特集 ワクチンの安全性と社会学−HPVワクチンの接種はなぜ広まらないのか?−
I.感染性疾患とワクチンにまつわる諸問題
1.ワクチンと反科学主義−日本固有の病理について−
岩田 健太郎
2.感染予防行動の行動科学的メカニズムと対策
平井 啓
3.感染症とワクチンのコミュニケーションで「何を」伝えるか
奥原 剛
4.ワクチン接種後の「有害事象」が社会に及ぼす影響
森内 浩幸
5.ワクチンの安全性にかかわるWHOの取り組み−予防接種ストレス関連反応(ISRR)という概念−
岡部 信彦
II.HPVワクチンについて
1.HPVワクチンの有効性−最近の動向−
関根 正幸
2.痛みの専門家からみた思春期患者の慢性疼痛への対応
住谷 昌彦
3.副反応に関する疫学データの解釈
八木 麻未
4.副反応に関する実験データの解釈
角田 郁生
5.ワクチン報道はなぜ偏った報道になったのか−バイアスが生じるメカニズムを考察する−
小島 正美
6.HPVワクチンについての行政・政治の動きと今後の展望
吉村 泰典
■原著
当院で過去5年間に施行した産科危機的出血に対する子宮摘出術13例の検討
前田 振一郎
■今日の話題
当直翌日半休制度の導入による時間外労働への効果を評価する−後方視的研究−
柴田 綾子
■診療
出生前診断の一次対応に向けたロールプレイ実習プログラムの開発
三宅 秀彦
■臨床経験
副作用の軽減を目的としたGnRHアンタゴニスト製剤の新しい投与法の開発
合阪 幸三
■症例
腹腔内異物が疑われた子宮卵管造影後の造影剤遺残の1例
杉山 冴子
■海外文献から
・子宮摘出術のみと卵巣摘出術も併せて行った場合における原因別および全死亡率
愛知医科大学
・死産は長期的な母体腎疾患のリスク増加と関連している:全国的なコホート研究
愛知医科大学