いのでしょうか。
須賀 康
・シミが多い人は皮膚癌になりやすいのでしょうか。
石氏 陽三
<母斑細胞母斑>
・足の裏のほくろは癌になりやすいのでしょうか。癌になる前に取ったほうがよいのでしょうか。
帆足 俊彦
・大きなほくろは癌になりやすいのでしょうか。癌になる前に取ったほうがよいのでしょうか。
門野 岳史
・ほくろが多い人はほくろの癌ができやすいのでしょうか。
吉野 公二
<扁平母斑>
・レーザーは全然効きませんか。に有効な治療はありませんか。
鑑 慎司
<熱傷>
・冷やすのはどれくらいの時間を続けるのがよいですか。
小寺 雅也
・あとが残りますか。
天野 正宏
<ケトプロフェン貼付薬による光接触皮膚炎>
・遮光はいつまで続ける必要があるでしょうか。
森脇 真一
<太田母斑>
・治療を受けるのは早ければ早いほどよいのでしょうか。
大城 貴史・大城 俊夫
<粉瘤>
・原因はなんですか。
延山 嘉眞
<稗粒腫>
・原因はなんですか。
小松 広彦・田中 勝
<皮膚線維腫>
・原因はなんですか。
伊東 慶悟
<指趾粘液嚢腫>
・原因はなんですか。の指に広がることはありますか。
細川 夕菜・宇原 久
<挫瘡>
・原因はなんですか。
林 伸和
・チョコレートがよくないといわれますが本当ですか。食事についてはどのような注意が必要ですか。
大日 輝記
・洗顔はどのように行ったらよいですか。
小林 美和
・にきびは若い人のものだと思っていましたが、この歳でも出るのでしょうか。若い人のにきびとなにか違いはありますか。
黒川 一郎
<酒さ>
・原因はなんですか。
山崎 研志
<円形脱毛症>
・原因はなんですか。
天羽 康之
・遺伝しますか。
池田 志斈
・このまま治らないのではないでしょうか。
大山 学
<手掌多汗症>
・塩化アルミニウム以外に、勧められる治療法はありませんか。
大嶋 雄一郎
・脇の下の多汗には新しい塗り薬がでたそうですが、私の症状には効かないでしょうか。
横関 博雄
<帯状疱疹>
・免疫が低下している人がかかると聞きましたが、免疫を調べる検査が必要ですか。
本田 まりこ
・失明することがあると聞きましたが、本当ですか。
浅田 秀夫
・外来での飲み薬よりも、入院して点滴をしたほうが早く治りますか。
三井 浩
・もう一度かかることはありますか。
外山 望
・新しい帯状疱疹のワクチンが発売されたそうですが、今までのものとどう違うのですか。
渡辺 大輔
<水痘>
・予防接種は受けていますが、それでもかかることはありますか。
石地 尚興
<丹毒>
・怪我をした覚えはないのですが、菌はどこから入ったのですか。
高沢 裕子・木庭 幸子・奥山 隆平
<蜂窩織炎>
・菌はどこから入ったのですか。
山崎 修
・なぜ何度も再発するのでしょうか。
前川 武雄
<足白癬>
・水虫を繰り返しています。水虫って治らないのでしょうか。
常深 祐一郎
・家族にうつりますか。
福田 知雄
・どこでうつったのでしょうか。
五十棲 健
<皮膚・口腔カンジダ症>
・どうしてかかったのでしょうか。
石崎 純子
<虫刺症>
・ダニ対策はどうしたらよいでしょうか。
夏秋 優
・夫婦で同じ部屋に寝ているのに、夫はまったく刺されていません。どうしてですか。
谷口 裕子
・ダニに刺されたなら、刺し口が2つ並ぶのではないですか。
渡辺 玲
・ハチのアレルギー検査はできますか。
西尾 栄一
・ムカデに咬まれたときの痛みを和らげる方法はありますか。
鈴木 一年・藤澤 重樹
「原因はなんですか?」
患者さんから聞かれるこの質問は、おそらく多くの皮膚科医にとって最もストレスを感じる質問ではないかと思います。患者さんは気楽に、医者ならわかるだろうと思って聞いてくるのだと思いますが、医学的に正確で、かつ患者さんが満足するような答えを返すのは容易ではありません。例えば、教科書的には丹毒の原因は溶連菌ですが、「原因は溶連菌です」と答えても患者さんが満足する答えとはなりません。患者さんは、自分がなぜ丹毒に罹ったのかが知りたいのです。
このような答えにくい質問は、原因を問うもの以外にもたくさんあります。そこで、診察室で患者さんからよく聞かれる質問を集め、それに各分野のエキスパートがどう答えるかを集めた冊子があれば、多くの皮膚科医に役立ててもらえるのではないかと考え、この増刊号を企画しました。
対象はごく日常的な疾患に絞り、実際によく聞かれるが意外に答えるのが難しい質問を選びました。質問されたときの状況によって答え方が変わると思いますので、どのような患者からどのような状況で質問されたかという簡単なsituationを指定したうえで、最初に「私ならこう答える」と題して模範的な回答を示し、続いて医師向けの解説を加える形としました。
執筆はそれぞれの項目について最も詳しい先生にお願いし、たくさんの素晴らしい原稿を頂きました。本書を診察室での患者さんへのわかりやすい説明に、お役立て頂ければ幸いです。
2021年6月
「皮膚科の臨床」編集委員会
土田 哲也/五十嵐 敦之/相馬 良直/林 伸和/佐伯 秀久
患者さんから聞かれるこの質問は、おそらく多くの皮膚科医にとって最もストレスを感じる質問ではないかと思います。患者さんは気楽に、医者ならわかるだろうと思って聞いてくるのだと思いますが、医学的に正確で、かつ患者さんが満足するような答えを返すのは容易ではありません。例えば、教科書的には丹毒の原因は溶連菌ですが、「原因は溶連菌です」と答えても患者さんが満足する答えとはなりません。患者さんは、自分がなぜ丹毒に罹ったのかが知りたいのです。
このような答えにくい質問は、原因を問うもの以外にもたくさんあります。そこで、診察室で患者さんからよく聞かれる質問を集め、それに各分野のエキスパートがどう答えるかを集めた冊子があれば、多くの皮膚科医に役立ててもらえるのではないかと考え、この増刊号を企画しました。
対象はごく日常的な疾患に絞り、実際によく聞かれるが意外に答えるのが難しい質問を選びました。質問されたときの状況によって答え方が変わると思いますので、どのような患者からどのような状況で質問されたかという簡単なsituationを指定したうえで、最初に「私ならこう答える」と題して模範的な回答を示し、続いて医師向けの解説を加える形としました。
執筆はそれぞれの項目について最も詳しい先生にお願いし、たくさんの素晴らしい原稿を頂きました。本書を診察室での患者さんへのわかりやすい説明に、お役立て頂ければ幸いです。
2021年6月
「皮膚科の臨床」編集委員会
土田 哲也/五十嵐 敦之/相馬 良直/林 伸和/佐伯 秀久
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