特集 卵巣がん治療の個別化を目指す新たな局面
1.ゲノム解析に基づく治療個別化Precision Medicineへの展望
小西 郁生
2.標準化学療法:その効果と限界
礒西 成治
3.妊孕性温存治療はどこまで可能か?
佐藤 豊実
4.進行卵巣癌に対するネオアジュバント化学療法をめぐる論点
藤原 恵一
5.個別化が求められる再発癌の化学療法
松本 光史
6.再発卵巣癌に対する手術の適応と実際
加嶋 克則
7.分子標的治療薬の役割:Bevacizumabへの期待
利部 正裕
8.分子標的治療薬の役割:新たな薬剤への期待
佐藤 慎也
9.High-grade漿液性腺癌(HGSOC)のゲノム多様性
竹中 将貴
10.卵巣癌の化学療法感受性と治療個別化
松村 謙臣
11.Low-grade漿液性腺癌の病態と治療
本原 剛志
12.明細胞腺癌の特徴と分子標的治療
万代 昌紀
13.遺伝性乳がん卵巣がん(HBOC)への対応
増田 健太
■今日の話題
配偶子の提供・凍結保存への意識とその実態−全国の産婦人科施設への調査から−
中塚 幹也
■診療
腹腔鏡下手術が卵巣予備能に与える影響
宇津宮 隆史
二次周産期医療機関における分娩時出血の検討−山形県立新庄病院の101カ月間の報告その1−
椎名 有二
■臨床経験
着床能力の高い胚の選別を目的としたヒト凍結融解胚盤胞における酸素消費量特性の検討
前沢 忠志
クロミフェン抵抗性の多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)に対するグリスリンサプリメントの排卵誘発効果の検討
伊熊 慎一郎
■症例
エルシニア腸炎のため妊娠27週で早産した加重型妊娠高血圧腎症の1例
稲垣 知子
■産婦人科研究:異種分野との共存
11.閉経肥満モデルマウスを用いた糖脂質代謝とうつ症状に対するエストロゲンの効果
鮫島 梓
■海外文献から
妊娠高血圧腎症には絨毛栄養膜細胞におけるp53経路の変化が関与している
九州大学産科婦人科
プロゲステロンと早産予防;臨床試験結果をいかに日常臨床に用いるか
九州大学産科婦人科